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医者半分ユタ半分

沖縄には医者半分ユタ半分という言葉あります。ユタというのは本土でいうところの霊媒師でイタコさんに近い。
昔は病気などした時にユタに診せる(霊視)させるか、医者に診せるか、どうする?というくらい日常生活に欠かせない存在なので、医者半分ユタ半分という言葉が生まれた。

ユタに助けられた人も沢山いると思います。しかし、ユタに頼りすぎたために、思考を停止し事態を悪化させてしまう人もまたいる。

私の父も祖母も、よくユタに通っていた。安心をユタの言葉に求めていたと思う。けれど実際は、父も祖母も望んでいた人生とは違う方法へ進んでいったと思う。

祖母の六人の子供、三人の内の二人は娘は嫁いで島を離れ、三人の息子も島を離れた。家には祖父母と孫の私の三人だけ。祖母が望む生活とは全く違ったはずだ。
そしてまた、ユタに通っていた父も最後は自死。ユタも本土の霊媒師も見抜けなかった。
本土の霊媒師? 
そう、私も霊媒師を頼ったことがある。その話はまたの機会に。



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