見出し画像

田口俊著「思いどおりに作詞ができる本」レビュー

こんにちは。summertime loopsです。DTM本レビュー第12回目の今回は、リットー・ミュージックから出ている田口俊著「思いどおりに作詞ができる本」を紹介します。

対象:初級~中級


目次:
第1章 “詩”ではない、“音楽としての作詞”の基礎がわかる!
第2章 書きたいテーマが見つかる!
第3章 言葉がメロディにピタリとハマる!
第4章 リアルな表現が可能になる!
第5章 優れた作品に学ぼう!

この本は、私がレビュー第一回目で紹介した、川村ケン著「思いどおりに作曲ができる本」の姉妹本です。
https://note.mu/summertime_loops/n/n3033575d64dc

著者の田口俊さんは、サントリーのCMソング「ウイスキーが、お好きでしょ」でおなじみの方ですが、結論から言って、この本はかなりの良書です。作詞をされる方には自信を持ってオススメできます!

まず第一章で、作詞の基礎が解説されています。重要なのは

・自分の気持ちを書いてはいけない。作詞はリスナーの代弁である

でしょうか。

本文では、「わたし○川○夫の息子の入学式」という2時間超大作のDVDと、おなじ○川○夫が偶然携帯で撮った「あなたの高校時代の部活のワンシーン」という1分程度のDVD、どちらが面白そうですか?と問いかけてきます。もちろん後者ですよね!

第一章では他にも、どこから手をつけるべきかや、Aメロ、Bメロ、サビの具体的な作り方にも言及しています。

続いて第二章から第四章まではQ&A方式で進んでいきます。歌詞のテーマやターゲットについてや、タイトルの付け方、メロディーへの乗せ方、1番と2番の書き分け方、韻の踏み方など、36個の質問とその回答が載っています。作詞のノウハウがここで学べると思います。

最後に第五章では、実際に有名な曲をいくつか取り上げて、詞の分析を行っています。これもためになりました!

作詞関連の本は計4冊持っていますが、最も内容がわかりやすくて中身も濃い本だと思います。


なお突然ですが、今回をもって、DTM本レビューの第1シーズンを終えたいと思います。たくさんのコメントやお気に入りありがとうございました!第2シーズンもお楽しみに~

文責:summertime loops
最終更新:2015年 4月3日 23:15

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?