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浅倉大介ソロシリーズ「Sequence Virus」のBPMをグラフ化してみた①


浅倉大介ソロの中で何が一番オススメか、って聞かれたら「Quantum Mechanics Rainbow」(虹シリーズ)って答えるけど、どのシリーズが一番好き?って聞かれたら「Sequence Virus」って私は答える。

一応アレンジ集なので、代表作と言ってしまうのは違う気がするんだけど、でも間違いなく浅倉大介のソロを語る上では外せない存在、それが「Sequence Virus」シリーズ。

ある日、「Sequence VirusシリーズのBPM(テンポ)ってどうなってるんだろう?」と気になって調べ始めたら面白くて、これ可視化(グラフ化)したら面白いんじゃ?と思いまして。


やってみた。


我ながらバカなことに時間を使っている自覚は存分にある。でもそんなことどうでもいいくらい、数値的に検証するのめちゃくちゃ楽しいし好きなんです。
そんな私の努力の結晶と共に、Sequence Virusシリーズへの並々ならぬ語り…もとい愛を聞いていただけると嬉しいです。


グラフは横軸を重視した為、字がだいぶ小さくなってしまいました。大まかな流れが見えるのを重視した結果なのでスイマセン。曲名とか細かい所は拡大して見てください。


ちなみに、BPMの計測は機械的な計測と手動の2つで行いました。

まず「BPM Analyzer」を使用し、大まかにBPMを把握します。

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一瞬でBPM出してくれます。…最近便利ですよね〜(?!)

しかし、曲中でBPMが変化するものはこれではわからないので、手動で「BPM Tap」というツールを使って計測します。

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…自分でスマホの画面をタップして計測するという実にアナログな手段ですwww
一応、音ゲーの類で簡単な譜面ならタイミングばっちりのパーフェクトコンプリートを取れるくらいのリズム感はあるんで、まぁ…大丈夫じゃなかろうか。


では、各年のBPMグラフを見ながら語っていきます。


Sequence Virus 2003

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※GATE Ⅱはフェードアウトしてから入るので、流れとしては切り離しました

記念すべき初のVirusシリーズ1作目。収録時間37分、と他に比べるとだいぶ短いのでお得感がないけれど、個人的には「replicate VIRUS」だけでも、…何だったらよくわからない謎の音色で鳴るイントロの「(シャーーー)ポポポ~~ンっっ!」(語彙力)という3音だけで十分元が取れます(私だけです)

──まぁ、それは置いとくとしても、初めてのSequence Virusシリーズということもあり、CD自体あまり数が出回ってない結構貴重な盤だとは思います。

BPM的には138から始まって終盤に向けてだんだんと速度が上がっていく(「beautiful symphony」で一旦下がりますが)とてもオーソドックスなパターン。

調べてて面白いのを見つけたのは「replicate VIRUS」の最初の所。

2003拡大1

曲頭のブレイクで一気にBPM145→165に上がるんですが、0:44の所でも165→167に変化してます。本人的にもっと速くしたいと思ったんでしょうか。かなり意識して聞かないと気づかないくらいの違いなんですけどね。ライブ音源ならではの空気が感じられて面白いです。

この「replicate VIRUS」はQMR青盤(Blue Resolution)に入ったものの原型であり、大介さんによるコーラスが素の声に近い状態で入ってるのが私的にツボです。
ちなみに「VIRUS」を「ウィルス」と読んでいた為、この曲で何とコーラスされていたのか長年わかっていませんでした(爆)

2曲目の「WISH MATRIX」の最初にリアルタイムシーケンス(即興打ち込み)が入ってる所がとてもライブ感ありますね。(会報で「やたら長いイントロの曲はリアルタイムシーケンスで~」と言っていたので、多分この曲の事かと思います)

ソロライブDVD「Cultivate meme」の特典に入っていたSequence Virus 2003の映像で見れた、タッチペンでDJをする姿がなかなか斬新です(笑)


Sequence Virus 2004

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2004からはソロライブが盛り上がっていた時期な事もあり、だいぶCDの流通量は増えていたように思います。私もこの年からSequence Virusシリーズを知りました。

