中間報告書
新しい働き方LABでの研究を始めてから3カ月が経ちました。
私は指定企画「フリーランスがチームを組んだら単独ではムリだった大型案件が何件受注できるのか?」に参加し、3つのチームに所属しています。
1.インタラクティブ動画制作チーム
2.漫画動画制作チーム
3.地方創生案件チーム
活動3カ月という折り返しの時期を迎え、少しその活動内容を振り返ってみたいと思います。
1.インタラクティブ動画制作チーム
シナリオライターである私を含め、映像編集者やイラストレーター、プログラマー、マーケターら12人が所属するチームです。
この3カ月で5回のミーティングを重ね、サンプル用のインタラクティブ動画を2本、実験的なミニインタラクティブ動画を1本、チームのみんなで力を合わせ、作成してきました。
以下が、サンプルとして作成したインタラクティブ動画のリンクになります。
(google chromeでうまく視聴できない場合、microsoft edgeでお試しください)
9月上旬にはランサーズ上にパッケージを出品し、いつでもお客様から受注いただける状態にまでなっております。
研究前、インタラクティブ動画(双方向性動画)という言葉だけは知っていましたが、実際にどうすれば動画がインタラクティブ化できるのか、どのような活用例があるのか、よく分かっていませんでした。
しかし、みんなで集まり、話し合う中でじょじょにその具体像が見えてきました。
「インタラクティブ動画」は成長分野と言われていますが、けっしてバラ色の未来だけではなく、現状は課題もたくさんあります。
正直、一人で学んでいたら「もう、いいや。ちょっとめんどくさそーだし」「本当に流行るかどうかも分からんし」と、途中で匙を投げていたことでしょう。
でも、チームメンバーで少しずつ負担を共有し合うことで途中で投げ出せない状況に追い込めたことが功を奏したと思います。結果、新しいことに挑戦ができて自分の知識が深められた他、チームでの仕事の進め方を学ぶことができました。
毎回のミーティングでは活発な意見が飛び交い、とても一人で作業していたのでは思いつかないようなアイデア、方針、キーワードがたくさん得られました。
その一つが3万円の「簡易型お試しパック」を作成することです。現状のインタラクティブ動画は高額な制作費が必須。しかし、凝った映像を作らず、テンプレートのように短い簡易版の形でサンプルのインタラクティブ動画を作っておけば、あとはそこにはめ込むだけでお手軽に作成できます。
例えば、こんな感じに。
まさに多才なチームを結成していたからこそ、実現できると思えたアイデアと言えるでしょう。
もう一つはパッケージの商品名を「インタラクティブ動画」ではなく、「体験型動画」と改めたこと。
まだまだ知名度不足の「インタラクティブ動画」を全面に押し出すのではなく、タッチしたり、クリックしたり視聴者自身が「体験できる動画」という意味合いを強くアピールすることにしました。
今はこうした素晴らしいチームに恵まれ、新しいことに挑戦できた喜びが一番ですが、残る3カ月間で受注から制作を実行し、大型案件獲得成功の喜びを味わいたいと考えています。
2.漫画動画制作チーム
漫画動画制作チームは漫画家・イラストレーターをはじめシナリオライターやブランディングのスペシャリストらが所属するチームです。
そこで「漫画動画制作のススメ」というサンプル漫画動画を作成し、クライアント様にアピールしていこうという話が進み、私はそのシナリオを担当させていただきました。
内容は、社長の無茶ぶりと経理の狭間で悩む主人公が漫画動画を使い、経費を抑制しながら動画広告を作成し、売上アップ達成を実現するというもの。下記がそのシナリオとなります。
正直、文字だらけであまり読む気がしないかもしれませんね(笑)
でも、それがチームメンバーによってコマ割りされ、、、、、
キャラクターが設定され、彩色されていくと、一気に「見たい気持ち」がアップするから、すごい。
まさにプロのお仕事って感じです。
ここにチームメンバーの声優さんらがナレーションを入れ、編集メンバーが右に書かれているト書きを参考に画面に動きを付けていけば漫画動画が完成します。
ミーティングやランサーズのワークスペース上では「ここは少しカットした方がテンポ出るよね」とか「〈波〉を上下に動かしたらインパクトが出そう」など、さまざまな意見が飛び交いました。
漫画動画はすでに市場として成立しており、ランサーズ上でも盛んに各種スキルが取引されています。しかし、ランサーズ内で優秀なクリエイター同士がチームを組み、その工程を円滑に分業できる体制を整えているところは少ないのではないでしょうか。
漫画動画制作チームは互いのスキルを尊重しながらも意見を出し合い、より良い作品、より良い成果を目指せるメンバーの集まりです。今後、一人ひとりのクリエイターの力を存分に発揮し、どれくらい大型案件を獲得できるか非常に楽しみです。
3.地方創生案件
地方創生案件はクライアント様の課題によって解決のアプローチ法がまったく違います。
チーム内にはマーケターやプログラマー、映像クリエイターなどさまざまなプロフェッショナルが在籍する中、私は以下のスキルを提供できると考えています。
映像制作(企画~シナリオ中心)
取材記事作成
ライブコマースの構築支援、台本作成
特に今後、伸びていくのではないかと想像しているのがライブコマース市場です。実際、お手伝いさせていただいたことがあるのですが、通常のECとは違い、ライブ視聴者の商品購入率は高く、コンバージョン率、エンゲージメント率の高いコンテンツと言えるでしょう。
「地方の産品をライブ配信し、直接消費者へ売る」
こうしたムーブメントが起きればこれまでと違ったアプローチで地方創生のお手伝いができるのではないかと考えています。
総括
以上が、私、須未亘の3カ月です。
当初掲げた目標は、「シナリオライターが積極的に営業をする」ということだったのでそういう意味では目標は達成できていないかもしれません。
ですが、チームメンバーとの交流、サンプル作成等の準備期間を経たことにより「売る商品」に自信が持てたことが一番の実りかもしれません。
「チームメンバーで力を合わせれば、クライアントのどんな要望も実現できそう」と思えた3カ月でした。さあ、後は当初の目標通りに営業を頑張ります!
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