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テキーラロドリゲスのNOMADOコラム #6

『アーバンに日本の夏の夜を涼む』
↑もはや自分でも何を書いているのか、正しい日本語なのか、よく良くわかりません(笑)。でも、少々のご清聴をお願い致します。
おうち時間の多い今年の夏は、暑さの中で”涼”を感じるような楽しみ方ってしていなかったなぁなんて思っていたんです。
例えば、夏真っ盛りにセミの大合唱の中で食べるスイカだったり、プールに行ったら思いのほか水温が冷たくて嬉しくなったり、木陰に入ったらひんやりして生き返った気持ちになったり、夏祭りや花火大会に向かう涼しげな浴衣の女の子たちを見たり(不審者じゃありませんよ!ただ夏を感じたい通りすがりの者です!!)、などなど。そんな暑さの中にご褒美のように存在する一服の清涼剤的な楽しみ方が無かったなぁ、なんてオセンチモードだったのですが、アーバンでアートでクールな大人の“涼”があると聞いて、先日ちょいっと行ってみました。

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その場所とは、生まれは六本木、名前は東京ミッドタウンでございやす。
『光と霧のデジタルアート庭園』という、芝生公園で行われている巨大なデジタルアート庭園でございやす。
枯山水をテーマにした庭園を木の縁側が囲い、その縁側に座って枯山水風の庭園アートを楽しむのですが、何が“涼”かと申しますと、庭園から霧のミストが噴き出ているんです。縁側に腰掛け、湧き出てくるミストのひんやりを感じたり、風によって流れが変わる霧を目で追いかけたり。こりゃ、皮膚からも目からも涼しいわっ。
夜は砂紋のような、花火のようなカラフルなデジタルアートが庭園に広がります。霧と相まって、大人の和風ファンタジー。私はデジタルアートが見たくて(デジタルアートは18:00~、15分おきくらいで出現していましたよ)、遅めの夕方に訪問したのですが、霧が沸き立つ幻想的な庭園の周りに腰掛けながら、六本木から見える東京のビル群と綺麗な夕焼けを見つめ、なんだかとっても贅沢で非現実的な気分。空が暗くなってくるとデジタルアートが始まり、さらに幻想的の応酬で、いつ帰っていいのやら分からなくなってしまい、立ち上がるタイミングを逃しまくりでした。
“今日もあっつ~ぅ”と呪いの呪文のように唱えまくっていた昼間の自分が嘘のように、すっかりこの雰囲気にヤラれ、日本のアーバンな夏の夜を楽しみました。今年の漢字的に表すとするなら、今日の漢字は『粋』がぴったり。

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他にもラウンジやミッドタウンの施設内など様々な方向からアートと融合したイベントなども開催しています。

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大人の粋な夜も良し、子供と楽しみに行くのも良し。

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急に涼しくなって、すっかりと秋めいてしまいましたが、こちらの庭園は9月5日までの開催で、あと少しで終わってしまいます。
是非、今年は“日本の夏、キンチョウの夏(バババンッ←花火の音)”的な風情を楽しめなかった方がいらっしゃいましたら、東京のど真ん中にある縁側で、粋な日本の夏に駆けこんでみるのもお勧めです。

iguana寝てる


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