実写進撃を布教したい



始めに

・進撃の巨人に限らず、アニメや漫画が原作の作品は必ずと言っていいほど「実写化なんて絶対するな」と実写化される前に言われます。
見てもないのにどうしてそんな自信満々に言えるのか、私には不思議で仕方ないです。せめて見てから悪口言ってください。
・ここで三浦春馬という人間の話はしません。エレン役三浦春馬については話します。
・ピエール瀧という人間についても話しません。
・原作漫画とアニメが別作品であるのと同様に、実写も別作品です。
 原作漫画でミカサは母から刺繍を受け継いでいません。

経緯

①アニメ化で社会現象が起きたので、原作者の元に実写化の話が殺到しました。
②原作者は原作の世界観をそのまま実写化するのは不可能だと思ったので、全てお断りしていました。
③それでも実写化の話が(しつこく)来るので、1件は受けようと思いました。
④但し、作者が昔から好きな町山智浩さんに協力してもらうことを条件に出しました。
⑤町山さんは快諾したので、原作者は「町山さんの好きなようにやってください。巨人しか共通点がないオリジナル作品でも構いません。」と言いました。
大好きな町山さんが、デビュー間もない自分(原作者)の作品に関わってくれる事が嬉しく、自分の作品を使った、町山さんらしい作品が見たかったようです。
⑥そういうことなら、と町山さんはオリジナリティ溢れる脚本を書きました。
⑦その脚本を原作者は承認しました。
⑧特撮の巨匠樋口監督、三浦さん始め豪華俳優陣、有名アーティストが主題歌担当など、世間一般に好まれる人達が参加し、大々的に宣伝しました。
⑨映画公開
⑩批判殺到

私の記憶ではこんな流れだと思います。
違っていたらご指摘願います。

 ここまで批判殺到したのは、進撃の巨人というタイトルを誰もが知っていたこと、コア層向けの脚本を一般向けに宣伝したこと、進撃の巨人に対する分かり易い悪口がこれしかないことが主な原因だと、私は考えています。

おすすめポイント

 世界観

・軍艦島でヘルメットを被るような場所で撮影した。
・主題歌好き。
SEKAI NO OWARI「ANTI-HERO」「SOS」
和楽器バンド「反撃の刃」
・こういう世界観,ストーリーもアリだし、面白いと感じた。

役者

・人生初のワイヤーアクションという俳優が多い。
・スタントマンがやればいいのに、敢えて俳優がワイヤーアクションをやった意味はあったと見てて思ったし、気合の入れ方が違うと感じた。
・エレン,ミカサ,アルミンは勿論ハンジなど、アニメ版声優と話しながら役作りをしていった俳優が多い。
・ハンジの眼鏡がゴーグルで、形や着け方に拘りがあると石原さんが言ったのを朴さんが聞いたという話があり(細かい部分は合ってる自信ない)、実写化することでよりキャラクターや世界観が鮮明になり、進撃世界について新しく知れる情報があることに胸が踊った。
・コスプレにならないよう、アルミンの髪色は黄色ではないし、全員服は煤けたり破けたり、汚れている。
・巨人達に追われている身なので、清潔感がないのは自然だし、アニメや漫画では新品に見える服や布も使い古されているのかな、と想像できた。
良い意味で綺麗じゃなくて、世界観に忠実で良かった。
・無垢の巨人が良い意味で気持ち悪かった。表情や動きが良かった。
 巨人化格闘アクションはかっこよかった。

ストーリー

・小説やドラマでより詳しく知れます。小説いつか読みたいです。
・原作者公認二次創作だと思ってもらえれば理解し易いと思います。
・赤子を手渡ししながら延命させたシーンは当時初めて見ましたが、その後夕暮れの鳥や完結編でも出てきたシーンなので、今見るとまた違った面白さがあると思います。
・味方だと思った人間が実は巨人だったのも、当時はライナー,ベルトルトの正体が判る前だった(気がする)ので、当時は「こんなに仲良くして敵はあり得ないw」みたいに言われていたかと思います。
あり得ないって言われてた記憶はあります。(たぶん)
・子持ちシングルマザー新兵等、原作に当てはめると違和感があるキャラ設定やストーリー設定が多いですが、原作とは違う作品として見れば、キャラ設定に矛盾点はあまりないですし、寧ろ「どこかの戦場にはこういう兵士がいる,いたのかもしれない」と現実味を感じました。
どのキャラも良い意味で原作にはいない生い立ち,性格で、個性的で好きです。
ここまで原作と被るキャラがいないと、別作品として割り切って楽しく視聴出来ました。

特撮

・立体機動で飛び回る格好良さ。
今はミュージカルでも見れますが、三次元の立体機動を初めて見た時は衝撃的でしたし、高揚しました。
・建築物の壊れ方。
アフパで3DCG担当スタッフも言っていましたが、崩壊する建築物の撮影は難しいです。樋口監督だからこそ、迫力あり絶望ありの崩壊を撮影出来たのかもしれないと思っています。
・ミニチュアにしては大きすぎる,細かすぎるものを実際に作って、それを壊して撮影している動画は、とても衝撃的でした。
折角こんなに作ったのに壊すんだ、壊す一瞬の為にここまで作ったんだ、と。
・撮影技術。
「どっからカメラ撮ってんだ」と不思議に思うような、なんかすごい撮り方してました。
ワイヤーアクションのお陰もあると思います。
全体的に背景と人間と巨人が同時に存在しているような、違和感ない映像だったと思います。
・巨人の大きさと人の小ささの対比。
巨人ってめっちゃでっかいんだな、怖いな、と感じました。
二次元よりリアリティありました。
・本来実写化不可能な壁、巨人、街並み、立体機動等を実現出来たのは樋口監督だから。
・当時の特撮とCGを融合させる新技術を使い、特撮のみ,CGのみでは出来ない、迫力満点のアクションを魅せた。

最後に

進撃ファンに対しても、実写進撃の悪口を言っていいという風潮が嫌いです。
進撃興味ない人に対してならただの世間話かと思いますし、私もそれは気にしていません。
ただ、「進撃の巨人好き」に対する返答が「実写酷いやつだよねww」が許されている風潮が許せません。
「好き」に対する最初の返答が「悪い」しかも見ていないのに悪い、と言える思考が理解出来ません。
「好き」と言われたなら「好き」か「あまり知らない,興味ない」でいいと思います。
「エレン嫌い」「ガビ許せない」なら分かります。ただ、そう返す人を見たことがありません。
悪く言いたいなら、見たことない実写じゃなくて、見たことあって自分が嫌だと感じた事を言ってほしいです。
私は実写進撃好きですし、ストーリーは小説を読んだほうが理解しやすいと聞いたので、いつか小説を読みたいと思っています。


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