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Coupe du Japon MTB 2023シーズン開幕です 02 菖蒲谷 レース展望

さて、開幕戦の展望です。

まずはコースから見てみましょう。

2023 菖蒲谷XCOマップ

CJ-1になって四年目。二年目とJOCで使った下の池まわりのコースでは無く、上の池と右側の菖蒲谷らしい落ちまくるセクションを使ったコースですね。

ここは落ちて右。素人が震え上がるような落ちが連続で訪れるセクションです。

修善寺がなければ攻略難易度で並ぶモノのないテクニカルコースというイメージの菖蒲谷。その難コースを代表する下りセクションです。ただ、頂上に近い落ちまくる区間まで行くにはコース脇を歩くのに体力も時間も使うので、険しい山登りに自信のある人にのみのお勧めになります。

山を歩くのにも体力にも自信のない人が、観ていて楽しいのは地図左側の激落ちポイント。昨年CJ-1にて初お目見えしたポイントです。激落ちの反対の激上りも手前にあります。ここはスピードが落ちるので応援ポイントですね。

落ちている間に方向変えて、更に落ちた後すぐ左にまがります。

これは激落ち(名前は付いているのだろうか……)の下側からの絵ですが、マーシャルのいる上側までであれば、スタート地点からのアクセスは良好です。一呼吸おいて気合い一発えいっと落ちていく人と、タイムを削るべく怯まず攻めて落ちていくトップ選手との差を見る事が出来ます。一般人から見ればどちらもネジがいくつか飛んでいるように見える所ですね(笑)。

たぶん今回もアクセスの良いところに見栄えの良い新設セクションが出来ていると思うので、現地に着いたらここを根城にする音速ジャージとナカイくなってイトウことなく胸をソラし、 直 にこのコースヶの何処にイクト 良 いか情報カイジ請求しましょう。(……ああ苦しい。こんな事を考えて書くから時間なくなるのです)

で、菖蒲谷は各クラスのレース時間のお話。

前回の記事でテクニカルガイドを語りましたが、その中でXCC前日土曜日開催、XCO日曜日四時間帯での開催を推奨していました。それが、

土曜22日
12:00- XCC エリート
12:40- 男子チャレンジ
14:15-  男子マスターズ
日曜23日
8:30- OPEN
9:30- 男子ユース
11:00- アドバンス ・ 女子全部
13:00- 男子ジュニア 、エリート

としてきました。アドバンスと女子の混走も前の記事で話したとおり難儀ですが、エリート並みに速い男子ユースとどのクラスを混走させるのかも難儀。さらには終了時間のリミットもあるという中での菖蒲谷運営側の判断だと思います。

正直、一般サラリーマンの私には辛いです〜。吉無田、深坂なら土曜は鼻から諦められるのですが、なまじっか菖蒲谷であれば、朝一移動で14:00には現着できてしまうのが微妙なところです。12:00。ううむ。Oh! No!!さん絶妙すぎます。

Day 1 XCC

誰が走るのか。で行くと初戦なのでUCIランキング順→昨年のCJランク順と考えられます。

UCIランキングは以下 
1 98 北林力 418  菖蒲谷XCC 1
2 230 村上功太郎 162  菖蒲谷XCC 2
3 239 竹内遼 155 菖蒲谷XCC 3
4 243 平林安里 153
5 246 宮津旭 150  菖蒲谷XCC 4
6 317 山本幸平 110  菖蒲谷XCC 5
7 367 竹之内悠 96  菖蒲谷XCC 6
8 465 戸谷亮司 77  菖蒲谷XCC 7
9 471 松本一成 75 菖蒲谷XCC 8
10 485 副島達海 72 
11 531 鈴木来人 67 菖蒲谷XCC 9
12 556 沢田時 60 菖蒲谷XCC 10
13 628 佐藤誠示 51 菖蒲谷XCC 11
14 735 西山靖晃 40 菖蒲谷XCC 12
15 759  門田基志 40 
16 771 高本亮太 37 菖蒲谷XCC 13
17 772 山口創平 37 菖蒲谷XCC 14
18 778 松田賢太郎 36 菖蒲谷XCC 15
19 825 詫間啓耀 32 菖蒲谷XCC 16
20 870 小森亮平 29
21 875 森下尚仁 28 菖蒲谷XCC 17
22 888 斎藤朋寛 26
23 926 小林勇輝 24
24 965 小笠原崇裕 20
25 989 中島渉 20
26 1004 萬屋和也 18 菖蒲谷XCC 18 
27 1006 北林仁 18
28 1027 松本駿 16 菖蒲谷XCC 19
29 1028 鈴木智之 16 菖蒲谷XCC 20
30 1029 岡山優太 16 菖蒲谷XCC 21
31 1091 黒瀬文也 13 菖蒲谷XCC 22
32 1109 石川絃 12 菖蒲谷XCC 23 
33 1126 松本佑太 11
34 1150 永田隼也 10
35  1170 橋爪佑輔 10 菖蒲谷XCC 24
36 1171 青木誠 10 菖蒲谷XCC出れず
37 1172 積田連 10 菖蒲谷XCC出れず
38 1213 藤川真人 8 菖蒲谷XCC出れず
39 1214 長見真左哉 8 菖蒲谷XCC出れず
40 1235  箭内秀平 7
41 1265 田淵昂 6 菖蒲谷XCC出れず
42 1338 菅野将志 5 菖蒲谷XCC出れず
43 1355 澤木紀雄 4
44 1359 長谷川拡介 4 菖蒲谷XCC出れず
45 1397 代田和明 3 菖蒲谷XCC出れず
46 1463 今倉慎司 2 菖蒲谷XCC出れず
47 1517 上野亮 2 菖蒲谷XCC出れず

