休職者日記231104(前野健太×カネコアヤノ@恵比寿LIQUIDROOM)

11/1、カネコアヤノと前野健太の弾き語りをみに恵比寿まで出かけた。私はカネコアヤノの音楽が大好きである。だが弾き語りは初めての体験である。何故ならバンドの感じがすごい好きだからだ。
会場に入り柵のそばに陣取る。寄りかかる何かがないと立ち続けることは苦しいから。腰も肩も首も痛んでくる。バンドセットのときよりも恐らく揺れたりし辛いのだろうからなおさらだ。ビールを飲んで待つ。ドリンクチケットでビールを注文したとき「ナマかカンどちら?」と聞かれ困惑してフリーズしてしまった。反射で缶と返答。プラカップの生より結果的に良かった。よく冷えた缶のバドワイザー。最近こういうビールのうすっぺらい味が、これはこれでアリだよな、と思うようになった。
ステージ上では最初から二人分の椅子が用意されている。開始して分かったが最初から2人で登場して、何曲かずつ交互にやっていくスタイルだった。片方が演っている間、もう一方はそれを聞き入っている。一人ずつやってハケてると仕事してる感あるでしょう?と前野健太の弁。

前野健太は友達が好きなのでたまに流し聞く程度だったが、抜群によかった。ド直球な歌詞に抒情があり、哀愁がある。ギターを叩きつけるように演奏するスタイルも力強い。本筋とは外れるがMCがよかった。俳優としても活動しているというが、ステージをつかむ力にはなるほどと思う。
なにしろカネコアヤノのライブでMCというものは存在しないのだ。そこがかっこいいところでもあるのだが、最初と最後に「カネコアヤノです」とか「ありがとうございました」くらいしか言わないのだ。あとは怒涛の演奏と歌唱がノンストップなのだ。
今回は前野健太が少し遠慮がちにもイジったりして、それにこたえるカネコアヤノがふにゃふにゃ喋って笑ったりしているのがとても新鮮だった。

カネコアヤノの声の表現力ってこんなにもすごいのかと感動した。弾き語りだからというのもあるのだろうが、ロンドンから帰ってきてさらに一皮剥けたのではないかと思うのだった。
バンドはどうしてもメンバー変更前の方が好きな判断なので、これからはもっと弾き語りを観に来るのもいいな。

アンコールでは二人で『はじめてのチュウ』。途中でカネコ氏が吹き出してしまいはじめからやり直すという一幕もあったが、幸福な時間だった。

前野健太の『愛はボっき』、染み入る。こんないい歌だったのか。私といえばフラれてからどうもぼっ起し難い体調になってしまったのだが。

会場を出て、前野健太ファンの友達カップルと合流。ご飯を食べて喋る。いい夜だった。

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