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The Elements of Style をカフェで読みつつ

今日のコーヒーのお供は The Elements of Style という本です。

ホリエモン祭 in シンガポールという大きなイベントのリーダーを務めまして、帰国してからまさに燃え尽き症候群のような症状が出てました。

ガッツリと燃え尽きた後のような状態なのですが、そこから溜め込んでいた仕事がどんどん入り、祭で知り合った超素晴らしい方と個人的にまたお会いできる事になったり、全く燃え尽きている時間を過ごせず、燃え尽きたまま走ってる的な状態だったんですね。明日のジョーになり損ねて、ファイヤパンチ状態だったわけです。(どちらも名作なので、分からない人はググってほしい)

元々夜型なのが、さらに1日の感覚がなくなり、夜はほとんど寝れなかったり、逆にものすごく眠くなったり、とにかく落ち着かない。なんとなく、depressed な気分になることが多くなってしまい、こりゃいかんと、とりあえず早起きしてみる事に。

元々、単純な人間なので、笑っちゃうほど元気になりました。早起き出来たご褒美に、ここらで朝に来れる一番美味しいカフェに来るようになりました。

ここのカフェオレがとんでもなく美味しいので、あー幸せ。と思えるわけです。コーヒーは偉大です。

多分、運動不足も良くないので、歩いてカフェに来てみよう、とやってみたりして。で、どうせカフェでは本を読むのだから、ついでに記事も書いてみよう、という流れになったわけです。

という事で、The Elements of Styleね。

こちら、ライティングのバイブルと言われている超有名な本です。英語圏のネイティブスピーカーが、文を書くときの基本を学ぶ本ですね。なので、初級〜日常会話レベルの英語学習者にはちょっと難しいです。ある程度の英語が書けるようになって、ちゃんと伝わるものの、「ところでこれって合ってるのか?」みたいな不安が常につきまとう私のような英語学習者にはとても良い本です。

ちょっと内容をご紹介しましょう。

例えばp.28  20 では、Keep related words together. という話が紹介されています。文を書くときは、related words をバラバラにしちゃダメですよ、という事ですね。

ここで例えばこちらの文が悪例として紹介されます。

You can call your mother in London and tell her all about George’s taking you out to dinner for just two dollars.

この悪例、いかにも日本人学習者が書きそうな文だな〜と思いませんか?自分もウッカリ書いちゃいそう。意味は通じるんだけど、なんかスマートじゃないというか、なんかコレジャナイ感が出るような。

こちら、正しくは、

For just two dollars you can call your mother in London and tell her all about George’s taking you our to dinner.

とのこと。読んでみるとどうですか?「あー、そうそう、読みやすくなった!」と感じません?

言われてみれば確かに良いのだけど、この違いをどう理解して、良い方の例のような文が書けるようになるのか、ということがポイントですね。

本ではもちろんその解説もしてくれます。一部抜いて紹介になるので、therefore が気になるかも知れませんが、私の記事の主旨は通じると思いますのでスルーで大丈夫です。(全文読みたかったら是非本を手にしてくださいね。)

The writer must, therefore, bring together the words and groups of words that are related in thought and keep apart those that are not so related. 

例文のどこが悪かったのかについても解説があります。

 悪例については、the reader may well wonder which cost two dollars とのこと。確かに!ディナー2ドルととらえられなくもない! 良い例の方では two dollars が the phone call のことだと分かりますが、悪例の方だと dinner にかかると捉えることも可能なため、より聞き手(もしくは読み手)の混乱を招く可能性が大きいと考えられます。こういうのが読み手にとっての読みやすさに繋がり、つまり英文の良し悪しを決めていくということですね。

  自分が英文を書くときに気をつけるのはもちろん、先生としては、これを日々のレッスンに活かすため、長い文が書けるようになった上級クラスのライティング指導の際に念頭に置いておきたいと思いました。

 頭の中で一緒に考えられるかたまりの the words and groups of words は離れていないか、集中して採点する期間を設けてみても良いでしょう。

 [ 具体的な指導アイデア ]

1. 生徒には、先にこのテーマを教えるのではなく、テーマを与えて自由作文にする。(自由にライティングをさせると、普段の英会話でも意識できているかを確認することが出来るからです。)

2. 採点の際、話で一緒にするべきところが離れたところに書かれていないかをチェックし、指導項目を発見したら、例えば間違った単語グループになり得る部分だけを赤ペンで下線を引く。(ここで出した例でいうと dinner for just two dollars )

3. この下線部分だけを読むとおかしいこと、読み手がこのような間違いをする可能性があることを生徒と共に確認する。

4. では、どこに書けばよかったかを生徒に考えさせ、指導者も良いと思える答えに行き着けば、レッスン完了。

* 意図的にこのような状況を生み出すのは難しいため、ある程度このような問題が起こることが予測される生徒に対しての指導であること。また、該当するミスがない場合はこの指導が行えないため、これ以外の学習テーマを同時に設けておき、指導の必要性がない場合はしないこと。

サニーバニーではレッスンプランも書いているのですが、このように、上級になればなるほど、生徒のレベルの確認とエラーの種類の認識に基づいた柔軟かつ的確な指導が求められるので、なかなか一律のレッスンプランで効果を出すのは難しいと思います。

この状況が生み出されるレベルとタイミング、また指導に適切なテーマや指示などが今後見つけられるか、引き続き研究していきたいと思います。

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