【MBTI】ホグワーツ四寮とMBTI
世界で最も有名なファンタジー大作、ハリー・ポッターシリーズ。
物語の大半がホグワーツ城を舞台として描かれており、グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの四つの寮への組み分けはハリー・ポッターを語る上で欠かせない。USJに遊びに行く際に、寮のローブやマフラーなどを身に着けていくというのも、ハリポタファンにとっては大きな楽しみの一つであろう。
そんな寮の組み分けの最大の特徴は、生徒の「資質」と「選択」に基づくというところであろう。大雑把に言えばグリフィンドールは「勇敢さ」、ハッフルパフは「勤勉さ」、レイブンクローは「知性」、スリザリンは「狡猾さ」と言ったところか。
ところでこの四寮、小説や映画の描写を追っていき、wikiなどを使って詳しく調べていくと、MBTIの要素をかなり感じるのである。筆者本人がハリポタもMBTIも大好きで暇さえあれば情報を追っているような人間であるからこう感じるのではないかという気もするが、今回はホグワーツ四寮それぞれの持つMBTI要素について考察していきたいと思う。
なお、筆者はMBTIについては完全に独学であり、情報が偏っている可能性が全く否定できない。「これはこうではないか」といったことがあれば、ぜひコメントで教えていただきたい。
🦁グリフィンドール
各タイプの相性
★★★★・・・ESTP，ESFP
★★★☆・・・ESTJ，ESFJ，ISTP，ISFP
★★☆☆・・・ISTJ，ISFJ，ENTP，ENFP，ENFJ
★☆☆☆・・・ENTJ，INTJ，INTP，INFP，INFJ
公式サイトのガイド説明
グリフィンドール寮には、最も勇敢で大胆不敵な生徒が集まります（寮のシンボルは勇敢なライオン）。寮の色は赤と金で、談話室はグリフィンドール塔にあり、寮長はミネルバ・マクゴナガル先生です。
もし組分け帽子がグリフィンドールを選んだのなら、あなたは勇気や勇敢さ、意志の強さを見せたということです。魔法界で特に優秀な者たちも、この寮に所属していました。そう、ハリー・ポッターとアルバス・ダンブルドアです！
グリフィンドールに入ることができたら、きっとあなたは弱い人のために立ち上がり、権力に屈することなく、考えるよりも先に行動する傾向があり、ゲームでも真剣勝負をするようなクラスのムードメーカー的な存在でしょう。
考察 ーThe 陽キャおよび体育会系ー
主人公であるハリー・ポッターが所属する寮であるため、登場キャラクターは他の寮と比べて圧倒的に多い。ならばある程度それぞれのキャラクターのMBTIは分散してもよさそうなものだが、びっくりするほどES型あるいはSP型に偏っている。前者の例はハリー・ポッターやジェームズ・ポッター、シリウスブラック、後者の例はロン・ウィーズリーやフレッド＆ジョージ・ウィーズリー等だろうか。グリフィンドールは勇敢さや意志の強さ、大胆さを重んじる傾向があるが、これはまさにSP型の行動力を多分に反映したものだろう。逆に、NP型のように実行力に欠け机上の空論で終わりがちなタイプはあまり求められていないということもできる。
また、総じてグリフィンドール生は規範意識が他の寮生と比べてかなり低いように思える。賢者の石において夜中にうろついていたことがばれたハリー、ロン、ハーマイオニーの３人を咎めたマクゴナガル先生が合計150点引いたという衝撃的なシーンや、シリウスがスネイプを狼状態のルーピンの元へ行かせたというエピソードからも読み取れるだろう。また、双子のウィーズリーに至ってはしょっちゅうフィルチの目を盗んでいたずらを仕掛けている。そうした行動が積み重なってか、賢者の石でダンブルドアが追加加点をするまではグリフィンドールの寮得点は最下位であった。
