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Coupe du Japon MTB 2023 朽木(びわ湖高島) 観戦記 その1

Coupe du Japon MTB。オリンピック種目でもあるマウンテンバイククロスカントリーという種目の日本国内のシリーズ戦です。2023年の全八戦のシリーズ戦の第二戦が、滋賀県高島市の朽木スキー場を舞台に開催されました。

Jシリーズ時代の2012年から彼奴の影響を受けながらも毎年欠かさず開催されてきた大会です。J1/CJ1の連続開催としては一番息の長い大会となりました。この私は2012年から観戦開始したとはいえ、栃木との距離関係から初現地観戦は2014年になります。

歴代エリート優勝者を見ると(本来は展望でやるべきネタですね(笑))
2012年 斉藤亮 中込由香里
2013年 斉藤亮 中込由香里
2014年 斉藤亮 末政実緒
2015年 平野星矢 末政実緒
2016年 中原義貴 末政実緒
2017年 前田公平 小林可奈子
2018年 宮津旭 (中島瞳)
2019年 前田公平 橋口陽子
2020年 沢田時 松本璃奈
2021年 宮津旭 矢吹優夏
2022年 沢田時 矢吹優夏
そして……2023年

全員撮り素人カメラマンはDAY 1当日早朝5:00出発。目標は現地到着14:00。Googleでは7時間半なのでとても健康的計画です。GWの最中でしたが一宮でいつもののろのろ渋滞+5分で、SAの休憩もたっぷり入れて予定通りの14:00現着でした。

早速、試走している人達を撮りながら今回のコース変更箇所をチェック。スタートして一気にダーーーっと登っていくイメージが変わったところがやはり気になります。

左の下りは一列縦隊 後方スタートから一気にポジションをあげるのはきつくなった?!

走っていて楽しいか、ではなく、観ていて楽しいか、そして、撮って映えるか。でいうと、観客の前で滞留する時間は長くなったとは言えます。また、下り後のフラット180°の折り返しがあるためスタート後に強制的な一列縦隊を強いられるポイントと分かります。全員撮りノルマを果たしやすいポイントです。映えるかで言うと微妙ですが、逆に今年のポイントとしてチェックすべきセクションでした。

それ以外の変化点は、コース走らないと見逃すかもしれないきつめの登りが出来ていました。ここも新設っぽい、こんなとこ有ったっけ?な的アングルを探して、XCCに備えます。XCCは最短経路を繋ぐ様なコースでほとんど変更はありませんでした。

DAY 1 

XCC 12:00-

1位 平林安里
2位 宮津旭
3位 副島達海

XCC Start

最初の踏み踏みはXCO全日本チャンプの平林安里。強い人はスタートも強いです。何W出してるんでしょうね。

XCC Lap 2

セオリー的には最初の数周は強い人がどんどん引きまくり、先頭集団を絞っていきます。飛びだした安里に食らいついたのは大産大副島達海こと「たつーみ」(←タツウミではなく、たつーみが正式な表記だそうです)、貪欲に前に上がる気合いが見える鈴木来人、そして、朽木マイスターとも言える宮津旭。2周目にしてこの四人とその後ろに隙間が出来ます。

安里は強い

で、数周したら一旦ペースを落として四人で集団形成して牽制し合う……という流れは発生しませんでした。一旦トップを譲って足を休めるというようなことをすることなく、安里がどんどん後方を引き離します。ただただ強い人の勝ち方でした。

旭も強い

安里に食らいついていった たつーみ と来人を早々と料理して2位に上がった旭は、中盤までは安里と同等のペースで追うものの、逃がしてしまった安里を捕まえることなく2位。最初逃がしていなかったら2人パックで最後までもつれたのか、それとも翌日のXCO睨んで最初から2位で良しとしていたのか。本人のみぞ知るという奴ですね。

展望一推ししたたつーみは3位

現時点Top 5に一番近いであろうたつーみは、846門下生の声援を受けながら疾走。淡々と安里から5秒遅れのタイムを刻み3位でゴール。毎年緒戦は何かしらのトラブルを抱える彼ですが、そんなトラブルを小影響で結果に結びつけたようです。

