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こば紀行#26 しらびそ高原

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第26回目はしらびそ高原

浜松から車で3時間半、国道152号線(秋葉街道)をひたすら北へドライブだ。新緑の季節、よく晴れた休日に山道を走るのはとても気持ち良いのだが、長野との県境、兵越峠を越えるあたりからの道は険しく、対向車とすれ違うのもままならない。

そんな道のりを経て、まず辿り着いたのが信州遠山郷「かぐらの湯」。国道沿いの、「道の駅遠山郷」内にある。館内はひのきの丸太小屋のような作りで、天井も高く、広々としている。山と緑に囲まれて、真っ青な空を見上げながら入る露天風呂も最高だ。食事処では、ちょっと風変わりな「鹿丼」を頂いた。甘めのタレと鹿肉のバランスが絶妙...と思いきや、若干獣臭さがある。次回があれば、ジンギスカン丼にすると思う。

若干獣臭いが個性は光る!

「かぐらの湯」からさらに北へ1時間のところに「しらびそ高原」はある。標高1900M、南アルプスはもちろん、北アルプス、中央アルプスを望める360度のパノラマが楽しめる。もちろん、道中のドライブも最高だ。宿泊施設やキャンプ場もあるようで、夜空の天体観測も人気のようだ。

しらびそ高原とよくセットで紹介されるのが、「下栗の里」。しらびそ高原からそのまま下栗の里方面へ続く道があり、30分程車で走ると天空の里ビュースポットなるものが出てくる。車道から山道を徒歩で15分、展望台から眺める景観は、遠山郷を代表する風景として有名だ。

ネット検索すれば出てきそうな風景だが、ちゃんと自分で撮った

写真もどっかの旅行雑誌そのまんまだが、同じものをここから見られる。山の傾斜面に点在する畑や民家を見ていると、確かに日本の原風景を思わせるような、とてもホッコリした気分になれると思う。しかし、如何せん、狭い山道を所狭しと人が行き交う様に、観光地化しすぎた感は否めない。かつては秘境と呼ばれた場所も、交通網と情報網の発達で、もはや秘境でなくなりつつあるなぁ..と思う今日この頃。既視感のない秘境を発掘するのが当紀行の今後のテーマである。(こばやし)  2017.6.6公開


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