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推しメガネ

人生で初めて、メガネを作った。
正確に言うと度付きレンズ有りのメガネ。
(伊達メガネは持ってた)

目が良いのだけが取り柄だった。
身長も相まって遠くまで見えてた。
自称、ライブ観戦向きの体。

衰えない視力。夜遅くまで漫画読んでも、
テレビ見ても余裕余裕とか思ってました。

しかしもう若く無い。
それを痛感したのは、去年、初めて推しである
松下洸平さんのライブに参戦した時だ。

座席は14列目くらい。今までなら裸眼で余裕。
だのに……

ぼやけて見える

初めて見る衝撃で?オーラが放たれてるから?
いやいや……焦点が定まらない。

これはショックだった。
エンタテインメントに生かされて来た私が
再び推しができて、久々のライブだと言うのに

コロナ禍での自粛生活や在宅ワーク、
オフィスのような照明では無い中で蝕まれたか、
はたまたスマホに拠り所を求めてしまったからなのか、そして加齢によるものなのか……

近くを見るときは問題ないけど遠方が見づらくなった。

困った……はぁ……よりによって……推しに会えた喜びと共に、気付かされた視力の衰え。

今度のライブは双眼鏡必須かな……と思ってた。
が、近所のショッピングセンターで某眼鏡チェーン見た時はたっと思った。

双眼鏡じゃダメだ。昔のようにずっとクリアに洸平さんを見てたいと思った。

眼鏡だ。私には君が必要だ。

待たされる時間も含めたら今しかないと思って、デザインは二の次。

店員さんが凄く丁寧に視力を見てくださった。
近くはよく見えるのに、遠く、特に左目が極端に悪い複雑な私の視力に根気良く付き合ってくださった店員さんありがとう……

遠近両用にしよかと思ってたけど、近くの見方がうまくいかず、眼鏡なしの方が見やすい。いっそのことと遠くを見るためのだけの眼鏡にした。

完全にライブ・舞台専用、
いわば推し専用の、推しメガネだ。

そう、全ては推しのため。推しのライブのため。皮膚科に行くのも、髪の毛染めるのも、靴をクリーニングしたのも、初めての眼鏡を作るのも。

もちろん、感染対策ばっちしに過ごすのも。

もう私の選択肢の中に「行かない」を作りたくない。
もうコロナなんかに邪魔されたくない。

どうか、どうか、あと4日、何事もなくその日を迎えられますように。

メガネの先に、ステージで歌う、オーラで眩い姿が見えますように。

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