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複雑性思考とは何か

先週からM30オンラインワークショップに参加しているのですが、本日は第2回でした。第2回のメインテーマは複雑性思考(Complexity Thinking)でした。

複雑性思考って?

現代はVUCAの時代だ、とか、課題複雑化している、混とんとした、という言葉をよく目にしたり耳にしたりします。なんだか単語としてはわかるけど、イメージするものがきっとそれぞれ違っていると思います。私は、複雑だとかカオスというのはなんだか同じようにとらえてしまっていました。

・いろいろ入り混じっている
・構造が複雑(いろんなもので組み合わされている)
・簡単ではない
etc
同じことを別の言葉で言い換えてるだけ・・・。

複雑性を今日のワークショップでの講義で理解したことを自分なりに言語化すると、
・構造(理解しやすさ)と行動・現象(予測可能性)の2軸
・行動・現象(予想可能性)で見ると、高いほうから秩序・複雑性・混沌となる
・こうなってるから秩序の状態だね、複雑性だねというふうに線で分かれているものではない
・一部をいじってみたり構造を分解してみてわかっても、その全体がそのようになっているとは限らない

今日は構造(理解しやすさ)と行動・現象(予測可能性)の2軸のグラフにことやものを表したさまざまなアイコンを適切な位置におく、というワークを行いました。チームでのワークでしたが、このアイコンの意味はなんだろう?とか、これってこのへんかな・・・という前提を合わせることやらないまま、各自が思うがままに取り組んでしまいましたが、自分で考え手を動かすことで少しイメージがついてきたように感じました。

複雑性の思考ガイドライン

複雑性の思考には8つのガイドラインがあるそうで、この8つを適切に活用して、現代の複雑な課題に取り組むのがM30の考え方にあるそうです。
本日は、チームで過去の失敗を出し合い、この8つのガイドラインの何を適用するとよさそうか、というワークを行いました。
このワークでは、私が過去にスクラム導入に失敗した事例を取り上げて、ガイドラインのどれが有効そうかという議論をしました。社内のメンバーからは出てこない問いや仮説があり、とても学びになりました。
8つのガイドラインのうち、『主観と共進化を予想する』という言葉がとても難しく、なかなかイメージがつかなかったのですが、原因の主体に働きかける、原因と結果が入れ替わるということを想定しておく、と言う説明をいただきました。言葉はとてもやさしくなって、わかるような、まだしっくりこないような気がしますが、英語の原文をもう一度見直して自分の言葉に落とし込んでいきたいなと思いました。

今日のワークショップを通じての感想

今日も前回に引き続き、複雑性の思考のところでチームのみなさんから自分にない気づきをいただけました。次回は何か自分がフィードバックとかみなさんに渡せるようにしたいと思っています。
複雑性のところでは、事例も交えて説明いただいたのですが、これまでのやり方でできなかった経験は、この複雑性のためかもしれないと思うものもありました。(きっちり要求仕様を書くとか。もう文章では伝えきれない、みたいなこと)
誰もが遭遇している課題で、私より先に体験した人達がこのようなガイドラインを作ってくれていて本当にすばらしいと思いました。この通りにやる、というマニュアルではないので、ガイドラインの考え方を理解して、どう取り組むかを自分なりに状況に応じてやってみる、ということなのかなと理解しています。
今日は最後にKudo Cardをやりました。普段感謝って言葉にできてないかも、と思いました。このKudo Cardはちょっと前から気になっていて使ってみたかったものだったので、やってみる機会がこの場にあり本当に良かったです。Kudo Cardをやって、なんだか気持ちがぽかぽかしたように感じました。他の人にも体感してもらいたいなと早速やってみようと思いました。

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