しかも早く

今日は、時は金なりの時代である。
一刻一秒が尊いのである。
だから念入りな心配りがあってしかもそれが今までより早くできるというのでなければ、ほんとうに事をなしたとはいえないし、また本当に人に喜ばれもしないのである。
早いけれど雑だというのもいけないし、ていねいだがおそいというのもいけない。
念入りに、しかも早くというのが、今日の名人芸なのである。
松下幸之助

今の時代はエクスポネシャル的にテクノロジーや情報の広がりが発展し、一度立ち止まるとあっという間に置いていかれる。
人間の脳の容量がその速さについていければ良いが、時代の速さに追いつくほどの速さでかつ精度を上げるのは、本当に名人芸だ。
倍速世代や、論破など、世代によっては要点だけ掴めば良い、という思想で育ってきている感もある。
ここでいう名人芸は、細部まで光っているものを作り上げるというもの。
時代を考えると、何かを成す場合、全体像を把握し、独力では出来ない、と早めに判断し、できるメンバーをアサインさせ巻き込んでいく力、がもっとも適応できる力なのではないか。
自分にもまだまだ培うべき力。
意識していきたい。