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かくかくしかじか日記~節分・鬼追い式~

2017年2月3日

節分です。
ここ数日、奈良の神社やお寺さんでいそいそと節分祭の準備が進んでいました。
宿のオーナーさんに聞いたところ、奈良の様々な神社仏閣では節分祭が行われるそうで、近所の奥様方は日中に行われる「豆まき」のはしごをされるそうです。
といっても、その豆まきもイベントというより、ちゃんとした宗教行事として執り行われるそうですが、その賑わいは相当なものの様です。

当日、わたしは昼当番だったので、奥様方にまじり、豆まきのはしごは叶わなかったのですが、夕方から節分行事が行われる興福寺の「節分祭・鬼追い式」に参加してみることにしました。

興福寺の節分祭では、豆まきは混乱を避けるために、整理券制。
一時は混乱を避ける為に、豆まきは廃止になっていたとか。人気のほどがわかりますね。
その整理券を手にした人だけが、「豆まきエリア」に入ることが出来るのです。
正直、新築の際の餅まきとか、一度も餅をキャッチしたことの無いわたし。
百戦錬磨の奥様方に交じって、豆をキャッチする自信もなく、
なんだか痛い目に合いそうな予感もしたので、
「遠くから、奥様方の勇姿を拝見するに留めよう(-ω-)」
と、心に決め興福寺に向かいました。
危険なことはしない主義。

・・・が、
興福寺に入り、豆まきエリアのある、東金堂の前を通った瞬間、

「はい、整理券です~」

と、とてもナチュラルに整理券を握らされていました。

(夜を迎える興福寺 南円堂)

おや、おかしい(-ω-)
しかし、握らされたのなら、参加しましょう。
そして、参加するなら、いい場所をキープしましょう。
どんどん欲が出て、会場内のわたしなりの「ここだ」と思う場所を確保。
しかし、確保するために、早めに会場入りしてしまったので、相当寒くて少し後悔しました。2月の奈良は涙が出るほど寒いです。隣にいた制服姿の女子高生が少し心配でした。(どうして高校生って、コート着ないのでしょうかね。若さですかね。そうですか。)

(わたしなりのベストポジション)

そんな寒さに絶え絶え、1時間ほど経過したのち、無病息災の法要が行われた後に、ついに「鬼追い式」が始まりました。

「鬼追い式」では、赤鬼、青鬼、黒鬼の鬼が舞台上に登場して、毘沙門天と激しい戦いを繰り広げ、そして、福の神である大黒様が現れ、めでたしめでたし…と言うような劇?が行われます。
これが松明を使っていたり、太鼓や鐘の効果音がおどろおどろしかったり、なかなか見応えがあり、とても面白かったです。(寒いけど。ほんと寒いけど。)

(赤鬼さん登場)

そして、鬼追い式のあとに、お待ちかねの豆まきです。
舞台上に著名人?(なのか?)があつまり、会場内に豆をばらまきます。
いい場所を確保しつつも「まぁ経験上取れないだろう(-ω-)」と思っていたわたし。ケガだけはしないようにとしていたのですが、
手を上に伸ばした瞬間、取れてしまったのです。
パシッと、豆の袋が。
整理券同様に、とてもナチュラルに。。。
不思議。。。(-ω-)

そんな福豆を大切に懐にしまい、
宿のみなさんにお福分けして、ありがたくいただきました。

(ゲットした整理券と福豆)

きちんとした節分を体験したのは、これが生まれて初めて。
奈良にいると、こういった宗教行事にいろいろ参加できていいなぁと思うのです。
もし、わたしが奈良に住んだら、四季折々の行事に参加したい!
そして、節分祭のはしごをして、百戦錬磨な奥様方の仲間入りを果たしたいと思っています。

9日目にいったところ
・興福寺

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