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Coupe du Japon MTB 2023 吉無田 観戦記

シーズン中、私の本拠地栃木から最遠の地となる熊本。八幡浜(1,050km)、深坂(1,150km)に対して更に200kmマシマシの1,350km。土曜早朝に出ても当日中にたどり着くかどうか。

フランクフルトに住んでれば国内500km。マンチェスターに住んでれば国内450km。リヨンに住んでれば国内650km。マドリードに住んでれば国内650km。ヨランダの国に至ってはルツェルンに住んでれば国内200km。なんだかんだ言って日本ってでかい!!って再認識しますね。

昨年は土曜日中に熊本に入国出来ず、福岡の広川SAで寝落ち。先を急ぐ長時間連続走行による集中力低下=回復しない睡魔との戦いに惨敗、という反省もあり、定期的に休憩を入れながらの走行。行楽渋滞を避けつつ、工事渋滞に巻き込まれつつ、今回は余裕で22:00に熊本県に入国。ただ、北熊本SAが大幅改修中で車中泊環境がいまいちだったのが残念。
途中山陽道下り播磨道通行止で龍野で下車して給油したのですが、栃木より5円安いガソリン価格にまじか!!羨ましいぞ。

Day 1 XCC

1位 副島達海
2位 森下尚仁
3位 戸谷亮司

は、現地で見られませんでした。そろそろ本気でホンダジェット・エシュロンの購入考えなきゃですかね(笑)。

日曜の朝、会場入りしてまずフィリピンの選手団が居ないという情報を得ます。今年の八幡浜でFB友になった選手も多く、元気な彼らにまた会えるかと思っていたので残念の一言。アリアナのまわりのフィリピン選手もアジア大会前に同じものを口にしていると考えると、しばらくはUCI大会に出にくいのかなと妄想します。アスリートは食事の管理がホント大変です。

深坂XCCは詫間啓耀のレースでしたが、吉無田XCCは森下尚仁。地元といえる大会でしっかりまわりの期待に応えました。しっかし誰に聞いても副島達海はトップ固定で話題にならず、必然的に2位以下の争いの話になりますww。Top 5がTop 6になったのか、Top 5 +1になったのかの検証は来シーズンに持ち越しですね。

で、試走前の試歩。

が、コースはほとんど変更無しと聞いて、体力温存を優先して上まで行くのは諦めます。がつっと登って森の中を走ってどーんと降りてくる前半セクションとフィード後にくねっとガレを走る後半セクション。第三レースまでは4周MAXで2周のクラスもあるという状況。吉無田らしい絵にしようと思うと前半セクションののぼりくだりは外せないし、上の森も撮りたい、となると後半セクション撮れないので、今回も試走で後半セクションを撮っておくことにしました。

来年、森の中があまり変更なかったら、森の中に入らず前半登って降りてフィードまわりから後半を集中して撮るのも良いかな。などと考えてます。

第一レース Men Advance / Men Challenge 

Advance 1位 酒井嶺 2位 谷村康寿 3位 正木勝
Challenge 1位 奥村貢 2位 萩原朗 3位 上田正直

宣言通り 酒井嶺
Start

比較的コース幅が広く、登り斜面での折り返しが始まるまでは2列縦隊で走れるコース。今回は敢えてスタートの飛び出るシーンは撮らずに下って登って隊列が短くなるごちゃごちゃ感を収めるポジションで撮りましたw。

Lap 1 谷村 酒井

アドバンス1周目は井上浩基が積極的に前で展開、それを冒頭優勝宣言?!の酒井が追います。長者耕二、谷村康寿、正木勝、加藤啓二……。

Lap 2 長者耕二

が、2周目は上位陣総入れ替え状態。長者、谷村、井上、正木、酒井、加藤……。だいたい最初の配置で展開していくいつものながれではありません。数少なくなったエリート昇格枠を巡る熾烈な戦いが繰り広げられていました。

Lap 3 谷村 Pos 1

3周目には谷村が抜け出て、長者、酒井、正木、井上、加藤……。と再びシャフル。これで決まったかと思いきや。

4周目のガレ登り(お勧め観戦場所です)で待ち受けていると、酒井が谷村の前!!長者、正木、加藤……井上脱落。ここからゴールまでの間にさらに長者と正木が順位を入れ替えます。なんて熱い戦いだ(笑)。
結果、酒井、谷村、正木での表彰台となったようです。(時間を読み違えて下まで降りなかったのです。ははは)

