香りと逃避行 vol.1 ライム
新型ウイルスに脅かされた憂鬱な春の週末。
追い討ちをかけるような季節外れの雪。
すっかりしぼんでしまっていた私の心にスイッチを入れたのは、青々と輝くエネルギーに満ち溢れたライムの香り。
急かすように軽快なリズムを刻む陽気な香りは
なにウジウジしてんだよ!お前がやらなくてどーするんだ!
と全てを笑い飛ばしているかのようだった。
そうだ、私にできることは必ずある。
今の状況だからこそできることだってある。
あぁ、やっぱりじっとしていてはいけないんだ。
ライムの高らかな声に背中を押されて、一歩踏み出す勇気が出た。
そういえば、あのビールに刺すのもライムだな…。
なんていうことを思い出し、ついニヤリと笑みがこぼれる。
こんな小さな笑いを与えてくれるのも、この香りの最高に可愛らしい性格だと感じた。
〈ライム〉
ミカン科の果実の果皮から得られる、夏の日差しを感じるフレッシュな香り。
喉がキュッとしまるような酸味で、心にも気合を入れてくれる。
常に前を向けるようなポジティブさを持っている。
免疫力アップの作用がある為、風邪のケアにもオススメ。
消化不良の緩和には他の柑橘系と合わせるとより使いやすくなる。