見出し画像

【盆栽】勝手に生えてきた黒松を盆栽にしたい

ある日、実家のベランダの植木鉢に小さな松が生えているのに気がつきました。目の前には公園、そして松の木がたくさん。

ふむふむ。この松が飛んできたんだな。
これを育ててゆくゆくは盆栽に仕立てたら、物語と相まって愛らしいひと鉢にできるかもしれない。こっそり企んだ私は両親に、そのうち迎えに来るから枯らさずに見守ってて。他には何もしなくていいからと頼みました。

それから数年が経ち、両親の引っ越しを機に黒松はめでたくうちの子となりました。実家時代は普通の植木鉢に植わっていまして(植わっていたというか、勝手に生えていた)「何もしなくていい」と伝えた通り、その姿は普通に松でした。
「普通に松」とは、盆栽のように手を入れていないという意味です。

盆栽化プロジェクト

移植1回目(2016.4)

取り急ぎ、引き取るにあたって小さめの鉢に移した姿がこちら。

2016年4月のことです

盆栽を気取って斜めにしてみましたが、形作りはこれからです。苔は植木鉢に生えていたものをそのまま移植しました。

移植2回目(2016.7)

引っ越しから3ヶ月が経って、なんか違うと思ったのか早くも植え替えを実行。時間が経ちすぎて当時の自分が何を考えていたのかは忘却の彼方ですが、写真が残っていました。

今度は垂直です

「松柏は泥もの」という言葉を急に思い出したかのように、泥ものの鉢に引っ越しました。中心の枝が概ね真っ直ぐなので真っ直ぐに育てたくなったのかな。なんだかやじろべえみたいですね。

盆栽化、始まる(2022.12)

いよいよ、本格的に盆栽としての形作りを始めます。形を作る前に完成予想図を考えて、理想の形に近づけるためには何をどうしたらいいかを見つけます。

右の図が完成予想図

はいっ。6年前と比べると枝が増えて中心の幹にもわずかながら古びた感じが出ていますね。将来の姿は右の図の形を目指すことにしました。真っ直ぐな幹に曲げを入れて他の枝も下げたいです。(下げる←枝を下向きにする)下げて、枝のつき方も互い違いにしたい。


まずは主幹を曲げる…

中心の幹(主幹といいます)に針金をかけて曲げるんですが、そこそこ太い幹のため、太い針金を2重にかけてゆっくり曲げていきます。まるで「ささら」のようだな、と思いました。ささらとは、中華鍋を洗うための竹やシュロを紐で巻いた、たわしの親類のようなもののこと。

このあと枝を下げるために細かな枝にも針金をかけました。

カメラの角度が良くなく枝の位置がおかしいですが、実際はもうちょっとマシ

どうでしょう、将来の姿に近づいたでしょうか?

この枝が…ないぞ

ん?
改めて将来形と現状の写真を見比べると、現状の方は上の左の枝がないぞ😱 曲げ方を間違えていますね。作業からおよそ1ヶ月の間、落ち着きがない形(要するに変な形)だとずっと思っていたけれど、枝の向きがおかしかったんだ。今日はもう暗いから明日手直しします。

まとめ


前→後

こうして並べてみると、へっぽこながらも盆栽らしい形になったかなと思います。あとは時間が解決してくれるでしょう。今日のnoteは勝手に生えてきた植物で遊んでみましたよっというレポートでした。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?