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Coupe du Japon MTB 2023 一里野 観戦記 その1

往復2,600円。
一里野観戦で一番気になるのが実は白山白川郷ホワイトロードが開通しているか否かだったりします。いつもはCJ一里野開催の翌週か翌々週の開通でしたが、今回は前日6/9(金)に開通と知り、ふふふ、でした。

行きは土曜早朝発できるだけ早い時間に現地に着きたい。なぜならXCCだけでなく併催レースや試走の様子も撮りたい。
帰りは出来るだけ早く家に帰り着きたい。なぜなら出来るだけ早くアップしたい。
なので、自宅←→現地の移動は時間優先となり、+観光、+お楽しみルート、+お食事は二の次となります。
ですが、

550km 6時間40分 7210円 北陸道経由。
430km 7時間20分 5280円 白山白川郷ホワイトロード経由。

400分 vs. 440分。八周回レースとすると一周50分。その80%は40分。ぎりぎりフルラップ完走の差ということ(←この考察に何の意味もありません)。120kmの走行燃料減にもなってSDG'sにも懐にもよろしい。そこに、ただ移動するだけではないお楽しみ要素があるのですから、こちら一択です。

25万キロヴェゼルとともに

駐車スペースのひび割れに少しびびりながら記念写真。ほんとこういう時はスマホで充分ですね。ん、スマホはXperia、ミラーレス一眼はα7 IV。どっちもSonyだと改めて気づきましたwww

ちなみに燃費は22.2km/l。ヴェゼルでの高速巡航と同程度。険しい山道だからと言って燃費が悪い道という訳ではないのです。ふふっ。

Day 1 XCC

現着は13時すぎ。天気は曇り。所々に泥が残っているような状況で完全ドライというほどではありません。既に試走は始まっていて、変更点を聞くに想像していた以上の変更が為されているようでした。

以下変化点です。(Day 2は雨になる=試歩はしないと思っていたのでXCC前にチェックしましたww)
・スタートが舗装路からでは無く、1段上の芝の上からになった。
・最初の激坂に対して斜めに登っていくルートと下から直登するルートを選べるようにしてスタートの混雑を緩和するようになった。
・下って建物の裏に行くのをやめて、手前のテニスコートを回ってガレ下り、そして五段の階段落ちが設定された。
・工事の関係で奥のシングルを出た後の映える登りが無くなった。
・フィード後トラバースしてからの直登を廃止。フィードから斜めに上がって、メインゲレンデ中腹を一往復半。富士見っぽい走らせ方になった。
・最後の下り後にフェンスまわりのキャンバが追加になった。

ガレ下り、階段跳びの新設セクションでは、私の見ている数分間でそれぞれ分かっただけでも2人ずつパンク。ガレはサイドカット、階段は着地衝撃でブッと音をさせていましたね。ここはXCCでは使用しない区間なので、翌日XCOの荒れるレースが予感されました。

寂しく感じ、思わずたたずんでしまったのはリフト降り場まで登らせなくなったこと。観客の立ち位置からすると、一里野はスタートゴール地点から見える直登がえぐい、イメージのコースだったので、一番の特徴が無くなったなぁと感じました。楽し苦登る表情を見せずに済むので、選手からの受けは良いんでしょうけど(笑)

XCC 15:30-

ということで翌日雨レース前のXCCです。

XCCの観点は

誰が勝つか。
四位までに誰が入るか。
15位までに誰が入るか。

誰が勝つか。
調子がいい人はXCOに向けての調整走りでも速いです。ここで、事前の展望の補正を掛けて翌日のXCOに望みます。

四位までに誰が入るか。
最近は上位が安定してしまっているので波乱はないですが、昨年は平林安里がUCIポイントを持っておらず、XCC下位からのXCO上位スタートというルートを確保していました。

15位までに誰が入るか。
XCCは15位までCJポイントが手に入ります。ただ、基本的にXCCの24人に選ばれる人はエリート残留に対して危機感はないので15位近辺のポイント争いはあまり盛り上がりません。そもそも同じ順位帯ならXCCで一つポジションあげるよりも、XCOで一つあげる方が実入りが良いですからね。

XCC Start

一里野で芝上スタート。新鮮です。1列目、左から竹内遼、鈴木来人、宮津旭、副島達海、竹之内悠、戸谷亮司の並びから、来人、お遼、たつーみ、亮司が踏み踏みしてきます。spacaz(スパカズと読むらしい)の松田賢太郎が2列目から旭の前のこの位置。ほんとスタートは素晴らしいですね。

XCC Lap 1 

激坂では来人、たつーみ、亮司、マツケン、お遼が旭の後ろに下がります。左端でカメラを構えて登ってくるチームメイトを捕捉しようとしているのはこの24人の中で走る実力のある岡本紘幸。

