シノアリスがサービス終了したので何か語ってみる
1月15日正午、約6年半続いたソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)「シノアリス」がサービス終了を迎えました。
私は少し遅れて始めたので、それでも4年半ほど、ほとんど毎日ログインして何かしら遊んでいました。
それが、ある日を境にパッタリと無くなってしまうというのは、それはもの寂しいものがあります。
大事に育てたキャラも、一生懸命集めた装備も、一緒に戦って一喜一憂した仲間とも、みんなお別れ。
いくつものソシャゲのサ終に立ち会った私でも、これほど終わって欲しくないと思ったことは、そう多くはありません。
そんなシノアリスの、特にキャラクターついて少し語ってみますね。
シノアリス に登場するキャラは「キャラクターズ」と呼ばれるのですが、ソシャゲにしてはキャラの人数が16人と少なめです。
可愛い少女から綺麗なお姉さん。イケメンや、どちらか分からないのとかもいて、一人や二人の推しは見つかること間違いなしなのですが…
どいつもこいつもぶっ飛んだ性格の持ち主で、誰ひとりとしてマトモなのがいません。
今更ながら気づいたのですが、このキャラクターズたちは人間が誰もが持っている欲望のうちのひとつを、煮詰めて煮詰めて煮詰めてドロッドロ通り越して固体になってしまったくらいの欲望を、其々が背負わされていたのですね。
そりゃ、ぶっ飛んだキャラクターにならざるを得ないですわ。
そのキャラクター付けはメインストーリーのみならず、イベントストーリーにおいても一貫していて、ブレない。それは徹底したものでした。
私はずっと、キャラクターズがあまりに極端な性格(言動も常人のそれじゃない)のため戸惑っていました。
でも、ストーリーを追うにつれキャラクターズたちの投げかけてくる問いに心を揺さぶられ、いつしか彼らに一部(あくまで一部ですよ)共感するようにもなり、最終章を迎える頃には全てのキャラクターズのことを(最初から最後まで胡散臭かったギシンとアンキのことさえ)好きになっていました。
シノアリスのメインストーリーは、次第に現実世界とリンクするような展開を見せます。
ストーリー自体がシノアリスの世界が現実を侵食(逆かな)し始め、ストーリーの中である機能が失われると、本当にアプリのその機能が使えなくなってしまうなど、シノアリスの中の世界と現実の世界が、スマホを通じて繋がっているような感覚が否応なく強まっていく仕掛けが施されていました。
そういった環境も相まって、強烈な個性の魅力的なキャラクターズたちとの絆が本当にあるかのような錯覚を起こし、自分自身もこの物語の登場人物の一人であるかのように思えたのです。
そこまで盛り上げたうえで、たくさんの物語を紡いできたキャラクターズたちや、共闘した仲間たち、慣れ親しんだシノアリスの世界に別れを告げて、最後の幕を引くタイミングも自分で決める。
ストーリーを自分の手で完結させると同時に、ソシャゲとしての「シノアリス」も終わらせる。
こんな『終わり』を用意してくれたことに、私は感謝しかありません。
だって、ストーリーの途中でサ終するのなんてザラですし、時間が来たらポイッとアプリから追い出されて終了!ってのしか体験したこと無かったですから。
シノアリスに出会えて良かった。
唯一無二のシノアリスでいて欲しいので、シノアリス2とかは望みません。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
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