さすてぃなぶるでぃべろっぷめんとごーるず

 「今後の日本の食生活に関して、御社のお考えを述べてください。」

 あなたは商談相手からこれを聞かれた時、どうお答えしますか?

 私はその時、今後会社でこういった課題は共有しておくべきなのだなと痛感させられました。その時はひとまずは私の私見を述べました。

①大量生産・大量消費の時代からの転換点。必要とされるものを必要とされるだけ消費する世界を目指す(マルクスの資本論に近いですかね)

②それでも100%の需給バランスの維持は不可能であるから、フードバンクなどを有効活用してロスを防ぐ。

といった事を主軸にお話をさせていただきました。勿論健康食品を販売する会社ですので、その上で「バランスの良い食生活を~」等々も付け加えましたが。

 ただ自分事として思い返した時、本当にそれが出来ているだろうか?食に関してだけではない。ファッションにしろ趣味にしろ、本当に必要だから買っているだろうか?いや確かに必要なのだ。自分の好きなデザインの服が出れば、古いまだ着れる服があったとしても私には必要なのだ。

 そしてそれは決して悪い事ではない。何故ならそうして経済をまわしているから。つまり一社会人としては大量生産の時代は終わったと言い、一個人に戻れば大量消費の世界を謳歌しているわけだ。

 どちらも自身の考えに偽りはない。それに私は二元論というものが嫌いだから、どちらかを切り捨てるつもりも毛頭ない。

 ただ歩み寄る事は出来るのかもしれないなと感じた。

 各人からはその能力に応じて、各人からはその必要に応じて

 これもマルクスの言葉だ。多用しているし経済学部出身ではあるが、マルクス経済学はそれほど勉強はしていない。(今後機会があれば勉強したい)

 マルクスはこの言葉を、全ての人が充足できるほどの財とサービスに溢れている世界の構築こそが共産社会の実現であると伝えたかったのだろうと思う。つまりはSDGsだ。

 ただ全ての人が充足できるほどの財とサービスは、計画経済では成しえない事は過去の歴史が証明している。

 共産主義は悪ではないし、頭がお花畑な人が謳う主義主張でもない。人間である以上目指すべき当然の社会なのだと私は思う。(ここまで読んでいただいて勘違いされる方はいないとは思うが、私は共産党員というわけではない。好きでも嫌いでもないが、第一党になってほしいとは思わないという程度のスタンスだ。)

 つまりは150%生産していたところから、120%、110%に減らしていく世の中を目指そうよ、という事が私の正式な回答だろうか。これはスーパーやコンビニなど、小売業の方ならもう当然の事なのだろうと思う。120%生産して100%の消費では、20%の余剰損失が出るわけだ。

 逆に80%しか生産できていない国や企業は、100%に近づけていこうよ、という事だろう。

 大量生産の時代は終わった。だけど大量消費の時代は未だ終わりを迎えていないのだ。ならば生産の側が、消費の側に寄り添うしかない。徐々に徐々に、そのπを小さくしていく事が、先進国に住む我々の責務なのだろうと思う。

 またしても弊社の考えではなく私見ですが、長々と書けばこういう事になります。バイヤーさん!読んでください!(絶対読まれないという自信があるから好き勝手書いている)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?