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入院生活6月3日午後〜7日

始めに。
前回の記事にサポートとして投げ銭みたいなのをしてくれた方々ありがとうございました。
でもお礼の仕方もわからないしお金を下ろす方法もわからないし、そもそもそういうつもりで更新してないのでこれからは投げ銭的なものは無しでお願いします。気持ちだけいただきます。
永遠に貯金しておきます。

6月3日午後
NETFLIXでブレイキングバッドを4話程観賞。
Amazon primeで今日からThe boysの新シーズンが配信開始してる事にも気づく。
これは夜中寝れなかったら観るやつにしよう。
PUBGを数試合。

めちゃくちゃ平和な午後だ。

あっという間に夕食の時間。
お粥、鶏団子とナスの炒めたやつ、さつまいものやつ、謎の野菜のおひたし、みかんと桃
これもまたお粥以外は凄く美味しく感じる。
元々ナスは食べられなかったが大好物と言い始めてもいい程に美味しい。
これで2回目だがお粥がどうしても食べきれない。
つらい。
素朴な疑問としてさつまいもを出して食べていいならご飯はお粥じゃなくて普通のお米でもいいんじゃないかと俺の中のひろゆきが斜め上を見ながら言っている。
でもきっと何かお粥にしなくてはならない理由があるのだろう。

それにしても今日はとにかく何も起こらない。平和な病室だ。

6月4日
6時起床。寝起きから電光石火の採血。
ベテラン看護士さん「ちょっとチクッとしますよーー。」

ん?チクッとしない。
いや、針が刺さったかもわからないくらいほぼ何も感じなかった。
なんだこの技術。
柔道でそれなりの技術を持っている人に投げられたりするとこちら側が受け身の方法とかあまりわかってなくても自然と受け身になるように投げてくれたりするあの技術と同じか。

しばらくすると朝食が出てきた。
お粥。
お粥と言っても五分粥というかなり汁色の強い粥なのでちょっときつい。
まだお粥を完食出来た事がない。
五分粥を完食出来なかったらスティーブウィリアムスのオクラホマスタンピートという選択肢を突きつけられてももしかしたらオクラホマスタンピートを選ぶ事になってしまうかも知れない。

午前中にThe boysの新シーズンを1話だけ観る。
前作までがどういう流れだったか全く思い出せなかった。
観終わると主治医の先生がやって来た。
採血の結果、数値が良くなってるとの事でこのままいけば最短で7日に退院出来るとの事だった。
そうかぁ、退院かぁと思いながら窓の外を眺めていると遠くに見える道の渋滞待ちの車の運転席の男性がこちらを見ている気がした。
俺もジッとその車を見つめていたら、向こうの運転手が手を振ってきた。
表情や目線までは遠くて見えないので俺に振っているのかはわからないが何度もこちらに手を振ってくる。
遠くて見えにくいのだが確実に手を振ってきてる運転手が白髪のおじさんだというのは俺の1.5の視力で確認出来る。
相手は助手席に女性を乗せていて車内でちょっとチョケてわんぱくな一面を見せようとしているのだろうか。
相手は手を振っている相手が坊主のおじさんだという事は見えているのだろうか。
めちゃくちゃ中指を立てて相手の車内の空気を悪くしてやろうかとも一瞬考えたがそれはやめて素直に俺も手を上げた。

そうこうしていると昼食だ。
口から食べる食事はこれで4食目だが、既に鶏団子とナスの炒め物は2回目の登場。じゃがいも系のものも多く出てくる。
この辺が消化にいい食べ物という事なのだろう。
お粥はまた食べきれなかった。

午後は色々物思いにふける事があり気づけば夕方。
別に憂鬱になったりしてたわけではない。携帯で調べたりとか色々してたらあっという間に時間が過ぎてたという感じか。
そして入院してから音楽は一切聴いていなかったがこのタイミングで韻踏合組合のジャンガルを聴いた。MINTさん昔からいいよな。

