野球未経験者なりの走塁の考え方~一塁リード編~

はじめに

まず自分が一塁にいる時のシチュエーションってアウトカウントは無死、一死、二死の3パターン
そして塁の埋まり方は一塁、一二塁、一三塁、満塁の4パターン
これでまず3×4で12パターン
さらに点差や打者の特性を加味したら100パターンくらいになるんじゃないかと思います。
でもそんなのをいちいち覚えてられないので、その場その場で根拠を持って自分が納得できる動きをしましょう。

基本的なリードの取り方

どのくらいの距離を離れるか

人それぞれ結構宗派があるようで、「こうしなさい」ってのはありません。
ただ、なんとなく立ってるだけとか、1,2歩右に移動しただけってのはさすがにNGです。
よく言われるのが「最低でも両手を上に伸ばして、バタンと倒れた距離」です。


私だと210cmくらいでしょうか。
ただ倒れるだけだとむしろ時間がかかるし、なんだか格好悪いので体勢を低くして足で地面を蹴って戻りましょう。
蹴る力で1m横に飛べるなら300cmくらいは距離を稼げまね。
ただ現実的に、距離をいちいちコンベックスでも測ってリードを取る人なんていませんね。
だから自分の所定のリード距離まで毎回同じ歩数で行くようにするのです。

一応私のリードの取り方は下記のとおりです。
まだリードの仕方がフワフワしてる方は参考にしてみてください。
上手く文章で説明できないのでまた鈴ちゃんに登場してもらいます。

①気持ち広めで休めの姿勢
②左足を後ろからクロスさせて右へ1歩
③右足を右へもってきてまた気持ち広めの休めの姿勢
④左足を右足にくっつける

⑤右足を右に動かして広めの休めの姿勢

ここまでをピッチャーがセットに入る前に完了させてください。
ピッチャーがセットに入ったらさらに30cm程度右に移動します。 

足を引き寄せて開くのを3回繰り返すとか、クロスを3回繰り返すとかどうやってリードするかについて特にルールはありません。広島の田中なんてただ4歩二塁に向かって歩くだけだと聞いたことがあります。ただ、集中力がプロレベルでない我々一般庶民はあまりお勧めできません。

よく言われることですが、②③のクロスステップのをするときは必ず左足が後ろを通るようにしましょう。このタイミングで突然の牽制が来た時、左足が前に来ていたら体は前を向いているので、一塁には絶対戻れません。

①~⑤をセット完了前に終わらせるのは、多少はピッチャーに少しでもプレッシャーをかけたいということと、立ち遅れを防ぐ目的があります。
⑥でもう1歩すすむのは、ここまででこちらの準備が完了すれば、突然の牽制球が無いからです。

これを基本形とし、シチュエーションでさらに左右前後へ移動します。
まずはこの場所を覚えてください。

リードした時の立ち方

リードの距離が定まったら次は体勢です。
各々力を入れやすい、集中しやすい姿勢やポジションがあると思うので、これも断言はできません。
参考までに私の姿勢を記しておくと、軽く内股にし、横から見たらつま先ひざ→胸が一直線になる程度に前傾姿勢を取ります。
盗塁するなら左足に、帰塁するなら右足に力を入れます。
盗塁するなら投手を全体的にぼんやり見て、投球なら急いで走る、牽制なら急いで戻る。それしかないです。こうすれば盗塁が成功するみたいなのは無いですたぶん。

シチュエーションごとの立ち位置

リードの立ち位置(無死・一死一塁や一三塁で盗塁する気が無いとき)

半歩~1歩後ろに下がりましょう。
このメリットについて「一二塁間の走路をロスなく走れる」ということをよく挙げられます。
塁と塁の線上にいると、特に右足で蹴って走るタイプの人は体を塁線の内側を回ることになるからですね。それに二塁へ角度を作っておくことで三塁まで走りやすくなります。
またこれはあまり言われないことですが、牽制球をかいくぐりやすくなる、ということもあります。
牽制が来た時、余裕があるときは真っすぐ戻ればいいですが、一塁手の手から遠いところ(一塁ベースの左側からライト側の辺)を触塁しましょう。

ランナーとしてできるだけ左側を触塁すること


 

野球を分かってる人のムーブ

牽制でなければ、投手が投げるのを確認しながら2歩程度右に軽く進みましょう。これを第二リードと言います。
理想はインパクトの瞬間に2歩目を着地することです。
そこから好打球なら走る、見逃しなら戻るを選択します。これができる人は本当に野球を分かっている人です。
球詠・URAの関係者の方は2023年5月6日の初回の朝霧の打席を見てください。これは野球を分かってる人と分ってない人が同時に移っている貴重な映像です。
一塁ランナーに比べて二塁ランナーは棒立ちし、ワイルドピッチにも反応できてませんね。これが分かっていない証拠です。
非関係者の方で興味のある方は球場で私に声をかけてください。相手によって動画を見せたり見せなかったりします。

第2リードは大きくリードできるかより、素早く進塁・帰塁できるかが重要です。
これを読んでる皆さんにも一塁ランナーのような動きを目指していただきたいです。

リードの立ち位置(二死ランナー無しや三塁で盗塁する気が無いとき)

とにかく封殺だけは防ぎましょう。
最短で二塁に行けるようにしてください。通常一歩下がる人もほぼ線上まで寄って、攻撃終了にならないようにしてください。

※バッターがポランコや戒めみたいな「全打席外野フライ狙いマン」だったら立ち位置を下げるのも無しではありません。この場合一気に三塁・本塁へ行く覚悟を持ってください。

リードの立ち位置(ランナー一二塁や満塁の時)

何か相手に策が無ければ一塁手は牽制を待つ体制には無いはずです。
通常半歩程度下がるのを2~3歩程度取り、リードも上に書いた基本形に+1~3歩と広げてください。
横の広げ具合は相手のレベルによります。すげーレベルの高い相手だとサインなどで一塁へ投げてくることもあります。
ただ、普通このようなシチュエーションで一塁へ牽制することはほとんどありません。投手より一塁手の動きに注目し、ヒットなら一気に三塁へ行く気持ちを持っておきましょう。

※絶対アウトになってはいけない場面で、前のランナーがあまり足が速くなくてバッターが源田や銀次みたいなミート力が爆裂高い選手だったら下がるのを控えるのもありです。やってはいけないことはゲッツーになること。ゲッツーにならないよう、二塁への距離を1歩でも近づけておくことはとても有効です。ソースは3月9日の4回裏の私です。

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締め

いかがでしたか?
結局のところは「シチュエーションとその先の未来と自分の足に相談しろ」ということがよく分かりましたね。
次回二塁リード編こそ誰か書いてください本当にお願いします。


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