作曲をはじめる前に読む本

作曲を始めたはいいが…

初心者(僕)が作曲を始めようと思って機材を揃えて
「さや!やるぞ!!」と思っても何から始めていいかわかりませんでした。
ステキなメロディが浮かんでもMIDIキーボードの上に無限に広がる音からどうやって音を拾っていくかわからない。
何日も費やしてメロディっぽい何かができてもそこから先、何をしたらいいのかわからない…。からの挫折。
僕は何十回と経験しています。

作曲の本は難しくて何書いてるかわからん

今だから言えるのですが、これはあなたが悪いのでありません。
作曲って割と簡単なのですが、「そこそこ作曲ができる」と言うレベルに到達するまでの作法があり、それを身に着けるまでがとても苦しいのです。
参考に作曲を扱う書籍やWEBサイトを見てもそもそも何を言ってるかさっぱりわからん…💦
なんて事は余裕で起こります。実際僕の部屋にも作曲を扱う本がいくつもあります。

絶対に読むべき最初の1冊

作曲初心者が絶対に読むべき1冊としてオススメできる本はこちらです。

僕はこの本を読まなければ未だに作曲が出来ていなかったと思います。
それぐらい良い本です。

教則本ですがライトノベルの体裁で書かれていて、作曲初心者の主人公がプロ作曲家の同級生に1曲書けるようになるまで作曲について教えてもらうと言う内容。しかもたったの14日で。
僕の場合は読み始めて僕の曲が完成するまでの期間は14日とはいかずに3か月かかりましたが、この本がなければ未だに楽しく作曲は出来ていなかったと思います。

作曲少女の凄さ

さて、この本の何が凄いかをちょっと書いていきたいと思います。

知識ゼロで読める

何を言ってるんだと思われるかも知れませんが、作曲するまでに知っておくべき基礎知識って言うのがいくつかあります。
勘の良い人ならそんな事を気にすることなく作曲に向き合う事ができるのかも知れませんが、僕はそうではありませんでした。
初めて作曲の本を読んだ時の僕は「そもそも何を言っているかわからん…(滝汗)」でした。

しかし、この作曲少女。
「専門知識や音楽理論は最初はいらない」と始まります。
作曲=演奏技術+音楽理論が常識と思っていた僕には信じられませんでしたが、主人公と友達。2人の会話を読んでいく中でそれが明らかになり、読み進めるうちに作曲する上で必要な基礎知識が身についていきます。
何より難しい専門用語も出てこないので「そもそも何を言っているかわからん…」と言う事が無く、作曲の知識が無くても読み進める事ができます。

小説として面白い

ラノベのふりをした教則本の体をしている(と言うか普通に小説)ので、気楽に読める上に面白いです。僕は小説として何度も繰り返して読んでいます。
特に13日目、14日目の実際に曲を1曲作る所は何度読んでもワクワクします。多分作曲をしたい人じゃなくても楽しめると思います。

著者は作曲・作詞家

著者の仰木日向氏は作詞・作曲家として活躍している様です。
wikiを見ると作詞の方が目立っているようですが、関連書籍として「作詞少女」もあり(内容についてはここでは割愛)、こちらも大変面白い本となっています。
楽曲提供としては「SHOW BY ROCK」「ガールフレンド(仮)」「グリモア」「アズールレーン」等(多分アニメ?)。ちなみに僕はアニメをあまり見ない(好きなのを繰り返し見るタイプ)ので、どれもピンとはきません…。

続編の作曲少女2も良い

作曲少女は作曲をするための基礎を学ぶ本として名著であると僕は思いますが、続編の作曲少女2もあります。こちらはもう少し踏み込んだ内容になっていて、スケール、転調、詞先作曲の話だったりします。

唯一の欠点は…

最高の作曲初心者向けの本である所は疑う余地のない作曲少女ですが、この本唯一の欠点だと思うのは「ラノベにしては高い」1点に尽きると思います。
尤も、教則本としては当然妥当なので、欠点ではないとは思うのですが、作曲をしない人が読むには少々ハードルが高いのかなぁと…。
売り場も音楽書の棚にあるし。

後は初心者ではない人が教則本として読むとしては物足りないのではないかと思います。まぁ、それは本書の性質上欠点にはなり得ないとは思いますが。

とにかく初心者は全員読んで欲しい

色々書きましたが、手元にある作曲の本は一旦端へ置いて作曲少女を手に取って欲しいと思います。この本を読んだ後だと作曲の本の理解度も全然違いますし、なによりこの1冊だけで本当に作曲できてしまいます。僕が出来たので間違い無いと思います。

僕の夢と言うか目標の1つとしては仰木日向先生にお目にかかった時に「僕は作曲少女を読んで作曲家の1歩を踏み出す事が出来ました」とお礼を伝える事です(キモイ)。

今日はここまで。

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