スポ少復活

令和2年7月から新しくスポ少として「三本木VBCAcademy」を立ち上げた。
 このチームのコンセプトは「ゆっくりバレー好きを育てる!一緒にバレーを楽しみ尽くす」。今はまったりまったりと3人の部員でバレーボールを楽しんでいる。

 前身のチームでは父兄会があったが今回のチームは父兄会を作らないことにした。なので全部自分でやらなければならない。募集チラシを作る、スポ少の登録、保険の手続き、体育館の予約、体育館のカギの受領返却、月予定の作成、行事、その他の連絡等などだ。よく考えたらそんなの当たり前だ。今までが変だったのだろう。なぜにチームの運営を父兄に任せていたのだろうか。自分は監督だと言ってあぐらをかいていたのだろう。

 バレーは「勝つ喜びと負ける悔しさ」があって上達するものだと思い込んでいた。なので「なぜ必死に勝とうとしない?負けて悔しくないのか?」なんなんだ今どきの子達はと考えていた。怒鳴ることもしたし、根性論でワンマンもした。それを考えるとタイムスリップをして昔の自分をぶっ飛ばしてやりたい!「お前の指導ではある程度の成績を残せるけど、それ以上はいけない。なにより子どもたちに何かを残せているのか?次代のバレー好きを育てているのかと」。がむしゃらに指導をしてきてふと振り返ると次代を引き継ぐ者がいない自分はいったい何をしてきたのか・・・
 苦しくもあった。このメンバーで勝てないのか、勝って当然だろ。誰かに言われたわけではない。世間からそう見られている、ギャラリーからそう見られているという変な恐怖心は常に持っていたものだ。

 さて、三本木VBCAcademyに話を戻そう。
 2時間の練習で最初の1時間強はトレーニングである。トレーニングといってもつらいものではない。今は寒いのでまずは体を温める鬼ごっこだったり、ラダートレーニング、ミニハードル、ボール投げなど。しかもヘラヘラ笑いながら選手と雑談をしながら。なんだかんだいってきちんとトレーニングをこなす。最初は「無理無理!」と言っても最後には出来るようになっている。
 ボール使う練習の最初はサーブ練習から始める。全然サーブが入らなかったのに最近は徐々に入るようになってきた。黙ってみていると色々工夫しているようだ。トスの上げ方だったり、打つ位置だったり、強弱だったり色々変えてやっている。その中でたまにドンピシャでいいタイミングやフォームの時がある。それを見逃さず「今の忘れないようにね。100本中100本今のね」でも次に打つときは忘れているようだ(笑)
 
 次はスパイク練習。これも黙ってみていれば少しずつ打つタイミングやフォーム等を気にしながらやっているようだ。中々ネットを超えない!でも一生懸命手を伸ばして入れようとする。ネットに引っかかろうが思いっきり打つ選手もいる。上手になるのにはどちらも正解だろう。

 最後にチャンスボールからの攻撃の練習だが、いつも子ども対大人の乱打になる。全員がセッターのポジションをやれるようにローテーションをする。するとやはり弱いローテーションが存在する。それも選手たちは気づいているようだ。この時彼らはどのように解決しようとするのか。それも楽しみの一つである。まあ先ずはこちらのコートに返球できれば御の字だが(笑)

 えっ?パス練習しないの?
 だってスパイク練習や、乱打の方が楽しいでしょ(笑)スパイクが打てるようになったら自然とパスなんて出来るものですよ。人数もいないので出来る練習が限られているが。楽しい練習ほど身に付く練習はない。実際声も十分出ている。

 トレーニング重視にしているのは、最後にボールを落とさないのは気合や根性ではない。体力だからだ。大勢が気合や根性でギリギリで取るボールを疲れ知らずで簡単に取れればいいからだ。パスやレシーブ練習をしないのは、バレーボールは型でやるものではなく、ゲームをするものだからだ。結果相手のコートにボールを落とせばいい。それを一生懸命に楽しく出来るようになって欲しいからだ。

 今回も取りとめのない記事を書いてしまった(汗)
 こういう機会を作ってくれた垣花実樹さんにお礼をして終わりたいと思います。