神輿をかついでみる
今日、自宅に帰ったら気絶するように寝てしまった。
今週は緊張感のある場面に立ち会うことが多く、気疲れしていたのだろう。
体力的にキツいよりも、精神的に疲れる方がダメージがデカい。気疲れは、後から気づくパターンばかりだからだ。
緊張感のある場面では、不思議と疲れを感じない。きっとアドレナリンが出ているからだろう。どんなに酒を飲んでも、夜遅くなっても、疲れを感じない。まあ全くノーダメージというわけでもないけど、通常時に比べるとダメージ量は体感で半分以下くらいだ。ただ、それは「気付いていない」だけであって、実際はかなりのダメージを負っている。
だからこそ、自宅に帰り、もうこれ以上緊張する必要がないという事実を脳が判断して、緊張感のスイッチをOFFにした途端、パタリと倒れてしまう。その時になって初めて「めっちゃ、疲れてるやん」と気づく。
こればかりは何度経験しても治らない。でも、そのおかげで身についたこともたくさんある。
たとえば、接待を伴う飲み会。される側だったら緊張することは少ないけど、する側はいつも緊張する。相手によって、その方法も異なる。過剰な気遣いを嫌う人もいれば、ヨイショすればするだけ喜んでくれる人もいる。用意する神輿の大きさや装飾も、好みは様々だ。
だから、可能な限り事前に情報を収集して、その人にとってベストな尽くし方を考える。ただ、情報が全くないこともあるから、その時は手札を多めに準備することも大事だ。
たまに思うこともある。
「おれ、何してんだろ?」
でも、すぐに考え直す。
相手に喜んでもらう=幸せだと思ってもらえるなら、それは素晴らしいことだ。
緊張はするけど、尽くした相手が笑ってくれたり喜んでくれたら、こちらも嬉しい。
それに、自分がされる側になった時、相手への感謝やリスペクトを、より感じることができる。
お、も、て、な、し
って簡単にいうけど、やってみると難しいものだ。
でも、誰かが喜ぶ顔を見るのはいつだって最高だ。