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「阿部チェリーの胸に刺さる話」

世の中には、裏と表。

これしかねぇのよ。

俺達の組織、国際スパイ組織ビッグジャガーは、裏に暗躍するビッグネーム達からヤバい情報を奪取し、その情報をまたビッグネーム達に売り払い大金を得るのよ。

俺は、別に世界をどうのこうのしようなんてこれっぽっちも思わず、ただ言われた仕事をこなし、俺の軍団の若い奴らに、いい暮らしをさせてやってよ。


それが、俺の生きる目的でよ。

ま、貧乏だったしよ。

でも、ボスのジャガーがやめて、組織の膨大にプールされた大金がよ、貧しい国に学校を作る費用に使われてたって知ってよ。なんか、胸にナイフが刺さった気分でよ。

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