中国歴史旅「雲崗石窟と龍門石窟」⑩「中国五台山・菩薩頂を見学して」

画像1 中国歴史旅「雲崗石窟と龍門石窟」⑩「中国五台山・菩薩頂を見学して」記録者堤廣行十月二二日十四時、中華人民共和国の西安咸陽国際空港に降り立つ。弥生・古墳時代から平安の時代まで(遣隋使・遣唐使)、日本の国に大きな影響をなした渡来文化の発祥の大地である。これから十月三十日までの九日間、「何を見・何を感じ、何を思うか?」。期待で胸が膨らむ思いで、バスに乗り込み西安市内の大明宮跡に向かう。※右が堤さん、左は堀田さん
画像2 わたくしの探検レポート担当史跡(寺院)は、五台山寺院巡りの中の「菩薩頂」です。 十月二四日(木)八時、宿泊ホテル「太原和頤酒店」をバスで出発。
画像3 五台山は○○川及び支流の清水河沿いに山奥へ約一時間半。五台山の台懐鎮(中心部:多くの寺院や土産物店が立ち並ぶ)で昼食。  午後、最初予定の顕通寺が改修工事で見学できず菩薩頂に変更。寺院は、「霊鷲峰」の頂(海抜約二千メートル)にあり登り坂(一〇八段の階段)が大変で時間もかかることからバスで菩薩頂の裏手駐車場へ到着。
画像4 菩薩頂は、現在はラマ教の寺院で五台山にあるすべてのラマ教寺院の中心的寺院(一番高位の寺院)とのことです。「菩薩頂」とは、満州族の言葉で「文殊菩薩の住居」という意味だそうです。記載によると、建立は北魏孝文帝時代(四七一年~四九九年)で当初は「大文殊院」という名でしたが、その後修復、改名を繰り返し、清時代にラマ教崇拝の寺院として青廟(和尚廟:仏教漢族の寺)から黄廟(ラマ教)へと変わりました。
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画像6 文殊菩薩の道場として名高く寺院内には、「大王殿」「大雄宝殿」「文殊殿」等があります。  大雄宝殿には中央に釈迦仏、向かって右に薬師仏、左に阿弥陀仏が安置され、その前面にはラマ教創始者の宗喀大師が祀られています。大雄宝殿の前には、清代の三人の皇帝の石碑が建立されています。また、康熙帝(初代皇帝)が、石碑の四面にそれぞれ漢・蒙(モンゴル)・満(満州)・藏(チベット)の四文字で書いた「漢白玉四棱柱碑」があります。  文殊殿には中央に文殊菩薩、向かって右に普賢菩薩、左に観音菩薩が安置されています。
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画像8 事前情報で、見学の手順として正面より急傾斜の一〇八段の階段を登りきってからの見晴らしの良い景色を楽しみにしていたのですが、境内の沢山の建物や仏像・石碑等の見学後の眺望も素晴らしいものでした。見学を終えてバスに戻る駐車場で突然、疾風が我々を襲い「文殊菩薩様の戒め」?
画像9 今回の中国旅行での感想は、第一にどこへ行っても石畳。鉄道の駅舎、観光施設の広場・通路、道路沿いの歩道、ホテルの床・壁等。すべてが自然石?が使用されています。今回訪問の西安・太原・大同・洛陽以外の中国国内の各都市も同様なのかな。  第二は、都市近郊での高層住宅の建設ラッシュ、観光地の巨大開発。農地等の建設用地への転換で農地を失った農民等は何処へ…。

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