読み聞かせ記録3年生&児童アンケート結果のこと。

2学期最初の読み聞かせ。

今回は養護の先生からこれを読んで欲しい、という紙芝居のご指定を頂いたので「脳の朝ごはん」という、早寝早起きして朝ごはんを食べましょう、という啓蒙の紙芝居から。

こういうのは本来の「本に親しむきっかけを作る」という読み聞かせサークルの趣旨に反するのかも、という気はしたのですが、まぁ活動の一環と言うことで代表の方がたまにならと引き受けたみたいです。


脳のお話はまぁ子どもたちに脳が働かないと困るから朝ごはんしっかり食べて来いという啓蒙ど真ん中の内容だったのでここであまり触れても仕方ないかなと言う感じ。

時間が少しあまったので、数冊持って行っていた中から1冊。

「ケロリがケロリ」

ダイナミックなイラストが印象的な、いとうひろしさんの絵本「ケロリがケロリ」です。立派なしっぽを持っていて威張っていたおたまじゃくしのケロリが、だんだんカエルに近づいていって自信をなくし、土の中にこもってしまっていたところに聴こえてきたカエルの合唱。自分も仲間に入って、ケロリと歌っている間にすっかり馴染んでしまう、そんなお話です。


ビオトープでカエルと親しむ子も多いのか、おたまじゃくしからカエルに成長していく過程を先取りして声に出してくれる子もいたり。絵も大きく描かれていて色も綺麗なので子どもたちもよく見入っていました。


読み聞かせのあと、サークルのボランティアメンバーと定例の反省会。

その中で、代表の方が1学期の総括として児童にアンケートしてくれた結果をまとめてきてくださっていました。

低学年の子たちはとにかく読み聞かせの時間を楽しみにしているのが伝わってくる内容で、こちらも嬉しくなって。どの本が面白かったか、というチェック項目にも全部の本に丸を付けている子もたくさんいたり、ありがとうの言葉がたくさん並んでいたり。


高学年になるとちょっと控えめな内容になるのですが、私が5・6年生向けに読んだ星新一が意外と好評だったのでちょっと嬉しかったです。絵がなくても楽しめた、という感想も多くて、これが文字メインの本へのきっかけになってくれるといいなぁと思います。


ボランティアの方たちとの話の中で、今の子は差が大きいねという話になりました。本に親しんでいる子とそうでない子の差が大きくて、馴染んでいない子はとにかく書物そのものへのハードルが高い、と。


元教員のおばあちゃま先生は、本を読めていなかったお孫さんと夏休みに「まるで交替する読書」をしたそうです。1冊の本を、句読点の○まで読んで交替しながら音読しあう、という読書法。意欲の高まりにあわせて1ページで交替…と本人が読む長さを伸ばしていくことで丁寧に読む習慣づけになればと話しておられました。

この方法は、本人が抵抗を感じないのであれば読み方の訓練としてはよさそうだと思いました。読み飛ばす癖のある子にとっては丁寧に読んでいく訓練になるのかなと。

うちの息子たちも冊数は読んでもすごい速さで終わっていることも結構多くて、読後に感想を聞いてもいまいち飲み込めてなかったり。これはどうなんだろうと思うのだけど、自分も速読の傾向があるのでまぁそんなもんかなと思って様子は見てました。

文章の多い本を「読んで」と持ってきたときにこれをもちかけてみるのも面白そうだな、と考えています。


2学期は運動会等の行事も多く読み聞かせの回数も少なくなりそうなのですが、読み聞かせ関連のことで思いついたり勉強したことがあればまた更新していけたらなと考えています。






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