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NIPT 出生前診断を受けてきた

出生前診断。
妊娠するまでは全然あたまになかったもの。
ずいぶん前に職場にいた子が、妊娠したら絶対検査する!なんて言ってたのを、なんだかドライな人だなぁ。。なんて、自分には縁のないものだと思っていた。

ところが、実際妊娠してみて、出生前診断の案内を受け、数年前の自分とは、考えもすっかり変わってて、出生前診断を受けずに出産を迎える、という選択は、夫や産まれてくる赤ちゃんのことを考えるとやっぱりできなかった。

自分が出産するのが、44歳。
ということは、産まれてくる赤ちゃんが成人を迎えるときは、自分は64歳。
そのまま歳をとっていって、平均寿命そ考えると、子供のことを見ていられるのはだいたい40歳くらいまで?
もしも障害の持った子やダウン症の子が産まれたらその子のこと最後まで責任もって面倒みれないな、、ということになり、どんな子でも産まれてきたらかわいがる自信はある!と思っても、やはり夫やまわりの人達に少なからず迷惑をかけることになる。
自分がもう10歳若かったらまた気持ちも変わってくるだろうけど、結局検査を受けることにした。

自分が通っているのが総合病院なため、出生前診断はそこで受けることができた。
検査を受けるには、まず夫婦2人でカウンセリングを受けることが必須になっていた。
もし結果が陽性になった場合のことや、どの検査を受けるのか、など、検査を受ける前からいろいろ夫婦で考えなければいけない問題もある。

カウンセリングでは、なんで検査を受けようと思ったのか、とか今の気持ちなどををれぞれ聞かれたり、染色体異常についての詳しい説明、あとは検査によってわかることと、検査では調べられない障害や異常もある、という説明など。
あとは、受けられる検査についての説明。カウンセリングの時点で、妊娠14週だったのでクアトロ検査とNIPTの2つについて検査の精度についてなどを教えてもらった。

金額的な面でカウンセリング前はクアトロ検査にしようかと思っていたけれど、(4万円)クアトロ検査は、年齢を含めたいろいろな要素をふまえた確率で結果が出るようで、擬陽性の確率も多い検査。
私の場合年齢という要素だけで、高確率で結果は陽性になるらしく、そしたら確定検査である羊水検査まで結局やることになる。
カウンセラーの方も若い人ならクアトロ検査もひとつの選択肢だけど、私のような高齢妊婦にはおすすめしない、ということ。

NIPTに比べて、金額が安いからと思っていたけど、結局2つの検査をして同じような金額になるなら、とNIPTを受けることにした。

NIPTは血液検査だけなので、受けると決めてしまえば、拍子抜けするくらいあっという間に終わってしまった。

カウンセリングを受けた次の週に妊婦検診の予定があったので、検診のあとに採血をしてもらい、結果は2週間後。

先週結果を夫と2人でききに行ってきました。

結果は陰性。

根拠のない自信で結果は大丈夫だろう、と思っていたのでそれほど緊張せずに結果を聞くことができたけど、少し時間がたってから、じわじわとよかったーとほっと安心することができました。

もし、、もし陽性だったら、子供をあきらめる、という選択はできただろうか?と考えた。
現実的なことを考えると、夫の意見もふまえて、子をおろす、という答えになるのかもしれないけど、私のこころの中では、正直その選択はなかったかなぁ、と思う。
不妊治療してやっと授かった命、年齢的にこの子をおろしたら次の子に会える確率は、限りなく低い。
なにより、障害があったとしても、もうお腹のなかで生きている命をこちらの都合でさよならするのは精神的なダメージが大きすぎる。
夫を説得して産むことにするのかなぁ。。
もしものことを考えだしたらきりがないけど、人生の中でずいぶんおおきな選択をすることになったんだろうなぁ。

結果が陰性だったからこんなこと書けるのかもしれないけど、なんにせよ、命の選択を迫られる機会、いろいろと考えることとができました。

いろんな立場や意見の方がいて、この文章を不快に思う方がいらっしゃったら、申し訳ありません。

いろんなことを考えた備忘録として、どなたかの参考になれば幸いです。



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