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04✦長い物には巻かれるべき?

少数派が多数派に飲まれてしまい…

何も言えなくなる。
というのはどこの世界にもよくあります。

こんな時に限って、「少数派=悪い」というふうにオチてしまうもんだから、率先して少数派側に回ってしまいたくなります。

もちろん「多数決」という言葉も存在しているわけで、多くの意見により決定することもたくさんあります。

ただ、多数派の空気や圧力に屈してしまい、少数派の意見が踏みにじられてしまうのは最も避けたいことで、多数派を正当化、少数派を頭ごなしに批判するというのはいかがなものかと。

少数派の中には、

自分の考えを言いたい。
けど言って自分の評価を下げたくない。
だから黙っておこう。

といった、「偽りの平和」を演じてるケースもありますね。

僕自身もよく経験がありますが、多数派にしがみついて時が過ぎるのを待つのは簡単なんです。

「長い物には巻かれろ」という言葉の通り。

中には、多数派の部下を少数派の幹部が権力や地位でねじ伏せるといった逆転現象も起こることがありますが…

大事なのは、どっちが正しい、どっちが間違いといった評価主義の水かけ論争ではなく、双方の考えをフェアに主張できる空気作りだと思います。

昨日、今日は部活動指導で現場に行ってきました。

昨日は女子サッカー部、今日は男子バレーボール部。

昨日書いた通り、両チームともいろんなハプニングがあり、楽しめた2日間でした。

今日行った高校は僕の母校でもあり、サポートし始めてから3年目になります。

決して強豪校ではない、ごく普通の進学校ですが、今月開催の文化祭の準備とやらで、予定より30分以上遅れての開始となりました。

その待ち時間の間、先に体育館に来ていた数名と反射のトレーニングをしながら待っていたのですが、ステージ脇に飾られていた校歌の歌詞を改めて読んでみると、改めてすごくいい校歌だと感じました。

高校時代は校歌なんて大して意識すらしてないし、歌詞やメロディーは覚えてるけど真面目に歌ったことないし、ほとんどが口パクか嫌々ながら歌った記憶しかありません。

しかし、今改めて読み返すと、今の自分が高校生に対して伝えたいことを代弁してくれてるような歌詞で、すごく良い印象を受けました。

そんな帰り道、「意外な」1人の選手(2年生)からメールが。

要約すると、

今のチームの現状(チーム内のモチベーションや温度差)に対しての不甲斐なさ、

監督や僕らコーチングスタッフの期待に応えられない悔しさ、

先輩後輩含めて、足並みを揃えられてないチームへのもどかしさ、

今後への決意表明

といった内容を、結構な長文で送ってくれました。

「意外な」選手と表現したのは、

チームビルディングの講習の際、チームの中で自分がどんなタイプの選手かを分析した結果、

①自分の意思を貫きたいタイプ

②自分が周りに合わせてバランスを取るタイプ

③そんなのあまり気にならないタイプ

の中で③のタイプの選手でした。

いい意味で鈍感というか、細かいことは気にならないタイプの選手からの気持ちのこもったメール。

意外と言っては失礼ですが、秘めたるものが表に出てきてとても嬉しくなりました。

こういった、長い物には巻かれたくない少数派の意見は、自分の中でも大切にしていきたいし、是が非でもプロセスを結果に結びつけてあげたいと思います。