若者らしいがむしゃら感が良い 来人

いけるところまで行ってじわっとタレる。という若者らしい走りがぴかっと光る来人が予選枠の最後4位。ベストタイムを中盤に出してタレた人達を食って順位を上げるレース巧者の走りは、緑の一般人佐藤誠示(1周目14位→4周目ベスト→5位)や走る開発者詫間啓耀(1周目13位→3周目ベスト→6位)に任せて、「いけるところ」をどんどんあげていきましょう。

Lap 2 5位で行くのは全日本XCE銅メダル黒瀬文也

いけるところまで行ってがくっとタレたのは黒瀬文也。1周目の順位は4位、おおっと思わせておいて、その後転げ落ちるようにタイムも順位も落として最後は- 2Lpasの15位。それでも落ちきらずにCJポイント1ポイントゲット。単なるおちゃらけではなく、彼なりに思うところあってのパフォーマンス(と思われます)。個人的にはこういう走り好きです(笑)。

DAY 2

男子 チャレンジ / 女子チャレンジ 10:10-

男子チャレンジ
1位 福島愛都
2位 織田善照
3位 川瀬章史

女子チャレンジ
1位 森悠貴

Challenge Start

本当は此処で撮るのでなくて、今回のオニューのポイントで出迎えるつもりでした。が、なぜでしょうね。気がついたらここでスタンバってました。菖蒲谷ほどにはパニクりませんでしたが、釣果を稼ごうと思うあまり1周目のトップを見失います(笑) 高低差のあるCXの様なコースなので、次はここでトップが来るのを待とうかと構えていても、視界に入るのでついでにこっちも撮っちゃえという欲が出てしまいます。と、その間に、ああ、誰か行っちゃった、今の人トップだった? みたいな事態に陥り、諦めて、スタートを撮るはずだったポイントに戻ります。

Lap 2 本当はStartを此処で撮るはずだった。

今までなら右に曲がりゲレンデをひたすら登っていくコース。その朽木の特徴とも言える前半セクションに設けられたシケインのようなポイント。ひたすら登る、にアクセントを加えられるのは選手にとってどんな負荷になるのでしょうね。良い意味での気分転換になるのか、それとも心のスイッチを入れ直す回数増に苦しむのか。

Lap 2 福島愛都 

初お目見えのTCKR水色ジャージ福島愛都がショートコース4周回10km強で2位を2分引き離しての勝利。八幡浜か一里野でガツンと走って全日本はエリートで走りましょう。ちゃんと昇格申請しましょうね。CXと違ってCJは自動昇格ではございませぬ。

Women Challenge 森悠貴

女子チャレンジは、1人旅。森悠貴。寂しいのでエリートに昇格してしまいましょう。この構図が個人的には好き。ゲレンデガレ土+5月の新緑+(晴れていれば)スカイブルーで、こんな開けた絵は朽木でしか撮れない。やっぱ朽木は晴れていて欲しいですね。

男子ユース マスターズ 11:00-

男子ユース
1位 松山海司
2位 松井颯良
3位 中仙道侑毅

展望ではなぜか消えていましたが、予測でもこの順番でした。

Youth Start

撮影プランは、スタートはファーストシケイン、そこから戻ってくるのを撮りつつ、頂上ポイント。ここで全員撮りノルマを果たして、そこからフィードエリアに向かって出会い頭とします。頂上からの見下げ撮りは今まで何度も撮っているのですが、以前のびわ湖背景で頂上ショットが良かったよね〜、と誰かと語りあったのが響いて、今回はコース頂上まで行くレースは全て頂上まで行くことにしました。

ホールショットはナショナルチャンプジャージの松山海司。地元凱旋レースを勝てずに開き直ったチャンプは強いはず、の予想通り積極的にレースをリードします。

Lap 2 音速颯良と海司 頂上見下げショット

音速(←Sonic-Racingの個人的略称です(笑)。当時音速チームだったうららになんで音速?と聞かれた過去が懐かしい(笑))チームメイトの松井颯良も、海司をマークするではなく前に出て2人で仕掛けあいます。

