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MCサマー第22話 「MCサマーと恋なんかじゃない話」

たくさんの乗客が、ノースサイレント号を惜しみながら降りて行ったよ。

それぞれの余暇を楽しみに。


最後の晩餐って言うの?


残った俺達は贅沢な食事してさ。真紀子とこれからの将来の話をたくさんしたよ。


でもね、その時点で俺は、将来なんて考える余裕は無かったんだよね。

だってさ、これから何が起こるか本当に分からなかったしさ、マジで命の危険とかあるんだろうなぁって思ってたしさ。そんな余裕はどこにも無かったよ。


ひとつ、分かってた事は、俺も真紀子もめちゃめちゃ元気だったってことだね。


いつも、マルコのサンドウィッチを食べてたからね、とにかく心の底から湧き上がる何か出来そうな予感を沸々と感じてたよ。


プリマと色んな作戦も立てたりしてたしさ、なんか毎日がゾーンに入ってる気がしたよ。


グローブセントラルステーションへ、ノースサイレント号が辿り着く前に、必ずワンダーピープルが現れるから、その前に髪の毛を整えてたいと思ってよ、マルコに相談したらさ、スタッフの中に理容師が居るから、ここで待ってろって言われてさ、散髪屋みたいな部屋でしばらく待ってたんだよ。


そしたら、白衣を着た女性が現れたんだ。

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