寮の性質から見るとグリフィンドール寮が求める生徒像というのはESP型に近いという印象を受ける。何となくだが、中学校の一軍生徒を集めてきたらあんな感じになりそうである。ただ、ハーマイオニーやジニーのようなSJ型も多くいることからして、J型であってもそこまで苦労することはないだろう。ただ、SJ型がグリフィンドールに入ると規則を破ることへの抵抗が薄いSP型に多少のいら立ちを抱えることとなりそうだ。また、IS型であってもやはり同じS型である以上N型よりは馴染みやすそうだ。ただ、IS型はES型に比べて受動的な傾向もあるので、居心地が良いかと言われると微妙な点も多く、特にISF型にとっては気疲れするような空間になるかもしれない。何となくだが、体育会系のノリを感じなくもない。
一方で、N型にとってはかなり居心地の悪い空間とはなりそうだ。グリフィンドールは他者に対する寛容性が薄いと評されることがある。実際にロンやハグリッドはスリザリンに対して偏見を抱いていたり、ジェームズも初対面のスネイプを小馬鹿にしたりといった事例もある。N型の人間からすると、N型がS型を理解することはある程度できても、その逆はかなり難しいのではないかと思う。そういった点ではよほど上手く立ち回らないと針の筵のような状態になりそうだ。また、グリフィンドールの正義感というのがN型の人間が持つ正義感と乖離した場合、苛立ちどころの話ではなくなってしまうだろう。特にNT型にとってはフラストレーションが溜まりに溜まってしまう場所となりそうだ。ただ、ENP型は規範意識の薄さと社交性の高さによって、ENFJにとってはSJ型のもつ正義感と一致した場合には他のN型よりは多少まだマシな状況で過ごせるのかもしれない。
🦡ハッフルパフ
各タイプの相性
★★★★・・・ESFJ，ISTJ，ISFJ，ISFP
★★★☆・・・ESFP，ESTP，INFJ，ENFJ，ISTP，ESTJ
★★☆☆・・・INTP，ENFP，INFP
★☆☆☆・・・ENTP，ENTJ，INTJ
公式サイトのガイド説明
ハッフルパフには、一番信頼できる勤勉な生徒が集います。実際、闇の魔女や魔法使いの数がどの寮よりも少ないのです。この寮は、穴熊（アナグマ）がシンボルで、寮の色は黄色と黒、寮長はポモーナ・スプラウト先生、談話室はホグワーツのキッチンの近くにあります。
ハッフルパフの生徒はホグワーツのなかで最も劣っているという評判ですが、それは大きな誤解です。ハッフルパフの生徒は、最も謙虚なだけなのです。他の寮の生徒とは違い、自分たちの功績を主張する必要性を感じていません。
この寮に振り分けられたのなら、あなたは強い倫理観を持っており、常に一生懸命な人なのでしょう。最高のお菓子を持ってきて、一緒にいてくれる最も信頼できる友だちのようなタイプです。
考察 ー「落ちこぼれ寮」の解釈ー
ネビル・ロングボトムの発言の影響などから、「ハッフルパフは他の寮に選ばれなかった生徒の受け皿」という印象がついてしまっている節はあるが、実際そのネビルは「僕は落ちこぼれだからハッフルパフ」と言った消極的な理由でハッフルパフを希望したことを見抜かれ、グリフィンドールに組み分けされている。実際創始者のひとりであるヘルガ・ハッフルパフは他の創始者に比べて博愛主義的ではあるが、誰でも入れる寮ではない。
勤勉さや誠実さを重視するという点では、ハッフルパフはSJ型と相性がいいのではないかと思う。また、レイブンクロー生からは「優しい」といった印象をもたれているが、これはSF型もまた多く属することができる寮だと考えられる。
ハッフルパフがなぜ受け皿というイメージがついたかという疑問に対する個人的な解釈だが、やはり原因はISFP,ISFJと言ったMBTIにおける多数派属性との相性が最もいいからではないかと考えている。
後述するレイブンクローとスリザリンはどちらかというとN型気質が強いと思う。また、グリフィンドールは先述の通りESTP,ESFP,ESTJあたりを中心とした猪突猛進的なタイプの人間が多数派となるため、どちらかと言えば事なかれ主義的なIS型にとってはハッフルパフと比べてグリフィンドールは疲れる空間ではないだろうか。ファンタビの登場までは四寮の中では圧倒的に印象が薄かったこの寮は、サイレントマジョリティーであるISF型の影響を多分に反映しているのだろう。
