知らないうちに流れは変わる
朝。となりの家の屋根に、ツバメがたくさん集まる。ファミリーのようだ。
みんな同じ方向を向いて、ピチピチと騒がしい。なんてかわいらしいのだろう。
何か相談しているのか。
飛ぶ練習をしているのか。
巣立ちが近いんだな。
ツバメの巣は多い。
駅の構内、ビルの入り口など、あちこちで見かける。そのどれもが、撤去されることもなく、大事にされ、見守られている。
ヒナが落ちないように板を渡してあったり、カラスよけのネットが張られていたりするのを見ると、人間の心の温かさにほっこりする。
日本人て優しいな、と嬉しくなる。
…今日は安倍元総理の3回忌で、
それを思うとき、どうせきっと、いや絶対、真実を知らされることはない、という現実にモヤモヤする。
こどもの頃、信号の色は【みどり】なのに、なぜ【青】というのか不思議だった。
みどりだよね?と、親にも聞いたけれど、
【青なんだから、青なのよ】という返事だった。
みどりだけど、青ってみんなが言うから青なんだ、という理屈は、世の中のいろいろに当てはまる。
そんなとき、日本人は優しいだけじゃなくて、無関心で無責任なんだな、と思ったりもする。
(日本人に限らないか)
【信号はみどり色です。でも限りなく青に近いみどりです。ですから分かりやすく青ってことにしませんか。赤と青。そのほうが語呂が良いですね。赤の対極が青ですから、バランスも良いですね。】
たとえばこう説明してくれる大人がいたらよかった。納得できなくても、みんなが流される理由を知ることができる。
【青じゃないか。みどりに見えるなんて、お前の目はおかしい。】という人も、
【青ってみんなが言うから青でいいじゃない。いちいち気にするあなたはおかしい。】という人も、
それはそれで、ひとつの考えなのだと思うけれど。
正しい理由を知ることができれば、批判も共感も正しくできるから。
それぞれの思想の傾きも、それぞれが直したりもできるから。
何に流されようとしているのか、
最近、いろいろ、見えなさすぎる。
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