虫めがねの眼

小さなカタチを虫めがねで眺めてみると
寛容にも全てが大きくなってしまいます
 
はじめの頃は純粋に眺めてみたいモノに
感心してる自分がいました
慣れてくると眺めなくても良いモノも
虫めがねで眺めてみようと無作為に
カタチを探しては覗き込んでゆきました
 
でも 感動はありません
自分が観たいモノを観ているのではなくて
虫めがねで観たいと想い観ていたからです
 
なので観たいモノに出会えるまで
箱の中にそっと置いておきました

観たいモノに出会えた時に眺められるよう
忘れてはいないけれど忘れています
 
ほんとうは虫めがねで観たいモノは
少ないのカモしれません もしかしたら
わたしには必要ないのカモしれません
 
だから 慌てず騒がず・穏やかに
虫めがねさん!待っていてクダサイネ


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