BMS(SP)の立ち環境を確立させるための備忘録
BMS(SP)を始めてN年、比較的広い家への引越しを機に一念発起し立ち環境を作ったら途轍もなく快適だった。
後に続く人がこの記事を見るだけで環境を整えられるよう、記録を残しておく。
1. 必要なスペース
結論から言うと、幅60cm×奥行90cm×高さ150cmの空間があれば十分であった。ここで言う「幅」は自分自身と向かい合う面に並行な方向の横幅であり、「奥行」は垂直方向の長さである。(もちろん自分自身が立てる高さは必要なので、この150cmは設備を置くために必要なスペースということを補足しておく)
内訳は下記である。
★モニターを配置する空間:幅60cm×奥行20cm×高さ150cm
自分の場合は23インチのEIZOのモニター(型番FS2333 ※1)を使っているので幅60cmで十分だが、弐寺ACと同サイズのモニタ(37インチ?)を使うのであれば横幅が約81cmらしいので90cmは必要になると思われる。
またライトニング筐体の画面位置は床から120cmの高さにあるそう(※2)なので、同じ状態にセットすることを前提とすると、当然大きなモニタであればもう少し高さも必要になる。37インチなら縦幅は約46cmなので、170cmあれば十分か。とはいえよほど天井が低くない限りは高さ方向のスペースは確保できるだろう。
最後に奥行だが、これはブラウン管でもない限り20cmで問題ないと思われる。ただしノートPCを使って環境構築するのであれば、ノートPCの奥行+3~5cmは必要だろう。
(そもそも放熱や性能の観点でノートPCを使うのはおすすめしないが…)
どのような台を使ってモニタの画面下を床から120cmに設定しているのか?という点については後ろの項で紹介する。 ※1 https://www.amazon.co.jp/dp/B008APX4P0/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_1bq2EbGQBJF2B
※2 とあるフォロワーが自力で調査してくれた結果を引用させていただいた。プライバシーの問題があるので名前は掲出しないが、本文にてお礼を申し上げる。
★専コンを配置する空間:幅60cm×奥行35cm(+5cm)×高さ90cm
ライトニング筐体の鍵盤の高さは床から90cmとのこと(※2)。従って、台の高さ+専コンの高さが90cmになるように調整すれば良い。
幅・奥行は専コンによって必要な大きさが変わってくるとは思うが、SP用のコントローラであれば60cm×35cmで十分ではないかと思われる。自分は友人から譲り受けた虹コン(現在は生産終了)を使っており、寸法は幅55cm×奥行30cm×高さ9cmである。
奥行に記載した(+5cm)はモニター台とのマージンである。ぴったりくっつけるとプレイ中モニターも台も一緒に揺れてしまうので多少の間隔は必要なはず。
★自分が立つ空間:幅60cm×奥行30cm×高さ140~200cm
カビゴンでも無ければこの幅と奥行で十分であろう。自分は164/67のアザラシであるがこの寸法で全く問題なし。
2. 購入した設備
ここでは専コンとモニターとPCは既に存在する前提で話を進める。またPCはデスクトップとする。
a-1. 専コンを載せるための台
高さを増すことは出来ても削る事は大変難しいため、下記のような寸法を満たす台、もしくはラックが望ましいと思う。
幅:(専コンの幅)+3cm 以上 (専コンの幅)+10cm 以下
奥行:(専コンの奥行)+3cm 以上 (専コンの幅)+7cm 以下
高さ:(90cm-専コンの厚み)-10cm 以上 (90cm-専コンの厚み) 以下
また、PCのタワーを収納できるとかなりすっきりするため、段ごとの高さが調整できるスチールラックか、タワーの高さ以上の段が含まれる収納棚を使うのが良いだろう。もちろん耐荷重が比較的大きいもの(40kgとか)を選ぶ。
参考までに、自分は下記のスチールラックを活用している。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00H8JXSCS/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1
a-2. 専コン台の付属品
スチールラックを使うとして、専コンとタワーを直置きするわけにはいかない。打鍵時の衝撃がダイレクトにラックに伝わると騒音も凄い。