また、ハッフルパフの人間は基本的には優しいと形容されるが、それでも時折普段の優しさはどこ行ったと突っ込みたくなるような攻撃性を見せることがある。2年時に秘密の部屋が開かれたことで全く関係のないハリーを最も恐れたのはハッフルパフであったし、4年時に三大魔法学校対抗試合でセドリックと同時にまだ14歳のハリーが選ばれた際にはマルフォイが作った「汚いぞポッター」バッジをつけて最も執拗にハリーを虐めていた。全体的に流されやすい雰囲気を持つという点でも、ハッフルパフはおそらくSF型がかなりの割合を占めているのだと思う。7年時のホグワーツの戦いで最も多く戦闘に参加したのもハッフルパフであったが、もしハッフルパフにN型が多かったらこうはなっていないと思う。N型は総じて強い自分の意志を持っているため、グリフィンドールよりも戦闘参加数は少なくなるのではないかと思う。SF型の協調性というのはこういうところにも表れているのかもしれない。
さて、ハッフルパフという寮はまとめると求めている生徒像としてはSJ型だが、実際に所属数が多いのはSF型、そういう寮なのではないかと思う。ただ、SJ型がハッフルパフに入ると相性が悪いかと言われるとそうではないだろう。というか、基本的にこの寮は四寮の中ではどのタイプも相性最悪な寮にはならないだろう。
ただ、N型はそれでもそれなりの苦労はあるだろう。おそらくハッフルパフで生活する際には、S型のペルソナを被る場面が多いのではないかと思う。また、個人主義的な側面の強いNT型にとっては協調性を重んじるこの寮はグリフィンドール並みに相性が悪いかもしれない。
🦅レイブンクロー
各タイプの相性
★★★★・・・INTP、ENTP、ISTP
★★★☆・・・INFP、ENFP、INTJ、ENTJ、INFJ、ENFJ
★★☆☆・・・ESTP、ESTJ、ISFJ
★☆☆☆・・・ISFP、ISFJ、ESFP、ESFJ
公式サイトのガイド説明
最も聡明な生徒は、レイブンクローにいます（ただし、ハーマイオニー・グレンジャーのような生徒は明らかに例外です）。レイブンクローの色は青とブロンズ、エンブレムは鷲（わし）、寮長はフィリウス・フリットウィック先生、談話室はレイブンクロー塔の頂上にある魔法の扉の奥にあります。
組分け帽子が、あなたをこの寮に選んだのなら、あなたは優れた知恵、機知、知識を見せたのでしょう。レイブンクローの生徒はとても風変わりなことで有名で、偉大な魔法発明家や革新者のほとんどがこの寮の出身です。
あなたが分析好きで、人並み以上に努力家で、空想にふけっているタイプなら、レイブンクローの塔から素晴らしい景色を眺めているあなたの姿を想像できます。個性的であることは気にせず、頭のなかにはおもしろいアイデアをたくさん浮かべているはずのでしょう。
考察 ーNP型の楽園…？ー
筆者はENTPで、一度組み分け診断をやった時にはあっさりレイブンクローが出てきた。もはやこの寮はXNTP向けに作られたのではないかと言いたくなるくらい、NTP型とめちゃくちゃ相性がいい寮である。また、個人主義的な傾向を考えると、ISTPも相性が良いのではないかと思う。
総じて個人主義的で、日々思索にふけるこの寮は先ほどの２寮とは打って変わって「N型さんいらっしゃい」のムードが強い。もはや公式サイトの説明内容がN型の特徴をそっくりそのまま映したものと言っても過言ではない。そのため、グリフィンドール生からするとこの寮は最も「理解できない」寮になるのではないかと思う。それゆえだろう、ルーナや嘆きのマートル、クィレル先生などいじめの被害者も多い。普段S型が多数派を占めるような空間にいればペルソナを被るなどの何らかの対処をするはずが、かえってN型の多い空間にいることでいじめが増長している節もあるのではないか…と踏んでいる。
