進路選択・我が家の方針

私の最終学歴は大学だ。
大学に熱烈にいきたかったわけではなく、私のまだ働きたくないな…という気持ちと、最終学歴が中学の両親が、子どもには大学に行かせたい、行ってほしい、という願いが合致した結果だ。

大学にいったことは何ひとつ後悔することはない。たくさんの人に出会い、たくさんのことを学び、いっぱい遊んで、ダンナと出会い…楽しい思い出しかない4年間だった。

大学では心理学を学んだのだが、心理学は本当に学びたい、好きな科目ではなかった。2番目に興味のあることだった。
本当に好きだったのは、国語。特に古典。
でも国語を学んで、果たして仕事につながるのか…?と思ってしまった。国語を学ぶことに将来の展望が見えなかった。
それで、カウンセラーという仕事を目指して、心理学科に入ったのだけれど、勉強してみて、私はカウンセラーに向いていないな、と痛感して諦めた。

仕事にはならなかったが、心理学を学んだことは、人生にとって無駄ではなかった。育児や社会生活を営む上で、大いに役に立った。
人生、無駄なことなんて何ひとつない、と、胸を張って言えるけれど。

大学を卒業して、心理学とは関係のない会社に就職。そこで出会った先輩は「文学部国文学科」を卒業していた。
なんだ…国文学でも、同じ会社に入ってるんやん。それなら、好きな国語を思う存分勉強すればよかった…と、思った。

当たり前のことだけれど、大学は勉強するところなんだな、就職には何を勉強したか、が重要である場合と、全くそうでない場合があるのだな、と、そこでようやく気づいた。

このことをふまえて、我が子には

  1. 高校入学までは親の義務。在学費用は負担するが、卒業するかしないかは本人に任せる。

  2. 高校入学の手続きはなるべく自分でさせる。大学入学の手続きには、一切手を出さない。

  3. 高校以降の進路選択は相談にはのるが、手引きはしない。

  4. 大学の入学費用、受験費用などは準備するけれども、在学中の学費は、奨学金とバイト代で賄うことを基本とする。

  5. 大学は勉強しにいくところ。就職のための予備校ではない。必要ないと自身で判断するなら、大学にいかなくても良い

こういう方針でいくことにした。
…と、偉そうに書いているが、長女が進路選択をする時に全て決まっていたわけではない。徐々に決まっていった感じだ。

長女はもう社会人で、私たちの手を離れている。次女は現在まだ大学生、三女は高校生で、今年は進路選択の年だ。
まだ途中の子もいるが、とりあえず、長女から、進路選択について、綴ってみたいと思う。

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