ということで衝撃吸収できる何かしらを間に敷くのが良いだろう。これは何も衝撃吸収マット等である必要は無く、自分はタワーの下には不要なタオルケット(タオル地では無いもの)、専コンの下にはバスタオルをそれぞれ2つ折りにして敷いている。これだけで十二分に騒音と振動は抑えられる。
なおタワーの固定は特にしていないが、プレー中若干揺れているのが確認できたため余裕がある人はバンド等で固定しておくと良いだろう。
b-1. モニターを載せるための台
専コンの台と同様に考えて、下記のようなスペックのラックor収納棚が望ましい。
幅:何cmでも問題無いと思うが、見た目が歪にならないようモニタの横幅×0.8~1.2程度に抑えたい
奥行:(モニターの足の奥行+5cm) 以上 (モニターの足の奥行+10cm) 以下
高さ:(120cm-モニタの足から画面下までの長さ)-10cm 以上 (120cm-モニタの足から画面下までの長さ) 以下
耐荷重:10kg程度
上で専コンの台にタワーを載せると書いたが、もちろんモニター台に載せても構わない。むしろタワーへの振動の影響を考えるとその方が良い。ただしその場合はタワーの寸法を考慮した奥行が必要になる。
参考までに、自分は下記のスチールラックを活用している。
https://item.rakuten.co.jp/e-kurashi/51956/?s-id=bk_pc_item_list_name_c
こちらは高さが94.5cmであり、自分のモニタの足~画面下がMax15cmであることを考えると高さが足りない。そこでいわゆる専コン、「ビートマニアIIDX専用コントローラ」の外装箱(高さ約10cm)を最上段に載せて高さを水増ししている。
わざわざこの高さの足りないスチールラックを利用したのには理由がある。楽天市場で本命のスチールラックが入荷待ちとなり、やむなくこちらに切り替えた。ということで読者のために本命のスチールラックも貼っておく。
https://item.rakuten.co.jp/e-rack/wc4511-4/?s-id=bh_pc_item_list_name
6/2時点で1ヶ月以内には入荷予定ということだったので、急ぎでない、かつ自身のモニタの寸法と丁度合うという人はこちらをおすすめする。もちろんAmazonで近しい寸法のより安い商品があればその方が良い。(この記事のリンクは全てURL直貼り付けなのでここから購入しても筆者には1円も入らないことを付記しておく)
c-1. その他環境整備のための品
スチールラックを床にダイレクトに置くとプレー時の振動が伝わるため良くない。1階以外に住んでいれば隣人トラブルのもとだし、そもそもフローリングが傷つく恐れがあるのでやめましょう。
何等かの衝撃吸収剤を間に挟むのが良いだろう。参考までに自分は下記のマットを使っている。
https://www.nitori-net.jp/ec/product/7016265s/
(こちらの30x30cmと、30cm用フチの2点を購入)
上記素材でも間に挟むだけで振動は全く感じられなくなった。自分の家は恐らくSRCなので木造だと多少振動を感じるかもしれないが、いずれにせよ無いよりは遥かにマシと思われる。あとコスパがとても良い。
最後に
今回思い切って立ち環境を整備したが、金銭的なコストは(専コン・モニタ・PCを除けば)1.5万でお釣りが来る程度、人的コストは下調べ・発注・組み立て諸々含めて1人日程度で済んだ。本記事を参考にされる方々は下調べの工程が大幅に削減されるので0.5人日程度で済むのではないだろうか。
緊急事態宣言が解除され東京都以外ではゲームセンターも営業し始めたが、依然として外出に伴う感染リスクはあり、またゲームセンターでの待ち時間からはなかなか逃れづらい状況になっていると思われる。無限連コ可能で快適なBMSライフをこの機会に一考いただければと思う。
なお上の記述には、東京都民も含めゲームセンターに行くことを批判する意図は一切無いことを付記しておく。国が言っているから絶対ダメ、絶対良いというような極端な結論に至るのではなく、各自が外出に伴う感染リスクとひきこもることによる自身のストレスを天秤にかけた上で、自身と周囲の人、すれ違う人がなるべく幸せになるような判断を都度都度行ってくれることを切に願う。
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