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バナナの涙 3

🍌バナナ
🍒サクランボ
🍑桃

いつも一緒の🍌と🍒。 🍌は🍒に、いつか🍑になるんだとよく語っている。

「最近、🍑遊びに来ないね」
最近やることのない🍌は、つまらなそうに🍒に言った。

「いやいや、うちらが何時も🍑家に押しかるばかりで、🍑からうちらの所に遊びに来るってあまりなかったよ。
🍌でもさ、お前と🍑家に一緒に遊びに行っても、最後にはお前と🍑二人でじゃれ合って、いつもオレ仲間はずれじゃん」

🍒はわざと、すねたふりをして🍌を困らせた。


「随分前に、🍑家に行って遊んだ時、お上、家に帰ってから泣いてたね」🍌が🍒に訊くと、🍒は「そりゃ、泣くさ」
「そして、これから先もずっと、🍑家に行くたびに、お上は泣くじゃないかな」

「なんで?」

「目の前に、自分がなりたくて、なりたくて、でも決してなることのできない完璧な者と、肌と肌を合わせるだよ。そりゃ、辛いよね。
🍌、お前が🍑になった時、その辛さを身を持って知る時がくるかもしれない。でも、その時はもうオレは、お前の話相手になってやることはできない。」

「話相手にならないって、どこかに行くみたいだな?」

二人無言のまま、しばらくして🍌が喋りだした。

「お上、また今日も泣いてたよ」

🍒はただ頷くだけだった。

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