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横になったら、試合終了

僕の部屋はかなり殺風景だ。

ベッドと机と本棚、あとはテレビと冷蔵庫とギター。それ以外は何もない。洋服やその他の雑品はクローゼットにしまっているから、普段は見えない状態だ。

昔は3人がけのソファーを置いたり、かなり大きめのビーズクッションや小さめのテーブルも置いていたけど、全て処分した。それらがあると、ダメ人間になってしまうのだ。

仕事が終わり、部屋に帰る。「少しだけ、休もう」とソファにゴロンしたらもう終了だ。その日のToDoリストは、自動的に明日以降へと順延される。僕の中の、”少しだけ休もう”は、せいぜい10分か、長くても15分がいいとこだ。

でも、仕事終わりのスイッチオフ状態の時に、「少しだけ……」なんて、通用しないのだ。SNSという、蟻地獄にハマったら最後。気づいたらとんでもない時間になっている。それに、スマホの小さな画面を集中してみていると眠たくなる。中途半端に寝たら、その晩寝付きが悪くなることなんて何千回も経験してきてるはずなのに、「今日は大丈夫」と何の根拠もない自信が湧いてくる。結果、大丈夫ではないのだ。でも、何故だろう。中途半端な時間にとる睡眠が1番気持ち良い。深夜のペヤングと似たような感覚だ。

このままじゃダメだ! と思い、ソファを撤去したはいいものの、今度はフローリングの上で寝るようになった。今では、ひんやりとしているフローリングが気持ちよくさえ感じる。ただ、長時間寝てしまうと、体は悲鳴を上げてしまう。

結局、僕のダメ人間なところはほとんど解消されていない。


そこがどこであれ、やる人はやるのだ。

ソファを処分する前に、怠惰な精神を処分しないといけない。


……引っ越しに合わせて、ソファ買おう。

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