今日、翠(ミドリ)ちゃんを養子に迎えたよ Artti R1
こんにちは。あら50りっぷです。
気になるイヤホンは数あれど、一万円以上するモデルにはなかなか手が出せませんよね~ でもある日、それが格安で出ているのを見つけてしまって… あのメルカリで…
かつてのボクはヤフオクのヘビーユーザーで、自転車関連のパーツを日常的に売り買いしていました。でもイヤホンの購入はもっぱらAmazonやAliExpressで、オークションやフリマを避けてきたのは、昨今不安な取引が増えているように思うし、万一問題があっても交換・返品が難しいこと。でも「憧れ」のモデルが新品で定価の1/3の価格で、さらにメルカード入会50%キャッシュバックキャンペーン(最大5,000円)適用ときたら。そりゃー即決しちゃいますよね(笑)
ボクが昨年から憧れていたモデル… それが Artti R1 です。この美しさ、見た目からしてヤバくない?
ARTTI R1は6mm チタンドームDD ×2基と8mmのベリリウムコート複合振動板DD ×1基のトリプルドライバーモデルです。最新の3DDモデルであるCCA Trioは8mm DD × 3基の同径トリプルDDを採用していますが、R1は6mm/8mmの異径DDの組み合わせ。かつてはKZ DQ6Sなどが異径3DD採用機でした。TRNなどではトリプル構成といっても1BA+2DDあるいは2BA+1DDなどの組み合わせが多いため、異径トリプルDDのR1は、最近ではめずらしい構成とも言えるでしょう。
R1のオール金属シェルは、航空宇宙グレードの6063アルミニウム合金製でCNC彫刻が施された非常に耐久性の高いものです。他にはないブルーグリーンの塗装が新緑の季節にマッチしてとてもスタイリッシュです。角のない滑らかな表面はマットな質感で指紋汚れはつかないし、指で持ったときにすべってしまう心配もありません。
R1はなんといっても優れた装着感が特筆もので、軽量コンパクトなシェルでもここまでストレスのない設計のイヤホンもないでしょう。ボクのコレクションの中でもベスト3に入るくらいの装着感の良さです。シェル側面には小さな開口穴が3つあって、音のヌケ感と音場の広さに影響を与えているのではないかと想像できます。
さて、このイヤホンに魅力を感じたもう一つの理由は付属の純正ケーブルです。以前のレビューで、あまりの美しさと音質の良さにすっかり惚れ込んでしまったマニアックなイヤホン、 Juzear Clear 付属の『鈍色』高純度銅線とうりふたつだったからです。
廉価版中華イヤホンの場合リケーブルは必須と考えていて、純正ケーブルから純度の高い銀メッキ銅線に交換することでイヤホン本来のポテンシャルが発揮できることが多いのですが、Juzear Clear の場合は絶妙のマッチングと高音質を実現した、見た目にも美しい『鈍色』高純度ケーブルが純正で同梱されてきて、リケーブルの必要をまったく感じなかったのです。
Artti R1付属の4芯撚りタイプの高純度銅線(0.78mm 2pinコネクタ)は、Juzear Clear のケーブルと見分けがつかないほどそっくりで、太すぎず細すぎず、取り回しもよくて金属部品も含めて軽量。美しい『鈍色』に再び魅了されて、つい音質面でも期待が高まってしまいます。
R1は購入時に3.5mmアンバランスプラグか、4.4mmバランスプラグが選択できるのですが、実は今回のメルカリの商品詳細には記載が無かったので、ある意味賭けに出ることになりました。まあ正直どちらでも構わないと考えていたからです。実際に届いた商品の化粧箱をおそるおそる開封して中身を確認してみると、出てきたのは?
同梱されていたのは4.4mmバランスケーブルで、思わず躍り上がってしまいました! これで音質評価は高得点まちがいなしですね~ 出品者さんありがとう! こんなメッセージカードまで入っていて、今回はいい相手と取引できて良かったな~ 不安のない取引ができました!
付属の純正イヤピは形状も違う2種類。品質は良いもののボクの耳にはフィットしなかったため、やはり常用のAudio-technica製のfinefitに交換して試聴することにします。このイヤピは高域を明瞭に、ベースの量感を保ってくれるスグレモノですが、最近入手困難になりつつあるのが残念です。格安でビッグカメラでも簡単に手に入るイヤピです。
音質について
ドンシャリだけどナチュラル…
こんな感想ではなかなか理解してもらいにくいでしょうが、第一印象はまさにそんな感じでした。R1特有の強烈な個性はないものの、今日初聴したとは思えないほど自然で心地よいサウンドで、ずっと以前から愛用してきたような耳馴染みの良さです。実はこれこそがR1の驚くべき特徴なのかもしれません。3DDが受け持つそれぞれの帯域の分離感も際立って明瞭感があり、特に高域はクリアで気持ちよく上方向に伸びていきます。
BA搭載機の強調された高域に比べれば、6mmDDの高域表現は落ち着いていて、自然で音圧も十分感じられます。もし小型6mm DDが単発であったなら高域が刺さっていたかもしれませんが、それをデュアル構成にすることで刺さりが抑えられ、明瞭でありながら不快な刺激のないレベルに設計調整されているのが見事です。
ボーカル域(中域)にもしっかり量感がありますがフラット傾向。声がしっかり前で定位するので気持ちの良いリスニングができます。輪郭のはっきりした解像度バッチリのボーカルは存在感がありますが、刺激的な部分は一切ありません。バランス接続の効果もあってか、小音量で聴いてもボーカルがクリアに聴こえてくるのには単純に感動しました。
音場は開放穴の存在を考えれば上下方向にはさほど広くは感じませんが、左右にはサラウンドのように広がって、まるでサウンドバーで聴いているような臨場感があって奥行きも十分に感じられるものでした。
低域はCastorやTrioなどの超重低音モデルにはかなわないものの、3DD構成による厚みのあるR1のベースはスピード感、アタック感も十分で量感もかなりのものです。近年は重心が中高域よりでベースが若干痩せ気味なバランス系チューニングが増えつつある中で、R1はしっかり沈み込むサブベースの響きを感じつつも、ミッドベースが締まって明瞭に聴こえる不思議なバランス。他にこんなイヤホンがあったかな? これまでのイヤホンとは一味違う気持ちの良さで、響きには深みと温かさが感じられます。重低音オタクを公言するボクでもR1のベースの響きはある意味驚きで、別次元で大好物でした。
溺愛してしまう
今回いつもとはちがうルートで、養子として迎えることになった翠(ミドリ)ちゃんは、初対面とは思えないほど心地よさを感じさせ、ハツラツとした面も持つ癒やし系の美人ちゃんでした。逢ってまだ日も経っていないのに、溺愛してしまいそうな予感がしてヤバいです…
Amazonで購入する場合
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