UCIポイント持っててもXCC 24人に選ばれない。ということは、UCIポイント持っていない人が菖蒲谷で勝ってCJのポイントリーダーになっても、次戦朽木のXCCにも出られないし、スタートはこの47人の後ろになるということ。ま、昨年は24名ぎりぎりでCJポイントリーダーもXCC走れて、8位に入れば最前列からスタート出来たことを考えると、昨年の平林安里の状況よりも更に状況は難しくなっているようです。

上位4位までに入れば、翌日のXCOの最前列スタート。昨年までの8位が4位に変わったのは、8人だと最前列ではないから見直したということなのでしょうかね。WCは完全予選扱いなのでXCC DNSはXCO 30番手スタート。日本だとその枠をより拡げるのではなく、八位までから四位までに絞ることの方がXCCが盛り上がると考えているのでしょう。

さてレースの展望ですが、ここ2年私がトップ5と言っている、アジアチャンプ北林力、全日本チャンプ平林安里(菖蒲谷はパス)、菖蒲谷と相性の良い竹内遼、XCCチャンプ沢田時、そして最速公務員王滝覇者宮津旭、の5人に、絶対王者山本幸平を足したの6人。昨シーズンはその彼らに常時絡む若手は現れずに終わりました。今年もこの中からだけ勝者が現れるのか、はたまた新しい名前がCJの勝者に加わるのか。

XCCは20分を切る短距離の戦い故に、若手にはこの一角を崩すどころか、一気に飛び越えて世界を相手にバチバチやってほしいところですが、さて誰が飛び越えていくのでしょう。トップ5最年少のリッキーが24。それより年下の選手、今回の出場選手で言うと、23が苔むしろ水軍村上功太郎、サッサーズ石川絃、東北の雄PAXの積田連色川岳宏、22が日体大山口創平、MASAYA岡山優太、21が夏季冬季五輪も狙える松本一成、AVENIRというチーム名になった鈴木来人。立命館高本(こうもと)亮太、2021XCEチャンプ森下尚仁、20にNESTO長見真左哉。U23チャンプの副島達海はパスの模様。

全日本で圧倒的な走りを見せた安里が出ないので、XCCチャンプのトキと初戦でカマしてくるお遼に、アジアチャンプのリッキーがどう絡んで来るか。このメンバーで短距離XCCだと旭と幸平が一番前を引くイメージがないので、新顔が出てこなければ、我が栃木在住、白から赤にイメチェンしたトキに軍配が上がるとしておきましょう。

若手で昨年までの流れを変えて一発抜け出るとすれば別の競技でも活躍する一成かな。あと、創平もそろそろ化けるかも? U23を終えたエリート功太郎には1周目の帰りの見せ場で一番前で引いて欲しいですね。その後黄金のタレかましても良いので。

パリはダメでもロスに向けて自分のまわりでお金を回す(海外に出てUCIポイントを奪取しまくる)なら、トップ5の前でアピールしておきましょう。若いうちはクレバーな走りよりスピードをアピールすべきだと思いますよ。まわりの期待を集めることもトップアスリートとして必要なことなので。

男子チャレンジ

25名。サーーっと見て引っかかったのはカトウコウヤ。あの加藤昂也だろうか。マツダヒデヒロは同じお名前なので引っかかりました(笑)。去年の実績からすると、林直樹、中曽祐一、松田祐樹の3人が抜けている? とはいえ新顔たくさんなので、二年前の森下尚仁の歩んだ道(菖蒲谷チャレンジ優勝からの全日本XCEチャンプ)をなぞる人が出てくるかも。松田は他の2人と絡みなし、林vs.中曽は中曽が前なので……松田、中曽、林としましょう。

男子マスターズ

サラリーマンの多いマスターズ故に土曜出勤……出走が毎回となるときついと思うが、今回は37名がエントリー。今年からビブは年齢別に分けられたようです。これ重要ですね。コース脇から「50代3位」とか私でなくても言えるようになるのですからね。

全体はだーーっと見ると、昨年エリートを走っていた石川正道の名前に目が止まります。これは娘ユース七海との全日本ダブル優勝を狙ってのクラス替えですかね。40代のライバルは小林義典、吉元健太郎、白石真悟……とそうそうたるメンツ。こりゃあ勝たなきゃです。今から七月の全日本が楽しみですね。