心太。私が見始めた頃のアドバンス、チャレンジ(当時のエキスパート、スポーツ)は、それぞれ上位争いが面白かったのを覚えています。なぜなら、エキパの蓋(勝っても年齢制限でエリートに上がれない若い選手)が居て、特別昇格の制度はあっても使われることはほとんどなく、そのクラス毎に常に同じ顔ぶれで上位争いをしていたからです。上位が同じメンツなら名前を覚えるし、関係性も見えるのでエリートとは別のクラスとしてトップ争いを楽しめていたのだと思います。バイクのMotoGP,2,3、サッカーのJ1,2,3のような感じですね。

特別昇格でどんどん上に上げるのは選手目線で👍なのかな、と思いますが、表彰台に乗って名前を覚えたと思ったら昇格してエリートやアドバンスの隊列の中段以降に埋もれてしまう。というのは観客目線では微妙なんです。(あくまでも個人の感想ですw。)

第二レース  Men Youth / Men Masters

Youth 1位 野嵜然新 2位 石川太郎 3位 北都留新羽
Masters 総合 1位 岡本紘幸 2位 酒居良和 3位 増田謙一
30 1位 岡本紘幸 2位 福王寺一樹
40 1位 江下健太郎 2位 長田大介 3位 岩藤司朗 
50 1位 酒居良和 2位 大橋尚哉 3位 松尾芳秀
60 1位 増田謙一 2位 有持真人 3位 桝泰将

Men Youth

Lap 3 然新

深坂でシリーズチャンプを決めるはずが、美山で松山海司が勝つと同点直近でシリーズチャンプが海司になる。ので吉無田遠征の野嵜然新。完走すればシリーズチャンプ決定、というプレッシャーの無い状況であれば確実に勝つ然新。1周目からスカッと抜け出て勝利。
ベストラップは全選手の中で副島達海に次いで2位(+14s)。まだまだ成長過程の身体、無理せず焦らず世界をターゲットに活動していきましょう。

Lap 4 石川太郎 vs 北都留新羽

いつもだったら、垣原弘明と松山海司に埋められてしまう表彰台。その2人が空けた穴を埋めたのは石川太郎と北都留新羽。最終周4周目の森の中でこの状態。見ている方はワクワク、本人達はチョーしんどい。このままゴールまでしんどい状態は続いたとのことで、1.4秒差で聖望学園の太郎が前でフィニッシュ。お疲れ!!

Men Masters

Lap 1 Masters 

最初の坂を上から撮りたいなと持っていたのだけど、第一レース終了から30分ここで待機。その間に第一レースの表彰もあって完全にプランミスでした。やっちまった感いっぱいだったけど吉無田ならではの絵は撮れたのかなと。
岡本紘幸がすでに抜け出て、新居昌彦、松尾芳秀、酒居良和、有持真人、大橋尚哉、江下健太郎、岩藤司朗、増田謙一、高橋雅志、長田大介、山田敬士朗、福王寺一樹、坂本泰崇、鶴田和弘、戸田智巳、最本康久、笠井充、田尻雅、橋本寛二、桝泰将、清水辰朗と、スタートからゆっくりと動く隊列を眺められるコースはなかなかないですね。

Lap 3 岡本

301のゼッケンは来年から351になるのかな?総合1位、301位はトラブルなくまとめた岡本。二分前走のユースは田中遼介まで捕獲。然新、太郎、新羽は逆に逃げられましたねww。

Lap 4 酒居

昨今トラブルでわちゃわちゃしているイメージの強かった酒居は、早い段階から2位に上がって力強くゴール。50でのレースはもうあと僅か。来シーズンからは60だというのにほんと強いです。

Lap 2 増田

そんな強すぎる50酒居の来シーズンからの60クラス替えを迎え撃つかのように序盤から前方で展開し、総合3位の座を占めたのは60増田謙一。60ですよ。まじか!!! 沖縄に向けてフィジカルをあげているんだって言うのですが……。3周目にはなんと酒居の前を走ってました。当然60 1位です。
後にちょこんと見える赤いジャージは有持真人。この時点で1位が30岡本、2位が50(59歳)酒居、3位が60増田、4位が60有持。何かがおかしい(笑)と感じるのは私だけ?