BPM的には2004だけの特徴なのですが、ファイル上の曲切り替えが行われた後にBPMが上がることが多く、グラフ上ではちょっとわかりづらくなるのですが、あえてそれが見えるように作ってみました。

「神曲」の頭の音が、思いっきり低速化させた音になっています(笑)
BPMは148から一気に190に上がっていて相当な速度差なんですが、「神曲」のイントロはリズムが入らず静かに始まるのであまり一気に上がったように思わせない工夫がされている…気がします。こういう細やかな配慮はさすが。
後、この曲の途中にリアルタイムシーケンスの音が入っています。ぽんぽこぽこぽこしてるドラムの音が可愛い。

他にBPM的に面白いのは、「Angel Algorithm」の0:26に入る無音のブレイクで一気に140→148に上がっている所とか、「replicate VIRUS」がイントロ2小節でじわ~っと143→160に上がっている所ですかね。
いきなり曲頭でテンポアップするより、こうやってジワジワ上げられるとぐいぐいテンションを持っていかれるような気がして凄く好きです。


Sequence Virus 2005

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終盤までの見事な徹底したBPM144っぷり。前年までの2つに比べると、より「クラブアレンジ」というのを意識した作りな気がします。
これだけの数のジャンルもバラバラな曲たちがBPM144にまとめられているのが凄いです。終始安定したBPM、最後の追い上げでスピードアップ、かつ曲の繋ぎも素晴らしいので運動したりする時に割と重宝する1枚です。

「Puppet Master」のBPMが面白い動きをしていて、イントロで徐々にスピードアップして一度180で止まるのですが、数小節後に、もういっちょ!と原曲のBPM190に上がります。フロアを煽る大介さんが見える。

ラストのチルアウト「Indigo cave」で一気にBPM80まで下がりますが、拍的には倍の160でも取れる為、あまり落差は感じないです。(というか「Indigo cave」のBPMが80か160かちょっと迷いました)

「Dragon -hi・ryu-」がBPM144に合わせて原曲よりも1.2倍くらいの速さにアレンジされてるの好きですね~。原曲は龍が(ここはやはり東洋的な龍ですよね)優雅に力強く空を舞ってるイメージでしたけど、Sequence Virusでのアレンジは超お怒りで雷・嵐バンバン起こしてめっちゃ荒ぶってるイメージ(笑)
2:41で何故か急に「ペチッ」って鳴る謎のハンドクラップが気になり過ぎる。次に繋ぐための目印の音か、会場で音を足し始めた音が思ったより大きく鳴ったのか…。曲だけ聞いてると色々謎です。


Sequence Virus 2006

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The 凪!!

「Angel Algorithm」だけはどうしてもBPM144には出来なかったようです(笑)
わざわざこのBPM144の為に新しくアレンジが施された曲が多いこの年。

虹アルバムとMETAVERSE開始の隙間の年な為か、「d・file -for tv programs-」とか、「旅の贈り物」サントラとか、ソロDVD特典のCDとか、レアな元ネタ満載の1枚。当時は「Happy-go-lucky」なんて一体どこから出てきたの全くわかりませんでした。

一応このnoteの語りの趣旨はBPMなので、その点についてはこの年は全くネタがない(笑)

リズムの変化がほとんどなく一定で、曲の繋ぎで生じる音程の濁りも一切無い、Sequence Virus全年代の中で最も曲間の繋ぎが美しい作りをしていると思います。
ただあまりにも繋ぎのリズムや音程が完璧過ぎて、アルバム全体のイメージが私的には凄く透明なイメージが強いです。
途中「Antares Pain」の中でまるで呪文のように「眠リーマショーー 眠リーマショーー…」と繰り返されると、ほんとぽっくり逝ってしまいそうになります(笑)

ハッと気が付くと大体最後の曲っていう、そんな作業が捗る1枚です。(本人が聞いたら怒りそうだ…)

