「エンジニアが教えるミックス・テクニック99」レビュー
こんにちは。summertime loopsです。
毎週金曜日にお送りしているDTM本レビューのこのコーナー。本年最初のレビューはミックス本です。
葛巻 善郎 著「エンジニアが教えるミックス・テクニック99」
対象:中級
目次
第1章 ソース別処理法
第2章 エフェクト別処理例
第3章 トリートメントのノウハウ
第4章 2ミックスの作成
ミックスとは、レコーディングや打ち込みで出来た複数のトラックの、音量やパン、音色を調整し、2ch(ステレオ)などにまとめる作業のことです。トラック数を減らすのでトラックダウン(=TD)とも呼ばれます。
この本では、このミックスの作業について、プロエンジニアが丁寧に解説しています。
第1章では、ボーカル、ベース、ギター、ドラムス等の各楽器の取り扱い方法について、第2章では、ミックスで使われるさまざまなプラグイン(コンプレッサー、イコライザー、リバーブ等)の仕組みから実践的な使用方法を、第3章ではレコーディングしたファイルのノイズ対策などを、第4章では著者が実際にミックスを行ったCD作品についての解説が、それぞれ述べられています。
例えば、女性ボーカルは
・オケに埋もれる場合5kHz~8kHzを1~2dBブースト
・トラックをコピーして、片方にコンプを思いっきりかける(レシオ8:1)
・最後にテンポディレイ+リバーブ
など。
個人的に好きなのは第2章かな。いろんなプラグインの画像が載っているので見ているだけで楽しいです。
文責:summertime loops
2015年1月3日 01:44 最終更新
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?