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2013年3月詠 亡き人を恋ふ人の歌 わが魂の傷の瘡蓋なぞりて届く 絶望の日へと瞬時に引き戻り闇に覆はるわが意のままに 忘れじと誓ひし我に降り積もる時を恨めど天の慈悲なり 死を思ひ死を語る日が増えて行く子無き我らの常の暮らしに ウツクシイニホンゴデスネと頷きぬ「彼岸」の字義を説かれし人は 初出 『橄欖』2013年6月号 見出し画像 東山魁夷 唐招提寺御影堂壁画「桂林月宵」(1980)