みんな同じステージに立っていたのに

赤ちゃんの頃は、家庭環境は違えど、できること、立場、みんな同じだ。


幼稚園に入るときに、少数だけれどお受験をする子がいる。


小学校に入れば、どの小学生も、お勉強というものさしで評価をされるようになる。

みんな役職が与えられ、目立つ子は学級委員などになり、一人一人の能力のようなものが顕れ始める。


中学校に入ると、お勉強というものさしによって、今度は順位がつけられるようになる。

頭がいい子、よくない子、の差が生まれていく。


そして、中学を卒業すれば、

就職メインの高校、進学校、高専、通信制高校、高校には行かない、など

一気に選択肢がばらける。

基本的にはお勉強で測られた、極端に言ってしまえばできる、できない、によって
なんとなく選択肢が決まってしまうのではないだろうか


知り合いに、将来やりたいことを今からやるために、通信制高校を選んだ子がいた。

本当は、私も彼女と同じようなことがしてみたかった。だけど、私は普通高校に行く選択をした。

彼女は今も、自分のやりたいことを、まっすぐやっている。

……いいな。


そして高校を卒業すると、選択肢はほぼ無限と言ってもいいのではないだろうか

大学もいろんな種類がある。
専門学校もいろんな種類がある。
結婚した友達。赤ちゃんを産んだ友達。
SNSでいつの間にかちょっとした有名人になっている知り合い。
見知らぬアイドル、モデル、女優、
スポーツ選手。


みんな、同い年。
同じ赤ちゃんだった。
同じ小学生だった。

だけど、これだけしか生きていないのに、
こんなに人生ってひとりひとり違うものになる。


私は大学に進学することを選択した。

それが、周りにとっての普通だったから。
それが自然に、自分にとっての当たり前になっていたから。

勉強ができるから、この高校。
進学校だから、大学に行って当たり前。

だけど、今すでに、私がやりたいと思っていたことをやっている人がいる。

どこから、こんな風に分かれてしまったのだろう。


やるという決意。運。努力。環境。
いろいろあるのだろうが。


私は、至極普通の人生を送ってきてしまったのではないかと思うことがある。

もちろんそれは、色々な面で恵まれた環境だからなのだけれど


今専門学校に通っている同級生は、もうすでに夢に向かって頑張っている。明確な目標がある。

だけど、私はきっと世間に流されて、どこかに就職する。
だって、大学で就職ガイダンスがあるから。インターンシップやれと言われるから。それが当たり前だから。

専門学校の子と話すと、必ず
「将来何になるの?」
と聞かれる。

「わからない」。

それしか答えようがなくなってしまう自分。


大学に入ったら、まだこれからなんでもできる。選択肢がもっと増える。

と言われた。


うん。たしかに。

選択肢増えたかもしれないけど。

でももっと小さいうちからできていれば叶っていたこと、あっただろうなあ、、

なんて思ってしまったり。


今私がやりたいと思ってること、今やってる人がいるんだもん。


私だって本当は、そうなりたかった。


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