さて、そんな空間にS型の人間が放り込まれたらどうなるか。（めちゃくちゃ個人主義を極めたISTPとかを除き）ほとんどが居心地悪いどころの騒ぎではなくなるだろう。また、NJ型にとってはNP型のもはや何でもあり的な自由奔放さに振り回される可能性がある。ただ、それでもN型である分MBTIにおける最大の障壁はクリアしているため、自分の主張や信念と真反対などでなければ十分やっていけるのではないだろうか。
ちなみに、レイブンクローの談話室は謎解きさえできれば他寮生でも入室できる。逆に謎解きができないと永遠に入室できない。特にENTP,ENFPはSiが劣等機能であるため、忘れ物なども多い。このシステムによって、多少そういった点も解消するのではなかろうか。
🐍スリザリン
各タイプの相性
★★★★・・・INTJ、ENTJ
★★★☆・・・INTP、ENTP
★★☆☆・・・INFP、ENFP、INFJ、ENFJ、ESTP、ESTJ、ISTP、ISTJ
★☆☆☆・・・ESFP、ESFJ、ISFP、ISFJ
公式サイトのガイド説明
スリザリン寮は、あまりよくない評判があります。確かに、多くの闇の魔女や魔法使いがスリザリンに振り分けられたのは事実ですが、この寮の全員が悪者ということではありません。組分け帽子はスリザリンに入る生徒にあらゆる優れた資質を求めています。あのマーリンも、この寮に所属していたんです！
スリザリン寮の色は銀とエメラルドグリーンで、エンブレムは蛇（へび）です。寮長はセブルス・スネイプ先生で、談話室は湖の下の地下牢にあります（スリザリンの神秘的な雰囲気をさらに高めていますよね）。
もし組分け帽子がこの気高い寮をあなたに選んだのなら、あなたは野心的で、利口で、偉大なことを成し遂げる人物です。あなたは、常に一歩先を読んでおり、ブラックユーモアのセンスがあります。また、評判を大事にしているので外見にもこだわりがあり、自分の優しい面は誰にも見せない人なのでしょう。
考察 ーもし悪役側ではなかったら？ー
スリザリンは物語の都合上どうしても悪役側に回ってしまうため、負のイメージが必要以上に進行してしまう不遇な寮である。
実際リタ・レストレンジやホラス・スラグホーン、スコーピウス・マルフォイなど全く悪役側ではないようなキャラクターもいるし、ドラコ・マルフォイやセブルス・スネイプなどハリー視点から外れれば悪側には回らないキャラクターもいる。ヴォルデモートとかいう規格外は脇に置くとして、スリザリンの性質を抽出すると、結果主義、野心家、現実主義的な要素が強い。また同胞愛なども強い（マルフォイ家などはいい例）。正々堂々というよりは、ルールの穴をついたりルールの中でできるだけ効率よくやろうとしたりする。何というか…まさにNJ型っぽい。というか、NTJ型というべきか。NFJ型は同胞愛といったところに結び付きそうではある。しかもスリザリンは基本的に金よりは権威や血筋といった場面に重きを置いてそうである。保守的な部分はJ型なのだが、まさにその「狡猾さ」はN型ならではな部分があるように思う。
相性に関しては…正直スリザリンに関しては難しいと感じた。
苦し紛れに考えたが、この寮で確実に合いそうだと感じるのはNTJ型の二つで、残りは個人差が生じそうである。ただ、SF型はおそらく一番相性が悪いように思う。総じてみると「ズルい」のだ。そのズルさをどこまで許容できるかが、相性につながってくるように思う。
まとめ
大体の傾向としては
グリフィンドール→SP型、ES型
ハッフルパフ→SJ型、IS型
レイブンクロー→NP型、NT型
スリザリン→NJ型
こんなところだろうか。結局NFJ型はどこに来るのか、よく分からない。この辺は自分自身があまりあった経験がないため解像度が低いというのもあると思われる。
雑感
今までのnoteはどんなに長くても3000字を超えたことはなかったのだが、今回7000字以上書いているのでいきなり2倍以上書くのは本当に疲れた…。こういう考察を論理立てて記事にすることができる人は本当にすごいと思う。慣れだろうか。というか自分、本当にENTPか？
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