「pure segment」が最初の5月から最後の7月に変化した際に、Kimeruくんの「Starry Heavens」の音が加わったのはとても面白いなと思います。
個人的にこういうのは大介さんの元ネタ種明かしというか、遊び心みたいなものを感じます。


Sequence Virus 2007-2008

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整えすぎた2005・2006の反動か、Sequence Virusシリーズ史上最もガタガタなBPMの波をしてますwww

終盤までほぼ1曲毎に曲頭でいきなりBPMが変わっていきます。でも不思議とBPMの事をわからずに聞いていた分には気にならなかったんですよね。
なぜだろうと考えたのですが、曲間の繋ぎの際にほとんどの曲でリズムパートが消えていて、曲がクロスフェードしている時にリズムが変わっていると気付きにくくなるのかな?と考えたりしたんですが、どうでしょうか。

こんなにBPMガタガタなのは、わざとやってるような気がします。BPMを早くしたり遅くしたりしても、いかに違和感のない1枚に仕上げるか壮大な実験をしているような感じなんですよね。そうやっていつでも何かしら挑戦をするお人なので。

発売当時、初めて「ICE BREAKER」を聞いた時は本気で好き過ぎて失神するかと思いました。原曲からこんなにも時が経っているのに、まだこんな神アレンジが生まれるのかー、と。
というか、この2007-2008はやたらIceman楽曲に力が入ってるし、曲数も多いんですよね。METAVERSEシリーズでもGATE Ⅰのカバーをしたりしてますし、思い返す何かがあったんでしょうか。
Iceman信者の私、大歓喜。


Sequence Virus 2009

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原点に帰ったのかシンプルに徐々にスピードが上がり、最後にチルアウト曲が入るパターン。2003と作りが全く重なる。

当時はこの年を最後に長年このシリーズのリリースが止まるなんて思ってもいなかったなぁ……。おかげで「Message From 7 Lights」はすっかりトラウマ曲です。

2009はとにかく淡々とMETAVERSEメドレーなんですよね。制作されたのが、大介さん的に色々あった2010年だということもあると思うんですけども。

「Deep Blue Resolution」の加速はイントロに鳴るSE的な部分で一気に上がってます。他の曲のBPMは大体曲が始まる直前にジワっと上がっていくパターン。BPMの変化量が少ないのでほとんどわからない程度の変化です。

X-NIGHTの”パッパーン!!”って繋ぎが好きです。この繋ぎ方も2003の「replicate VIRUS」に重なるところがあって、何だかとことん2003再び感が凄い。



1期まとめ


勝手に2003~2009年をSequence Virus1期と呼んでいるんですけど、1期の特徴はとにかく完全にソロオンリーだということ。
虹アルバムのゲストボーカルは、素材として好きに使ってもいいという契約(だったと思う)で収録していたので、Sequence Virusでも割と好きに加工して使っています。The Seekerは自分のレコード会社の管理楽曲なので使いやすかったのかな?
Iceman楽曲は全てカバー版。access楽曲は一つもありません。この辺りが2期で変化していくところです。

BPM的には一定にしていたり、やたら山坂にしてたり、年によって色々特徴があって面白いところです。2期(2015年以降)も色々BPM的に面白いところがあるので、またそれは次回で。

面白いな~と思っていただけたら、Sequence Virus2003~2009は2021年4月末でiTunesでの配信が終わってしまうので、よかったら是非。
もしかしたら別の媒体で配信復活するかも?しれませんが、現時点では特にお知らせもない状態です。

Sequence Virus1期のCDは「C-thru Disc(シースルーディスク)」というちょっと特殊なCDで、CCCD問題があった事情などで選択された形式なのですが、従来のCDよりも劣化が早いという問題点があります。
私の手元のCDもいくつかデータ部が劣化で読み込めなくなってしまったのがありますし、他の方も読み込めないというのを多数聞いてます。
ということで、あまり中古市場に期待も出来ないものなので、ちょっと興味が出ましたら、是非配信、買ってみてください。

1時間ノンストップだから無音部もほぼなし、新アレンジも多いのに【1,833円】は激安だと思うんですよ!!

なので、是非!!(普通にダイマ)