Lap 3 大橋尚

総合4位、50 2位の大橋尚哉。4周目コース上を歩いていて後から名前を呼ばれてドキッ!!。頭の中ではあと10秒は大丈夫のはずだったのに……とラップを見返したらやっぱり前との間隔縮めてました。言い訳です。申し訳ないです。

Lap 2 江下健太郎

エリート全盛期と私が見始めた時期が重ならなかったエシケンこと江下健太郎。今シーズンは三戦目。やっと高い位置での走りが見られました。全体5位、40代優勝。

Lap 4 有持

有持真人。総合6位、60 2位。岩岳で増田に競り負け、深坂でやり返したものの、再びやり返されました。60のトップ争いはえぐいです。しかも総合3位と6位という位置で魅せるのですからね。戦後20年も経っていない時に生まれた団塊世代が、戦後70年超えてのパフォーマンス。来年はここに2位のおじさんが加わってくる。まじすごい。

Lap 1 橋本寛二と桝泰将

今回熱かったのは実はこの2人。Masters 60 の表彰台争い。60は走ってくれただけで表彰したいと思うのですが、それでも勝負の世界。手を繋いで一緒にゴールは無しです。1周目から前後関係の争いを展開。4周目。森の中の折り返しの登り。舛が前で丁寧に登りをクリアしていき、5秒差で追う橋本が登りで一気に差を詰めるべく踏み込んだところでバランスを崩して足を着いてストップ。超悔しそうに自分を叱咤。人間ドラマです^^
逃げ切った舛が2戦連続の3位表彰台でした。

シリーズチャンプは30 岡本紘幸決定済。40,50,60は美山持ち越し。

第三レース Women Elite / Women Junior / Women Youth / Women Masters

Elite 1位 石田唯 2位 青木寿美恵
Junior 1位 北都留千羽
Youth  1位 有松鈴々菜
Masters 1位 三山由紀 2位 北島優子

全クラス合わせて6人(フィリピンの二人がDNS)。深坂比-2。少なすぎる。でも、人数が少ないからと言って男子マスターズやアドバンスと混走するよりは、女子のトップがレースの隊列の先頭を走る方が観客視点で良いですね。

Start

左からM三山由紀、Y有松鈴々菜、J北都留千羽、E青木寿美恵、E石田唯、M北島優子。

Lap 1 前半

トップで前半セクションを下ってきたのは石田唯。深坂で着ていたガムテ付きの白赤ウエアの方がかっちょよかったね。ん? デリケートな話題?ww

Lap 2 有松鈴々菜

4周レースのエリート唯を追いかけるのは、2周レースのユース有松鈴々菜。パックを組むほどに迫る訳では無いものの、エリート唯に対して一周10秒程度のペース差で食らいつきます。
鈴々菜は2周なので、機材のエラー等で一回撮り逃すと釣果が激減するので、頂上の森の中に入る手前の此処と森から出てくるところの

Lap 2 鈴々菜

2カ所で撮る鈴々菜ベストの撮影プランでした(笑)。 

Lap 2 

全体3位はQ-MAX北都留千羽。一年前とほとんど変わらないコースだと言うことで強引に昨年のラップと比較すると、16.1から14.7km/h、周あたり約40秒と思いの外大きなペースダウン。調子上がらなかったかな。

Lap 2 青木寿美恵

全体4位はエリート青木寿美恵。昨年も今年も走ったメンツということでペースを比較すると昨年12.0に対して12.6km/h。見た目通りに走りの力強さはあげてきていました。

Lap 2 三山由紀

全体5位はマスターズ三山由紀。美山を残して女子マスターズCJチャンプを決めました。おめでとう。

Lap 2 北島優子

全体6位はマスターズ北島優子。マウンテンバイク愛溢れる走りありがとうございます。

Goal 唯

ライバル不在とは言え、ペースを落とすことなくしっかり走りきった唯。第二十七代女子エリート覇者となりました。
昨年5周、今年4周、周回の距離も違うので単純比較は出来ないけれども、ペースは昨年矢吹優夏15.6に対して、唯が15.8km/h。ふむふむです。アジア選手権に向けて良い調整になったかな。ロードやシクロで走ってて実績残してて、全日本でデビューして勝ってそのままアジア選手権。がんばじゃ。

シリーズチャンプは、Eliteが最終戦美山に持ち越し、川口うららと平田千枝。Juniorは北都留千羽。Youthは有松鈴々菜。Mastersは三山由紀
さて何人が美山に顔を出して表彰を受けるのでしょう(笑)。