60代、有持真人、増田謙一、橋本寛二の安定の3人が出てきて表彰対象(三人以上登録)決定。ホントすごいっす。

さて、全体展望は昨年完全優勝(CJ+全日本XCO/C/E)を達成した岡本紘幸が軸になるのが決定事項。深坂、吉無田と岡本に絡んで2位の白石真悟が何処まで近づいたのか。昨年50代を席巻した多賀良成がエリートに移って、3位争いは混沌。吉元健太郎、酒居良和、小林義典、大橋尚哉、に石川正道を加えた5人というところですかね。その後ろに有持真人。

全体は岡本紘幸、白石真悟、石川正道
30(35)は岡本紘幸、……年間3人登録されなかったらどうなるのでしょう。
40は白石真悟、石川正道、吉元健太郎
50は酒居良和、大橋尚哉、田林修吾
60は有持真人、増田謙一、橋本寛二

としておきましょう。

Day 2 XCO

男子エリート。

エントリー69名です。

XCCとそれほど変わらない展開になると思いますが、後半修善寺XCO 2連戦で健在ぶりを見せつけた幸平が高強度テクニカルな菖蒲谷で何処までかき回すのかが見所でしょうか。

菖蒲谷での勝負。アジア王者になってから日本で勝てていないリッキーは、ここを改めて凱旋レースとしておきたいでしょう。ということでリッキーがシーズン初戦に強いトキ、お遼を制して勝ちに来ると見ます。幸平はリッキーより前に行くイメージがないのでかき回せても2位かなと。

お遼が初戦に強いのは間違いないのです。そして、オフ(間が開いた)後のトキも圧倒的に強いのが事実です。3人誰が来てもおかしくないのです。あなたは誰を推しますか?

旭は昨シーズン雨のここで4位。テクニカル+雨の修善寺全日本でも4位。で一歩後退のイメージですが、そこから雨が抜けたら……というファクターをどう見るかも面白いかもですね。

そこに食い込む若手は……となると、これもXCC同様昨年からの流れのままだとすると、今回バスしたタツウミ以外はトップ5+1に絡めないです。が、成長しかない若手なので、一気に抜け出ることを期待。でいうと、やはり、XCC同様に流れを変える機運のある一成と創平に期待しましょう。

女子エリート/ジュニア/マスターズ/ユース/チャレンジ

川口うららに挑戦できる人はエントリーせずですね。どんなジャージで来るのか楽しみ。このコースを颯爽と走り抜けるうらら。彼女をかっこよく撮ることが今、私の一番の課題です。と、自分にプレッシャーを掛けてみます。なのでピントが合いやすいジャージお願いしますね(笑)。

平田千枝、竹村舞葉、青木寿美恵とします。

ジュニア・ユースも女子同時走なので、ジュニア北都留千羽、ユース日吉彩華、石川七海、有松鈴々菜、綱島凛々音の若い女子のつばぜり合いも昨年から引き続き行われるのですな。それに、白馬を走っていた藤森美空が新たに加わってます。

全日本ユースチャンプの七海、CJシリーズチャンプの彩華、パワーコースで本領発揮のQ-MAX千羽、鈴々菜の4人が一歩前に出ていますが、テクニカルコースなので七海、彩華に分がありそう。勝ちを覚えた七海がその流れを繫げていくと見ます。

全日本で悔しい思いをした愛華の走りが見たいです。

マスターズは小林真清が抜け出てますね。佐復亜都奈、鮎沢加奈子、三山由紀は誰が来てもおかしくないけど、シリーズチャンプ亜都奈の2位に一票。

男子ジュニア

高橋翔に世界で共に戦った遠藤紘介、古江昂太がどう挑むか。CJジュニアチャンプの江越柾也、激戦ユースを制して上がってきた内野友太は無敵の翔をどう攻略するか。やはり翔を中心の勝負になるでしょう。たぶん2分差走になる翔が何処までエリートを食い荒らすかも見もの。

翔、紘介、昂太としておきます。

男子ユース

エントリー20名。昨シーズン+1名。更に今シーズンも盛況ですね。^^

荒れた全日本を制した音速松山海司、そして、菖蒲谷では全日本チャンプの前を走って勝った音速松井颯良。宿敵内野友太がジュニアに上がって天下を取れるか野嵜然新。上位入賞をつづけるだけの流れを掻ききりたい垣原弘明。この4人が中心の展開と思われます。

ろまんちっくセルフエンデュランスを制した山田駿太郎は一推しですな。伊藤隆聖、南翔大の戦いもとうとうユースに上がってきましたね。

昨年の結果を見てもここは普段走り込んでいる地元が強い、ということで、音速颯良が意地で音速海司の前を取って2連覇としましょう。

男子アドバンス

来年はごっそり上からエリートが100人以上降りてきます。つまり、今年上がらなければ来年上がるのは無理ということ。頑張って上がりましょう。

楠皓雅様、菊地壮太郎様。上がっちゃってください。(とプレッシャーを掛けてみます)



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