CMLinkでデータeSIMを買う
ChinaMobileの子会社、CMIが提供するCMLink eSIMを購入する
ChinaMobileのグローバル向けのデータサービスを行っているCMI(China Mobile International Limited)が提供するプリペイドデータeSIMを契約したのでメモ
日本でサービスしている月額制のCMLink(ドコモMVNO)はそのCMIの更に子会社のCMIJPのサービスとなるため別物と考えてほしい。
CMLink
https://www.cmlink.com/brand/index.html
役立つ人(多分)
海外での安価な通信手段をその場で入手したい人
(日本の場合)香港のIPでアクセスしたい人
本来であれば海外旅行で…というきっかけが良いのだが、そんな情勢ではないため今回契約した目的は後者。あくまでも認証なのでそこまで容量は食わない。
VPNでも良かったのだが、買い切りで購入しているhotspot Shield VPNで香港を選択してもアメリカとして認識されてしまう。代替のVPN Gateの一覧にも香港はなかった…。
じゃあどうするという段階でこのCMLinkのeSIMが候補の1つに上がった。今回はこのモバイルデータ通信をVPNとして利用する形だ。
他の選択肢としては早い段階からeSIMのサービスを始めた3HKもあるが、こちらは最低50香港ドル以上購入する必要がある。例えば日本向けサービス1日12香港ドルを5日分で合計60香港ドル分(執筆時点で890円くらい)を一気に買う必要がある。とはいえ日本国内のSIMは余っている(※普通ではない)上に今回は認証が目的だから無駄な4日分のストックははっきり言って無駄と言える。よって今回はパス。
3HK
パッケージ
Global Data SIM
上記ページよりパッケージを選択する。
インターネットの出口は
グローバル向けのサービスではあるが、あくまでもデータローミングを使ったサービスとなる。日本の場合オペレーターはKDDIが指定されているが、APNがcmhkなので、香港のCMHKを経由してインターネットにアクセスしていることになる。そのため無駄に香港を経由する羽目になりPingやら速度の犠牲があることは覚えておきたい。日本国内専用のサービスも利用できない。私の場合はそのデメリットがメリットなのだがまぁ人によるということで…。
大半はCMHK経由となるが、一部ThreeHKやProximus等を使うところもある。
オペレーターとAPNのリスト
日本向けのパッケージは3日~30日の期間でパッケージが準備されている。
CMLinkでは使い放題と謳っているが、30日のプランを除き高速で通信できるのは1日500MBまで。それ以降は日本で言うギガが無い状態となる。
表示通貨はデフォルトでUSドルになるが、香港ドル、人民元に切り替えることはできる。基本USドルで問題ないだろう。
今回はJapan 3 Days Unlimited Data(500MB/day high speed)を購入した。
今回のようにただ1回だけ認証する目的であれば日本向けではなく1日単位で購入できるマルチリージョナルなパッケージでも問題ない。中国大陸を除くマルチリージョナルに対応したSIMであれば1日3USドルで使用できるためちょっとお得だ。
購入
実際に購入してみる。まずはパッケージに問題がないかよく確認する。
今回はESIMを選択。
Physical SIMとはなんぞや…というのはeSIMのように使える物理SIMのようなもの(Physical=物理的な)。eSIMが使えない端末でも使えるメリットがあるが、今回は割愛。最後にちょこっと紹介する。
Automatic Activationは、通信を開始したタイミングで自動的にアクティベーションされる。すぐに使うのであればONにしておくと良いだろう。
次にメールアドレスとクレジットカード情報を入力する。銀聯、Master、VISAが使える。
通貨設定をUSドルにしてもAliPayとWeChat Payは人民元になるので注意したい(そもそも決済する人は居ないと思うが)。
購入完了、すぐにメールが届く。
eSIMの登録
QRコードがメール本文にあるが、これをお手持ちのスマートフォンで撮影して登録する。今回はiPhone 13 miniを使っている。
設定→モバイル通信→モバイル通信プランを追加
カメラが立ち上がるのでQRコードを撮影。
いやいや端末内に表示されているからカメラで撮れないんだけど!という人はQRコード付近にある情報を手動で入力して対応する。
登録が完了するとSMSが届く。APNについてはiOSの場合特に設定の必要は無い。
1点注意したいのは、データローミングをONにしないと通信ができないところ。あくまでも香港のSIMなので香港の人が日本に旅行に来たシチェーションを考えると納得できるはずだ。この設定は設定→モバイル通信→モバイル通信プランの中に先程各自追加した名前があるため、そこからアクセスする。
eSIM非対応のスマートフォン向け
今回は即利用したいという意図から、eSIMで進めたが中には使用しているスマートフォンがeSIMに対応していない場合もあるだろう。その場合はPhysical SIMを用意する必要がある(CMLinkは元々この方式からスタートしている)。
会員ページや購入ページからCMLinkのSIMに記載されているICCIDとCODEを入れて登録することで購入情報とSIMの紐付けが可能。
Physical SIMを日本で入手するには、Amazonなどで購入する必要がある。
基本的に空のSIMというのは入手できないはずなので「何かしらのプランが入った」SIMを購入する必要がある。とはいえ500円くらいで買えるので最悪プランを捨てる覚悟で買っても良いレベルだ。
元々は野良apkを配布していたのだが、現在は無いようで…
当時はヨーロッパで使っていたらしい、羨ましいぞ自分!
さいごに
このCMLinkのサービスは、言ってしまえばバーチャル香港SIM屋台みたいなもので、非常に利便性の高いサービスだ。ここまで飼いならされてしまうとこれまでの「とりあえず深水埗」の流れは変わってしまうのかもしれない。
今回はあくまでも認証のために契約をしたが、次こそは海外で使ってみたいサービスだ。