Lap 3 中仙道侑毅

抜け出た2人を単独で追いかけたのは中仙道侑毅。テクニックはあるので怪我をしないように、持病を抱えないようにパフォーマンスを向上させられれば、海司のように大化けする日も近い? 彼自身がなんか好きというこの構図。八幡浜ではたくさんいいね!!をいただく構図であります。ああ、あそこかと思い出せる人はツウですww。

男子マスターズ

総合 1位 岡本紘幸 2位 太田好政 3位 酒居良和
30(35)  1位 岡本紘幸 2位 福王寺一樹 
40 1位 太田好政 2位 小林義典 3位 若松武史
50 1位 酒居良和 2位 松尾芳秀 3位 澤田泰征
60 1位 有持真人 2位 増田謙一 3位 橋本寛二

Masters Start

やっぱここ、か、もしくは1段上がったところからの見下げが良いですね。同じ高さからのショットよりも見下げショットの方が全員の所在が分かります。ある意味これだけで全員撮りのノルマ1枚で達成です(笑)

Lap 1 岡本

昨年だとスタートダッシュの古郡今日史などを泳がせて、最初の坂を様子見で登っていった岡本も、新たに出来たシケインチックなセクションでのトラブルを恐れてか、頭を取ってきます。

ちなみに1周目は必ず上位に顔を出すminzuu古郡今日史は全日本XCE/XCCマスターズの両部門2位。地球外生命体がいなければ両方チャンプなのですよ。スピードはあるけど、XCOの距離レンジが合わないのです。惜しい。

Lap 1 小林義典

1周目の戻りは颯爽と岡本が駆け抜け、その後ろにそれいゆゆう小林義典。ううむ。菖蒲谷で予想外の下位に沈んで今シーズンは調子が悪いのかと思いきや、どうやら踏み踏み系のコースが得意なようです。展望で40代3位からも外したのに全体2位で戻ってくるとは……くっ、騙したなお主。とぼやきます。

Lap 2 頂上見下げ 2位以降 先行したユース混ざってます。

展望外の展開は2周目で2位に上がってきていた太田好政。XCレース界に絶賛増殖中の橋口陽子応援隊?こと水色ジャージAXからの刺客がまた1人。現地でCXマスターズのすごい人と教えていただきました。

太田はマスターズ40です。つまり小林含め今回の展望にとって40代が鬼門だったようです(笑)。

Lap2 60 vs 50

30岡本、40太田の後ろでは40小林を交わして、還暦ジャージの60有持真人と今シーズンラスト50の酒居良和がバチバチやり合ってます。まじ、っぱねえ2人です。

Lap 3 荒川

頂上からの見下撮りで全員撮りのノルマ達成したので、後はCXのようなクネクネレイアウトでの出会い頭撮りに移行です。これやると現地でレース展開を掌握しながら撮るのは無理です。さらに、出会わない人は不思議なくらいに出会わないのでホントごめんなさい。

40の地球外生命体白石真悟と野生児吉元健太郎が出ないことで熾烈な争いとなった40代の表彰台。AXの刺客太田、復調の向日葵悠小林に続くはGRM荒川大介。が、この後がれがれ朽木の犠牲者となり後退してしまいます。

Lap 4 若松武史

荒川の後退によりすっと上がってきたのが夏草若松武史。私の自宅から一番近いスポーツ系チャリ屋さん。栃木に移住してきたトキが紹介してくれているトレイルコースの開拓者さんでもあります。一応この開拓には私もちょびっと手伝いましたよ(笑) ほんのすこーーーしですが。

私らしい絵↑。気づかないかもしれませんが、同じような絵でありながら一応少しずつ進化しているのですよ(笑)。意図した絵が撮れるという意味で。ほんのすこーーーしですが。

ちなみに表紙絵は最近めざましのキラビトで紹介された齋藤結陽。オープン女子でトライアスロンの先輩を下しての優勝。ユース登場は2年後だそうです。

つづく。


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