読み聞かせボランティア、4年生と5年生。

週1回参加させていただいている小学校の読み聞かせボランティア。

先週は4年生、今週は5年生の教室にお邪魔しました。

他のボランティアさんたちは地元の名士の伝記や今昔物語集等々、かためのものを高学年向けにやっているみたいなので、ちょっと趣向は変えたい、けど絵本もなかなか選びにくい。

ということで、今回は手持ちの本のなかから星新一さんのショートショートにしてみました。

まず4年生の教室で読んでみたのが、この本の最初に載っている「おーい、でてこーい」

和田誠さんの素敵な挿絵のある本ですがあえて挿絵を見せることはせず、手に本をもつ形で朗読だけの読み聞かせにしてみました。


このお話はちょっと謎解きの要素がある物語。

なので最初に、言葉の一つ一つをよく聞いてね、最後どうなるかわかるかな~と告げてから読み始めました。

読み進めながら、聞き漏らさないようにしようと一生懸命耳を傾ける様子が伝わってきてこちらも一語一語を丁寧に読みました。

読み終えて少し間を置いたところで「わかった!」と声を上げる子、???が浮かんでいるらしい子、色々でした。4年生では半分くらいが分かったかな?という印象。


次の週、5年生でも同じ作品を読みましたがこちらはクラスの大半が物語りの趣旨を理解していた印象。1学年差でも理解度がこんなに違うんだなぁと思いました。

5年生では時間がすこし余ったので同じ本からもう一つ「妖精」というお話を追加。こちらは19歳の女の子が主人公なので心理描写の理解がちょっと難しかったかな、と思いましたが、星さんの作品の特徴である人間の心理がうまく描かれている作品なので興味を持つきっかけになるといいなぁという思いから。

高学年の読み聞かせは低学年とは違って、「落ち着かせる」要素が必要とされない分、届いているのかが分かりづらい印象がありました。

低学年への読み聞かせについてはブログに書いたことがあるのでよかったらそちらをご覧くださいな。

趣味趣向も年齢ごとに個人差は大きくなっていくし、30人前後のクラスの子どもたちみんなが興味を持つ、面白いと思う、という作品を選ぶのはかなり難しいし、たぶん無理なんだろうなと思う。

その中で、全員にではなくても楽しい時間とか興味を持つきっかけとかが作れたらそれでいいのかな、と思ったりしました。





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