第四レース Men Elite / Men Junior

Elite 1位 副島達海 2位 西山靖晃 3位 門田基志
Junior 1位 内野友太 2位 江越柾也 3位 遠藤紘介

Start Elite Junior 同時走

左から岡山優太、楠皓雅、詫間啓耀、門田基志、森下尚仁、青木誠、橋爪佑輔、副島達海、西山靖晃。

深坂同様Top 5が居ないので、表彰台に乗る数少ないチャンスをゲットすべく普段はトップテン前後で争うメンツの迫力を感じるスタート。

最初の坂

スタートしてからながーーーく長い隊列を眺められるのがここ吉無田の特徴。たつーみが既に後方を引き離して抜け出ていて、846でたつーみの先輩立命高本亮太が続き、最後方スタートのはずのQuni内野友太、Sonic遠藤紘介、Proride江越柾也のJunior3人がガレつづら(左側の折り返し)ですでに前方配置済。驚き。前回の深坂のJunior旋風再びです。

Lap 1

たつーみは1周目から1人旅決定。じゃ、昨年のペースと比べるとどうよっていうと、レース距離 2022 28.8km / 2023 24.15km

2022 1 沢田時  20.0
2022 2 北林力  19.9
2022 3 平林安里 19.3
2023 1 副島達海 18.8
2022 4 竹内遼  18.5

一周少ないことを考えると昨年のお遼と同ペースが少し下というところでしょうかね。たつーみはTop 5に食い込んだと見て良いのかもしれませんね。

Lap 3 友太

ここは飛ばないって言っていたけど飛んでくれた友太、ありがとう。全体2位、Junior1位を力強く走り、シリーズ戦で江越柾也を6 point交わしてトップに立ちました。数少ないシリーズ戦が熱いクラスです。

Lap 3 マチャ

友太の流れでJuniorを先にってことで、マチャ。300mm(Sony α77iiなら同じレンズで300mm相当だったのです)が欲しい〜。エリートと同時走で何処まで走れるか、という気持ちで臨んで8位青木誠の前でフィニッシュ。

Lap 4 紘介

紘介は13位相当でフィニッシュ。このレースで言えばフルラップ完走した楠皓雅の前。

表彰台

エリートに話を戻して、レース中順位は入れ替えているのですが、ランデブー写真がなかったので愛媛師弟はこの写真で。2位シマウマ西山靖晃、3位巨人門田基志+娘さん。愛媛県人ダブル表彰台。……の過去記録を調べ始めたりとかすると手が進まなくなる〜。のでギブアップ。
キーになる選手名はメンテしてあるものの、県名とかは県との間にスペースが入っていたり、2文字県名に省略されていたり、pdfから起こした時の文字化けがあったりでフィルタが上手く働かないのが分かったので、今シーズン終わったらメタデータの整理し直さなければですね。

Lap 3 上野蓮

表彰台外ではエリート残留のためにひさびさ出走の上野蓮。しっかり7位で144P獲得で余裕で46位。来期は本格的に復帰するらしい。ミッションコンプリートおめでとう。 

前半戦に比して出場選手が少ない、特に上位五人がごそっと居ない大会が続いたおかげで、下位選手の獲得ポイントが爆上がりになりボーダーラインがかなり上がっています。前半戦を2倍すれば34ポイント、全日本入れてボーダー40ポイントと想定していましたが、現時点で80位が48ポイントです。うひゃー安全圏は60ポイントまで爆上がりですね。

昇降格に関わるナショナルランキングは残すところCJ一戦、全日本XCE (75P)。久々に残留職人の腕の見せ所ですね。美山展望で語りますね。

帰りは大分の親戚のお家に寄ったりして+150km(笑)。めかりPAでアップ作業したのですが、スマホが熱害でテザリングNGとなりアップ出来ず。たぶんですが、北九州市圏内での5Gとテザリングの組合せでが駄目だったようで、アップを諦めて山口県内のPAに移り4G+テザリングであげたら熱害から解放されました。良かった〜。

深坂の反省で無理にアルバムあたりの枚数をあげずにアップしたので睡眠時間が確保されて、帰宅は深坂と同様の21:00となりました。5G+テザリングの熱害学習したので、5Gエリアがどんどん拡大するようであればスマホ機種変も視野に入れなければですね。

さて、次は最終戦京都・美山です。

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