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動物保護している知人にばんえい競馬廃止ついてお話を聞いてみた

※お話を聞いた方は迷い猫、犬を保護されている方でばんえい競馬廃止に賛同はしていませんが、動物愛護団体の内部事情をよくご存じだったため伺ってみました。

TwitterのTLにこのようなツイートが流れてきました。

恐らく先日のばんえい競馬で顔をけるなどの行為が大きく報道されていたこともあり、要望書を提出したのだと思います。

正直これに意味があるのか分かりませんが、動物愛護団体に詳しい知人の方にお話を伺ってみました。

まず私の方から2つ質問しました
・廃止になったら馬達の行き先が無くなる問題
・失業者が大量に出る問題

・廃止になったら馬達の行き先が無くなる問題
「『ばん馬を廃馬にすることなく余生を全うさせる手段を検討していただきたく』と書いている時点でもし仮に廃止になっても"自分たちは何もしませんよ"ってことじゃないかな。海外のドッグレースの件もそうだけど、廃止になってその子たちが殺処分されてもお構いないし。愛護団体さんによっては、安楽死になっても、その子が苦しみから解放されたらいいと考える団体さんもいるみたいだから。実際そういう理念の団体さんもいるんだよね。今回の件で廃止になったら安楽死の費用出すとも思えないし。それで仮に廃止になって行き場を失った子が"馬肉”になる問題だけど、廃止になって馬肉になったとしても廃止にならなくてもいつかは引退して馬肉になるんだから変わらないって考えだと思う。結局自分達が要望書出して廃止になれば「私たちは苦しい生活に耐えていた、ばん馬達を救ってあげた!!」で満足して終わりだよ。」

・失業者が大量に出る問題
「人間の自業自得で片づけると思うよ。「自分たちが動物を利用してお金儲けをはじめたんだからそ、それで廃止になって失業してもあなた達の自業自得です!」で終わり。自分たちが考えるところじゃないと思ってる」

・今後どうするべきか
「本当にばんえい競馬の馬達が可哀そうと持っていて、苦しみを緩和してあげたいと考えているのであれば廃止ではなくて負担重量の軽減であったり、鞭の使用回数を制限とかいろいろあるとは思うんだよね。本気で動物を苦しみから解放してあげたいって考えてるなら、いきなりあんな要望書出さないと思うよ。帯広市に向けた要望書というよりは「私たちこんな活動してます!」ってアピールしているようにしか見えない。しっかりと厩務員さんや、調教師さん、馬主さん、帯広市から現状をヒアリングして実現できることを提案していくべきだと思うんだよ。競馬って愛護団体の為にやってるわけじゃないから、いきなりそんな要望書出されてその通りにするわけないでしょ?収入が減ると余計現場の馬達の生活も苦しくなるんだから。ちゃんとお互いの意見を交換しないと何も進まないよ。」

・彼らはあまり現場を見に行かれてないんですか?
「基本的にニュースや資料など誰でも見えることを基に作っているから、さっき言ったみたいにヒアリングはしてないと思う。何度も言うけど本当に動物を助けたい人の行動ではないよね。コロナ禍でも生の声を聴くことは電話やメールでできるよね」

・賛同されている方たちは内容を理解しているのでしょうか
「してないしこういうのとりあえず賛同している人も多いよ(笑) 多分今俺に聞いたことを質問しても結局「動物が可哀そうだから」って理由で押し通してくる。今回の要望書に賛同している人達で建設的な意見を考えている人たちいるのかな。無責任だからこそ賛同できるんだと思うよ。何度も言うけど、本気でばん馬達のことを考えてる人達の行動ではない。もしこのまま新しいアクションも、廃止後の詳しいサポートも提示しないなら結局はアピールでしたで終わるんじゃない?『また、度重なる八百長や競馬法違反を見ても「世界唯一」不名誉な競馬ではないでしょうか。』って書いてるけど八百長持ち出して情に訴えかけてる時点でおかしいのよ」

・結論
「結局今回の件はメディアを使った自分たちの知名度アップ。知名度アップしてもらうのは構わないけど、無責任なことばかり発言して何も知らない一般の方を焚きつけるのは本当に迷惑。そういう人たちが暴走して、まじめに動物達、それこそ馬達に真摯に向き合ってる人達に迷惑だよね。いきなり今まで見向きもしなかった、1円も出さない人達に「廃止しろ!」って言われても意味わからないでしょ。結局なんも変わらないと思うよ。愛護団体の人もそれに賛同する人も、もう少し日本における競馬文化や畜産について勉強してほしいね。そういうの勉強してから要望書かけるようになれば、もう少し競馬関係者、それこそファンが動いて欧州の競馬みたいに変わってくると思うよ。」

とお話しいただきました。

記事内なので読みやすいように少し構成(ため口で話しているのをインタビュー風)してますが、ほぼ生の声です。

少しでも読んで頂いた方の参考になると幸いです。


もしこれをご覧の動物愛護団体様で、これは間違っているということがございましたらDM等でご連絡いただけると幸いです。

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