続・続・長い正月の話

年末年始に上演した20歳の国の「長い正月」の台本が掲載された冊子

「紙背」

まだ、わたしは購入できていないのだけれど、竜史がこんなこと書かれてましたよーとシェアしてくれた。

嬉しかった。

作品が愛されることが、
終わってから何ヶ月も経ってるのに、
観てくださった方々の心にじんわりと残っていることが、
本当に嬉しくて幸せ。

長い正月メンバーの舞台も、
欠かさず観に行っている。

6月〜7月にはQさんと、祥子ちゃんと、櫻井さんの舞台もある。全部観に行こうと思ってる。

みんな活躍してるのがとてもとても素直に嬉しい。あの宝物のような時間を思い出すだけで胸が震える。
こんな体験が俳優としてできたことは本当にありがたく幸せ。

実家の母もいたく感動してくれて、
母の母の妹(91歳)に連絡し、
配信を観てくれたらしく、

どうしてお姉様がこの舞台に立ってるの?

と思ったくらい、わたしの立ち振る舞いは祖母にそっくりだったらしい。
しかもわたしが演じた「ふく」は祖父の母の名前と同じだったし、
今年、亡くなった祖父が生きていたら100歳の年だったと聞いて、
運命めいたものを感じた。
(長い正月は100年の物語)

この作品に関わったことで、
ああ、そうかわたしはわたしの家族が欲しかったんだ、ということに気づいてしまい、
演劇との向き合い方が変わりつつある。

今まではとにかくがむしゃらに、
演劇で成功することが幸せ!って思っていたけれど、
温かい家庭のぬくもりをわたしはずっと欲していたんだな、
愛する人たちの側で生活したいんだなと自分の奥にしまい込んでいた願いを見つけてしまったので、
これからの人生をどう生きていこうか、
考えるきっかけになった。

エンタメは一瞬の楽しみ。
芸術は人の人生を変化させるもの。
って文学座の西川さんに言われた言葉を未だによく思い出すのだけれど、
長い正月はわたしにとって人生を変えた、かけがえのない作品になったと思う。

再演したいね。
でも再演したらしたでまた違う作品になるんだろうな。それもまた、楽しみ。

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