夕食の時間。
今回の夕食は完全に何を食べているのかわからなかった。
一応毎食メニューが書いてある紙も渡されるのだが何ていう字かもわからない。
ここを退院する頃には忘れているとは思うが今のところ入院生活で1番の疑問。
「あのメインおかずにいた謎の四角いやつなんだったんだろう。」
夕食が終わると後はもう消灯まではあっという間になる。
インスタライブやろうかなと思ったけど風呂とか入れてないので髪の毛がギットギトだったんで自重して質問のやつをやってみた。
あれは結構ちゃんと全部答えてるとかなり時間が過ぎるのが早い。60問くらい答えただろうか。
俺のインスタのストーリーのところがめちゃ細かくなっていたのを見てとある事を思い出した。

それはどれくらい前だったか忘れたけどTwitterを見ていた時誰だか忘れたが
「ストーリー更新が多すぎる人ウザいからミュートにした」
っていうツイートを見かけた事があった。
インスタのストーリーって上のところに赤マル表示されるだけでタイムラインを埋めるわけじゃないんだからウザいとか無い気がするしそれはちょっと自意識過剰なんじゃないかなと思った事。

気づけば就寝。

6月5日
6時に起こされる前に5時半頃に勝手に起きた。
6時を過ぎれば看護士さんがやって来て血圧や体温を測る。
そして少しすれば朝食がやって来る。

お粥、キュウリ、高野の玉子炒り、大きい豆、ヨーグルト。
相変わらずお粥だけはほとんど残す。

The boysをまた1話見進める。
ソルジャーボーイって誰だっけ?ってなったままずっと観続けてるので心がどこかうわの空。

その後また血圧と体温などを測りに看護士さんが来たのだが、この看護士さんは今のところ毎日どこからしのタイミングで来てくれているが毎回テンション鬼低かった。
でもこの時は先輩看護士と一緒に来た。
「この子1年生なんで私も来ました」と先輩看護士さんに挨拶された。
先輩看護士さんがいるからかテン低看護士さんはいつもより丁寧かつ凄く元気が良くて、いつもとのギャップの違いに耐えられなくて俺は少し笑ってしまった。

そうこうすると点滴があっという間に無くなり、今日は針を交換する日だという説明を受け一時的にこの5日目にして初めて点滴針が腕から外れた。
これは嬉しかった。
なにせこの点滴針付いてるところもっすご痒かったんです。テープとかで固定してるしめっさ痒かったんです。

昼食。
お粥、ミニフランスパン状の形をモチーフにした鶏肉、キャベツを炒めたもの、冷やしとろろ。
お粥はまた食べきれなかった。

午後は久しぶりに腕に何も付いてないという事で許可を貰ってシャワーを浴びた。
人間2人も入れない狭いスペースでのシャワーだがさっぱりする。
コンビニで買ったメリットで髪を洗う。

14時過ぎ、若手看護士さん2名がやってくる。
毎日午前中に点滴を一本入れるのだが明日の点滴用の針を刺しに来た。
この点滴針を入れる血管を見つけるのがなかなか難しいらしく、かなり慎重に時間をかけて俺の両腕で血管を探す。
全っっ然血管見つけてくれない。
血管を探すだけで既に7,8分は経過してる。
ここまで見つけられないとこちらが段々傷ついてくる。
俺が太ってるからでしょ?そうなんでしょ?
痩せてる人ならすぐ見つけられるんでしょ?
その看護士さんは若いイケメンの方だがずっと表情が曇っていて汗ばんできてる。

かなり入念に血管を探して結果左腕に打った。

手の甲側の腕のかなり手首に近い部分だった。
結構痛い。成功したのか?

いや血管外したらしい。
すぐに抜く。
物凄い謝られる。
全然気にしないがこの手首付近はなかなか痛い、針を抜いてからもジンジンする。

今度は右腕の同じ様な場所にチャレンジ。
やっぱり痛い。さっきより痛い。手はグーにして握ってくれって言われてるが力が入らないくらい。
でも耐えた。
成功か?成功したのか?

