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アサヒスーパードライの"DRY"に付いている引用符は何を意味するか。

スーパードライが好きだ。私はスーパードライが好きだ。どのくらい好きかという毎日一本ずつ飲むくらい好きだ。そんなにたくさん飲んではいないじゃないかと思う人はきっと質より量のタイプなのだと思う。一晩に雑に三回セックスするより、丁寧に一回セックスする方が私は好きだ。

話を戻そう、引用符である。飲尿夫ではない。おしっこは雑菌がないと言われても流石に飲む気にはならない、色と泡立ちはスーパードライと比べくもない。

話を戻そう、引用符である。恥ずかしながら引用符がついていることを今の今まで全く気がつかなかったのである。初めてのデートであちこち歩き回って、雰囲気のよい店でディナーをして会計するちょっと前に手洗いに行ったら、盛大に出ていた鼻毛に気づかなかったくらいに、何故もっと早く気づかなかったのだろうと自分を恥じている。健気な人ねと言われるたびに鼻毛な人ね、と言われてるみたいで結局別れる雰囲気になってしまった。

話を戻そう、引用符。いわゆる、という意味合いで両手の人差し指と中指でちょいちょいとジェスチャーして強調する人もいる。有名だと勝手に思ってるのは映画「オースティンパワーズ」の悪役ドクター・イーブルがlaserというシーンである。マイクマイヤーズが何役もやっててあの映画はマジびびる。何役もやってるといえば映画の吹き替えをやってる山寺宏一だが、かのアンパンマンではチーズやカバオの声に加えて最近ジャムおじさんも始めたのでだいたい山ちゃんで構成されてると思ってさしつかえない。山ちゃんが不祥事で逮捕されたら、世の中のほとんどの作品が見られなくなっちゃう。

ともあれDRYが強調されているのだが、かわいているのは何かという課題にぶつかる。ビール自体は乾いていない。とめどないシズル感である。ではかわいているのは我らの喉であろうか。それもすぐに流し込まれるスーパードライで潤ってしまうのでちょいドライ、ミニドライである。昔劇場版のドラえもんを観に行ったら同時上映のミニドラや走るドラえもん(原色のおもちゃ)が楽しみだったな。あの頃は映画の看板は全部手書きだったんだ。職人すごい。では渇いているのは何か、私たちの心だ。日々満たされない気持ちを抱えながらTwitterだのnoteだのの海を泳ぎ疲れてカラカラなのだ。そんな心の渇き、感情のひび割れに目を背けるな、君は”DRY”なのだということを自覚して生きていけ、そんなメッセージがこめられているのだ。(1019字。2000とか全然無理でした)


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