たなばたの読み聞かせ 2年生
ちょうど7月7日に読み聞かせの日が当たったので、図書館で探しました。
「たなばた」の本。
美しい絵が印象的な、こどものともの傑作集からの1冊を選びました。
以前から騒がしいとボランティアメンバーの中でも話題に上っていた2年生のあるクラス。今日も教室を覗くと動き回っている子や喧嘩してる子、机の上にまだランドセルが載っている子やいすに立っている子。
ゆっくり見回して「ルールをひとつだけ言うね、ほかのお友だちが聴こえない見えないような、邪魔になることはしない、これだけ守って」と声をかけると教室は少し静かになりました。
「今日は7月7日だけど何の日?」と聞くと数人から「たなばた!」の声。
たなばたって何の日か知ってる人???と聞くと「願い事を書く日!」「あまのがわ!」とちらほらと挙がってはきますがあまりピンときてはない様子の児童たち。
「今からお話しするのは、中国の昔むかしのお話、たなばたって何の日かな?ってお話だよ」
と前置きをして、読み進めました。
前に日本の昔話を読んだときもそうだったのだけど、子どもたちは昔話をとても落ち着いてきいてくれる印象があります。
今日も、不思議な中国の物語に、普段落ち着かない子たちもだんだん本の挿絵に見入り、物語の世界に入り込んでいる様子がみてとれました。
読み終えて数分余ったので、天の川について少しおしゃべり。
あまのがわ見たことある人!と問いかけると手を挙げたのは数人。
今日は雨だから見られないかもしれないけど、天の川は10月のはじめまで見ることができるみたいだから晴れた日におうちの人と一緒に見てみるといいよ、と言うと「夏休みに見られる?」という声が。「うん、夏休みにゆっくり見るといいよ、4年生より上のお兄ちゃんお姉ちゃんがいる人はおうちに星座板っていう星を見るときの道具があると思うから、それを見ながら見るといいよ」とアドバイスしたところでチャイムが鳴りました。
読み聞かせ、は本を読むという時間なのだけど、今日みたいに季節のことや関連する豆知識的なことをおしゃべりするのも楽しいな、と思いました。
本、とくに絵本というとつい「読むという行為そのもの」に意義を考えてしまいがちな気がします。でも本を読むってただの手段でもあるのだよなと思ったりもするのです。
大人にとっても読書そのものが趣味の人もいれば本に知識や何かの解決法を求めて読む人もいたりするわけで、どっちがいいとか悪いとかではない本との付き合い方だよなと思う。
うちの子たちを眺めていたら図書室で本を借りるときのカードが何枚目とかはある種のステイタスのようで、「本をたくさん読むと誉められる」という価値観があるようにも見えます。それはそれでモチベーションとしては悪くないとは思うんだけど、でもその手法が合わない子もいるかもしれなくて、そういう子たちに向けて「本って知識を得るための手段でもあるんだよ」という側面を伝えることも読み聞かせのひとつの意義なのかな、と感じたりしています。
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