いや血管外したらしい。
物凄い謝られる。
右腕もジンジンする。両腕ジンジン。
結局ベテラン看護士を後で呼んでくるから待っててくださいとの事だった。

その後ベテラン看護士さんが早めに刺してくれた。
心なしか後輩達の失敗の後だったから1発成功にドヤってる様にも見えた。

夕食。
お粥、細かいホタテっぽいのが入ってる感じのスープ、大根と人参と鶏のつみれのやつ。
お粥は例のごとくダメ。

6月6日
6時起床。
そして即採血。この結果次第で退院が決まる。
出来る限り善を心に宿し血液に伝える。

その後に軽い事件が。
血圧と体温を測りに来た看護士さん。この方はこの入院中数回接した中でも感じのいい看護士さんだなぁとは思っていたのだが、測定を終えて一度部屋から出て行った後少ししてまた戻ってきた。
俺は経験上何を言われるかは察した。

「あのもしかしたらなんですけどーラッパーの崇勲さんですか?」

ここにきて身バレしてしまった。
握手をして終わったが、ビビってすぐに前回のnoteを非公開にしに行く。
退院後に公開にしよう。

朝食は
お粥、鶏のつみれっぽいやつ、トマトに酢みたいなの、謎の食べ物、牛乳。
お粥はもはやほんのひとすすりくらい。

そしてまた抗生剤の点滴。うまくいけばこれが最後の抗生剤だ。

ボーーーーーっと時を待つ。

昼食。
お粥、ヨーグルト、あれ??直近なのに何食べたか全く思い出せない。

午後になると主治医が来て採血の数値も正常になったので明日退院という事を告げられる。
良かった。
点滴も外れ1週間ぶりに完全に自由な姿になれた。
とりあえず窓から外に向けて中指を立てまくる。

看護士さんにそっと
「退院決まったから夕食とかお粥じゃなくて普通のご飯にならないんですか?」と聞いたが
「退院するまで普通になるって事はないはずです」
と返された。
一階に売店がある事はとっくに調べがついてる。
俺の中の悪魔が揺れる。
「ポテトチップスの一袋くらい大丈夫じゃねえーかー?先生も数値は戻ったって言ってんだしよー」

俺の中の天使がすぐに現れる。
「ダメよそんなの!買うとしてもじゃがりことかチップスターの小さいやつとかにしなきゃ!」

俺は金を握りしめて売店に向かおうとした。
エレベーターに乗るには大量の看護士さん達が控えるカウンターを通らないといけない。
ビビって売店に行くのをやめた。
悪魔と天使よりも俺の持って生まれた臆病心が俺を止めてくれた。

Twitterを見ているとどうやら今夜はサッカー日本代表vsブラジル代表があるようだ。
入院してから一応常に隣にテレビはあるのだがテレビカードを一日400円くらいで買わないといけなかったりそもそも今面白い番組はそんなに無いので一切テレビは見ずに過ごしてきた。

明日で退院だしブラジル代表も見てみたいしという事で記念にテレビカードを買ってサッカー観戦した。
なんとも言えない試合だった。

就寝。

6月7日
5時半頃起床。
自然と目が覚めた。昨晩かなり早く寝たからだろう。
1週間なんだかんだあっという間に過ぎた気がする。
そして謎にこの時間に急にリリックを書こうとなり書き始めた。今は7時半。一曲は書き上がった。

朝食。
これがこの入院生活最後になる。
なのに
お粥、白い四角い柔らかい塊が数個、謎の野菜。
全く手がつけられなかった。

でもあと数時間すれば俺はここを出られるから一食くらい食べなくてもいいやとなった。

そして9時になり退院の確認が始まる。
部屋に忘れ物が無いかを看護士さんと確認。
書類の確認。
そしてお会計。

全てが終わり。1週間ぶりに外の空気を吸う。
うんめーーーーーー。

車で来ていたので駐車料金は4800円。
そして不幸中の幸いというか、入院中に北関東で大雨と雹が降った日があってSNSを見てたら地元の人達の車が雹によってボコボコになったというのを何件か見かけた。
俺はたまたま春日部じゃなくもっと南にある街の病院に入院してて車で来てたので無事だった。

この街までは雹は降らなかったからだ。

何はともあれ無事退院出来ました。
本当に色んな方がメッセージをくれたお陰で正直そこまで退屈する事なく過ごせました。

帰りの道中、知らない番号から電話が鳴る。
病院からでバスタオルを部屋に忘れてるとの事でまた明日バスタオルを取りに行く事になった。

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