"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”が最強

「忘れらんねえよ」というバンドをご存知だろうか？

そんな忘れらんねえよの曲の中に「俺よ届け」という曲がある。俺はぜったい変わったりしないから他の男のことを好きになれないでおくれよ、といった感じの曲である。メロディも美しく歌詞も素敵なので是非一度聞いて欲しい。忘れらんねえよらしさが全面に出ているのがこの「俺よ届け」と言っても過言でない。

この曲の中でどうしても気になるフレーズがある。

君の彼氏はすぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつだろ
残念ながら俺はそういう才能まるで持ってないんだ
君の前では赤面するし声は震えてソプラノになるし
だけども読んだ漫画の数じゃそいつに負けない

この"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”がどうしても気になる。この"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”って恋愛において最強なんじゃないかなと。

"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”を想像して欲しい。女性を下の名前で呼んでいる男性はこの世にごまんといるだろうが、"すぐに"呼べちゃうやつとなるとごそっと数が減る。
普通に生活してて初対面の時は「○○さん」といった具合に苗字にさん付けして呼ぶ男性がたいていだろう。しかし、だ。ごく稀にこういった男性がいるのである。

女「どうも初めまして○○と申します」
男「へぇ、○○さんね！下の名前は？」
女「△△△です」
男「じゃあ△△△ちゃんだね！よろしく！」

そうである。もうこの時点で、想像できると思うが、"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”のコミュニケーション力は半端ではない。きっと人との距離感を詰めるのが上手なのだ。そしえ女性側としても割と抵抗なく受け入れてしまうのだろう。誰もができるわけではないこの行動はもはや才能である。名前を呼んでしまうことで相手の懐にスッと入る事に成功しているのだ。そしてきっとこの"すぐに女性を下の呼べちゃうやつ”は女性慣れをしている。もはや”君の前では赤面するし声は震えてソプラノになる”「俺」とはまるでスタートラインが違うのだ。

そしてその"すぐに女性を下の呼べちゃうやつ”が君の彼氏なのである。最強である。「君」も"すぐに女性を下の呼べちゃうやつ”のような、距離感をつめられる男性に弱いのだろう。これは勝てない。太刀打ちできない。横綱にちびっこ相撲が挑むようなものである。人差し指一つで倒されてしまうあの状態である。

「だけども読んだ漫画の数じゃそいつに負けない！」

といくら言い張ったところで、おそらく"すぐに女性を下の呼べちゃうやつ”は「俺」が漫画を読んでいた間も、せっせと街に繰り出しては飲み会やら合コンやらでコミュ力に磨きをかけ、「君」にたどり着くことに成功したのだろう。
やっぱり"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”最強だなって。いつもこの曲を聞くと思うわけです。

歌詞の1フレーズでここまで想像が掻き立てられてしまったわけですが。何て言うか、この君の彼氏がいかに所謂イケてるタイプの人間かをビシッと一言で"すぐに女性を下の名前で呼べちゃうやつ”と表してしまうこの忘れらんねえよの表現力がたまらない。

#忘れらんねえよ #俺よ届け