Lap  1 旭

逆行出会い頭で撮る私と最初に出会ったのは、来人でも、たつーみでも、亮司でも、マツケンでもなくPAX旭。激坂登りの後のトラバースでさくっとポジションをあげてきました。その下りを動画で狙うは田村竜樹。

Lap 1 お遼

10秒離れて追いかけるのはお遼。来人、たつーみ、亮司……マツケンが見えない。旭はトラバースの間に10秒も後続を突き放してきたことになります。それくらいの踏み踏みが出来る=調子ええな、ですね。

Lap 1 積田連

ほぼ四角形のコースの四辺目を六番手で下ってきたのはPAX積田連。フレーム黄赤で覚えているので、誰だ?どっちだ?とはなりませんでした。東北ローカルのレースでおなじみの彼。CXでは成績を残しているけれど、XCではなかなか前に出てこれなかった。やっと一桁でバチバチするところに来たねぇ、としみじみ。

Lap 2 亮司と来人

旭が抜け出て5秒差でお遼、更に10秒差でたつーみ。展望通りのポジショニング。そして、20秒開いて1981年産の亮司と2002年産の来人。実に21年差、ちょうど2倍の年齢差の戦いでございます。昨年は2003年産のたつーみとバチバチやり合った亮司は、こうやって若い精気を吸い取って若返っているのかも知れませんね(笑)。

Lap 2 色川岳宏

で、オレンジジャージを見て連が来たか、と思いきや、緑ピンクフレーム。1周目11位ですれ違ったPAX岳宏が、なんと一周で6位まであげてきていました。事前に見分け方の予習をしておかなかったら、このPAX入れ替わりの術に騙されていたかも知れません。

Lap 3 旭とお遼

6周レースが宣言され、ああ、この逆行ペースではゴールは取れないなと覚悟した3周目。旭とお遼がパックになります。残り3.5周。仕掛けあって単独になるタイミングを謀り合うのか、それともこのまま2人でゴール前スプリントまで行くのか。XCCらしい展開になります。いつも冷静沈着一定ペースの旭、と貪欲に勝ちを獲りにいっても最前列は変わらずの五ポイント差という状況。なので、後者の展開かなと妄想します。ここはXCCほぼ最高地点、ピンクの派手派手シャツで観戦はデンカ澤田泰征。

Lap 4 菅野将志

この日の6位は話題に事欠かなかったですね。1998年産の菅野将志がPAX岳宏を抜いてきました。彼も一桁台で競い合う姿は珍しい若手。Top 5に挑むトップテン常連の仲間入りの流れですかね。

Lap 5 マツケン

で、スタートだけの人、という名誉ある称号をかなぐり捨ててしまうのか、マツケンが5周目6位にポジションアップ。旭とお遼がパック、30秒開いてたつーみが1人旅、1分開いて来人と亮司がパックと安定しているその後方は超面白い展開になっていました。

Last Lap 旭とお遼

あと2周あればゴールまで行けたかな、のラストの出会い頭。旭とお遼のパックは結局変わらず。妄想通りのラストスプリントの流れ。となるとずっと後ろにいたお遼が有利か。ゴール前のストレートは短く、何処で前に出るのが良いのかは不明のまま、どきどき。

Last Lap たつーみ

たつーみは前と1分差、後ろと2分差。もう少しかき回すかもと思ったけれど、最近数年のCJ勝利を独占するTop 5の次にたつーみが来ている事は間違いないですね。もしかしたら明日に向けて温存した?とも思いました。(これは振りではなく、この時はホントそう思ってみていましたよ。はい)

XCC Goal

レンズを認識出来ません病が出てゴールラインを越えるところは撮れなかったものの、ラストの踏みでお遼が前。八幡浜で心が折れ掛かった2人のトップ争いはジーンときました。

Last Lap 悠と岳宏

亮司と来人の4位争いは亮司が前で登っていき、6位にマツケン。の後ろでまた変動。7位将志の後ろで岳宏を交わして/悠が8位にポジションアップ。この後ゴールまでの間に将志も交わして7位でゴール。果敢に攻める若手達を窘めるような走りで存在感を示します。(これはもしかしたらXCOへの振りかも知れないですwww)昨年までの単色からデザインされたジャージに衣替え。やっと見慣れてきました。

Last Lap 詫間啓耀

きっちりフルラップ完走の詫間啓耀。マネージャーより速いチームメイトを育てることも重要ですが、フレームのシェアをあげてワークスより速いプライベートライダーを作るのも重要な気がしています。

Goal 来人と亮司

最後は4位争い。来人と亮司の倍の年齢のパックは結局最後まで続き、ラストの立ち上がりで来人が指して先着。年長者として若手の心を煽り勝負魂を植え付ける走り。翌日への影響は年長者の方が大きいであろうと思われる中で、若手に胸を貸してあげる走りに感動でございます。

つづく。

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